投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1,000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
60~100mg/日 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1夕~15朝 |
1コース21日間。 |
GEM+S-1をGS療法と呼ぶ。 |
PDまで投与
S-1用量 >>もっと詳しく見る
体表面積により以下の通り調整
GEST試験⁵⁾のプロトコル
GEST試験⁵⁾のプロトコル
2サイクル目以降のDay1の継続基準
Day8の継続基準
好中球数が1000/μLよりわずかに少ない場合、 白血球数が≧2000/μLであれば、 医師の判断で各サイクルを継続可能
GEST試験⁵⁾のプロトコル
初回基準量と増量レベル
GEST試験⁵⁾のプロトコル
初回基準量と減量レベル
Grade3以上の主な有害事象
膵癌診療ガイドライン2022年版では、 切除可能膵癌 (浸潤癌) に対する術前補助化学療法として本レジメンが提案 (弱く推奨) されているが、 performance status 1~2、 20-79歳の症例に限定された結果のため切除可能膵癌すべての患者に対して推奨されたわけではないことを熟知する必要がある。 GEST試験においてゲムシタビンに対する優越性は証明されておらず、 局所進行切除不能・遠隔転移を有する膵癌に対して本レジメンは推奨されていない⁵⁾。
S-1の用量はCcCl 50ml/min以上であれば、 80mg/m² (体表面積 1.25 m²未満 : 80mg/日、 1.25 m²以上~1.5 m²未満 : 100mg/日、 1.5m²以上 : 120mg/日) で行う。 S-1は経口薬であるため投与が簡便であるが、 口腔粘膜炎、 下痢、 食欲不振などの消化器毒性や血液毒性が発現する場合もあるため、 十分注意する。 S-1の成分であるギメラシルは腎排泄性であるため、 腎機能低下例ではギメラシルの排泄が低下し、 5-FU血中濃度が上昇するため、 重篤な有害事象が発生しやすいので注意する。
最終更新日 : 2024年8月27日
執筆医: 愛知県がんセンター消化器内科 桑原崇通先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1,000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
60~100mg/日 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1夕~15朝 |
1コース21日間。 |
GEM+S-1をGS療法と呼ぶ。 |
PDまで投与
S-1用量 >>もっと詳しく見る
体表面積により以下の通り調整
GEST試験⁵⁾のプロトコル
GEST試験⁵⁾のプロトコル
2サイクル目以降のDay1の継続基準
Day8の継続基準
好中球数が1000/μLよりわずかに少ない場合、 白血球数が≧2000/μLであれば、 医師の判断で各サイクルを継続可能
GEST試験⁵⁾のプロトコル
初回基準量と増量レベル
GEST試験⁵⁾のプロトコル
初回基準量と減量レベル
Grade3以上の主な有害事象
膵癌診療ガイドライン2022年版では、 切除可能膵癌 (浸潤癌) に対する術前補助化学療法として本レジメンが提案 (弱く推奨) されているが、 performance status 1~2、 20-79歳の症例に限定された結果のため切除可能膵癌すべての患者に対して推奨されたわけではないことを熟知する必要がある。 GEST試験においてゲムシタビンに対する優越性は証明されておらず、 局所進行切除不能・遠隔転移を有する膵癌に対して本レジメンは推奨されていない⁵⁾。
S-1の用量はCcCl 50ml/min以上であれば、 80mg/m² (体表面積 1.25 m²未満 : 80mg/日、 1.25 m²以上~1.5 m²未満 : 100mg/日、 1.5m²以上 : 120mg/日) で行う。 S-1は経口薬であるため投与が簡便であるが、 口腔粘膜炎、 下痢、 食欲不振などの消化器毒性や血液毒性が発現する場合もあるため、 十分注意する。 S-1の成分であるギメラシルは腎排泄性であるため、 腎機能低下例ではギメラシルの排泄が低下し、 5-FU血中濃度が上昇するため、 重篤な有害事象が発生しやすいので注意する。
最終更新日 : 2024年8月27日
執筆医: 愛知県がんセンター消化器内科 桑原崇通先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。