概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

イミフィンジ® (添付文書 / 適正使用情報¹⁾*)

抗PD-L1抗体 デュルバルマブ
*アストラゼネカ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】4週間
【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク

1回1500mgを4週間毎、 12ヵ月間まで点滴静注

⚠ 2023年11月24日より、 「1回10mg/kg (体重)を2週間間隔で点滴静注」 から、 「1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注。 投与期間は12ヵ月間まで。 ただし、 体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg (体重)」に変更されている

KeyData|臨床試験結果

PACIFIC試験³⁻⁵⁾

切除不能Ⅲ期NSCLCで、 同時化学放射線療法後に疾患進行がない患者を対象に、 デュルバルマブによる地固め療法とプラセボ群とを比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験 (デュルバルマブ群 476例、 プラセボ群 237例)

【有効性】デュルバルマブ群の結果 (5年追跡)

- ORR 50.6%

- mPFS 16.9ヵ月

- mOS 47.5ヵ月

レジメンの特徴と注意点

PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、 抗腫瘍免疫応答を増強し、 腫瘍増殖を抑制すると考えられている¹⁾。

効果・効能¹⁾

Ⅲ期根治的CRT後の維持療法に適応をもつ

  1. 切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
  2. 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
  3. 進展型小細胞肺癌
  4. 治癒切除不能な胆道癌
  5. 切除不能な肝細胞癌にも適応
※注 : 本稿では1に対する用法・用量や研究を取り上げています。 

肺癌診療ガイドライン2024の推奨

Ⅲ期非小細胞肺癌 「同時化学放射線療法後に免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法を行うよう勧められるか?」より引用²⁾。

同時化学放射線療法後に、 デュルバルマブによる地固め療法を行うよう強く推奨する。  [推奨の強さ:1、 エビデンスの強さ:B]
日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン 2024年版より引用

出典

1) アストラゼネカ株式会社 「イミフィンジ®︎ イジュド®︎適正使用ガイド」 2023年11月掲載 [最終閲覧 2024/11/6]

*アストラゼネカ株式会社の外部サイトへ遷移します

2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版

3) Durvalumab after Chemoradiotherapy in Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2017 Nov 16;377(20):1919-1929. PMID: 28885881

4) Overall Survival with Durvalumab after Chemoradiotherapy in Stage III NSCLC. N Engl J Med. 2018 Dec 13;379(24):2342-2350. PMID: 30280658

5) Five-Year Survival Outcomes From the PACIFIC Trial: Durvalumab After Chemoradiotherapy in Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer. J Clin Oncol (IF: 44.54; Q1) . 2022 Apr 20;40(12):1301-1311. PMID: 35108059

最終更新日 : 2024年11月6日
HOKUTO編集部医師監修

レジメン
Durvalumab
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン
Durvalumab
レジメン
Durvalumab

Durvalumab

デュルバルマブ (イミフィンジ®)
2024年11月06日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

イミフィンジ® (添付文書 / 適正使用情報¹⁾*)

抗PD-L1抗体 デュルバルマブ
*アストラゼネカ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】4週間
【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク

1回1500mgを4週間毎、 12ヵ月間まで点滴静注

⚠ 2023年11月24日より、 「1回10mg/kg (体重)を2週間間隔で点滴静注」 から、 「1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注。 投与期間は12ヵ月間まで。 ただし、 体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg (体重)」に変更されている

KeyData|臨床試験結果

PACIFIC試験³⁻⁵⁾

切除不能Ⅲ期NSCLCで、 同時化学放射線療法後に疾患進行がない患者を対象に、 デュルバルマブによる地固め療法とプラセボ群とを比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験 (デュルバルマブ群 476例、 プラセボ群 237例)

【有効性】デュルバルマブ群の結果 (5年追跡)

- ORR 50.6%

- mPFS 16.9ヵ月

- mOS 47.5ヵ月

レジメンの特徴と注意点

PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、 抗腫瘍免疫応答を増強し、 腫瘍増殖を抑制すると考えられている¹⁾。

効果・効能¹⁾

Ⅲ期根治的CRT後の維持療法に適応をもつ

  1. 切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
  2. 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
  3. 進展型小細胞肺癌
  4. 治癒切除不能な胆道癌
  5. 切除不能な肝細胞癌にも適応
※注 : 本稿では1に対する用法・用量や研究を取り上げています。 

肺癌診療ガイドライン2024の推奨

Ⅲ期非小細胞肺癌 「同時化学放射線療法後に免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法を行うよう勧められるか?」より引用²⁾。

同時化学放射線療法後に、 デュルバルマブによる地固め療法を行うよう強く推奨する。  [推奨の強さ:1、 エビデンスの強さ:B]
日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン 2024年版より引用

出典

1) アストラゼネカ株式会社 「イミフィンジ®︎ イジュド®︎適正使用ガイド」 2023年11月掲載 [最終閲覧 2024/11/6]

*アストラゼネカ株式会社の外部サイトへ遷移します

2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版

3) Durvalumab after Chemoradiotherapy in Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2017 Nov 16;377(20):1919-1929. PMID: 28885881

4) Overall Survival with Durvalumab after Chemoradiotherapy in Stage III NSCLC. N Engl J Med. 2018 Dec 13;379(24):2342-2350. PMID: 30280658

5) Five-Year Survival Outcomes From the PACIFIC Trial: Durvalumab After Chemoradiotherapy in Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer. J Clin Oncol (IF: 44.54; Q1) . 2022 Apr 20;40(12):1301-1311. PMID: 35108059

最終更新日 : 2024年11月6日
HOKUTO編集部医師監修

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン(呼吸器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。