本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
37.5℃以上の発熱*かつ好中球数が500/μL、 または1000/μL以下で48時間以内に500/μLまで低下すると予測される病態
発熱性好中球減少症(FN)は化学療法中や同種造血幹細胞移植後患者における次の病態を指す¹⁾. ただしあくまで一般的な基準であって、 これらの定義を満たしていいなくても、 個々の患者の背景や状態を考慮して、 経験的抗菌薬投与を行うか判断する.
感染巣をまずは検索する. 以下の覚え方「あいうえおず (AIUEOS)」が有名.
21点以上で低リスク、 20点以下で高リスクであり入院推奨. 低リスクで予防的抗菌薬の内服がなく、 以下すべてに該当する場合、 外来治療を考慮することができるが、 早めの専門科フォローが推奨される.
以下いずれかに該当する場合、入院治療が無難.
以下を 好中球 500-1000/μLに回復まで継続.
*¹ CPFXの保険容量は200mg2錠2xであり、 施設方針に準じる. AMPC/CVA+AMPCはオーグメンチン+サワシリンなど「オグサワ」療法と呼ばれる.
①~③の治療をリスクに応じて組み合わせる
①緑膿菌、ブドウ球菌カバー|以下いずれか *²
*² ①において、 アミノグリコシドの併用療法は腎毒性のリスクが増大することから、 本邦ガイドラインでは推奨されない. ただし、 緑膿菌敗血症が確定した場合や敗血症性ショックでは考慮する.
②MRSAの関与を疑うとき *³
*³ カテーテル関連敗血症、 重篤な粘膜障害などで考慮. FN全例での投与は推奨されない.
③バイタルサイン不安定のとき|①②に加えて
最終更新:2024年4月14日
監修医師:聖路加国際病院 清水真人
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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37.5℃以上の発熱*かつ好中球数が500/μL、 または1000/μL以下で48時間以内に500/μLまで低下すると予測される病態
発熱性好中球減少症(FN)は化学療法中や同種造血幹細胞移植後患者における次の病態を指す¹⁾. ただしあくまで一般的な基準であって、 これらの定義を満たしていいなくても、 個々の患者の背景や状態を考慮して、 経験的抗菌薬投与を行うか判断する.
感染巣をまずは検索する. 以下の覚え方「あいうえおず (AIUEOS)」が有名.
21点以上で低リスク、 20点以下で高リスクであり入院推奨. 低リスクで予防的抗菌薬の内服がなく、 以下すべてに該当する場合、 外来治療を考慮することができるが、 早めの専門科フォローが推奨される.
以下いずれかに該当する場合、入院治療が無難.
以下を 好中球 500-1000/μLに回復まで継続.
*¹ CPFXの保険容量は200mg2錠2xであり、 施設方針に準じる. AMPC/CVA+AMPCはオーグメンチン+サワシリンなど「オグサワ」療法と呼ばれる.
①~③の治療をリスクに応じて組み合わせる
①緑膿菌、ブドウ球菌カバー|以下いずれか *²
*² ①において、 アミノグリコシドの併用療法は腎毒性のリスクが増大することから、 本邦ガイドラインでは推奨されない. ただし、 緑膿菌敗血症が確定した場合や敗血症性ショックでは考慮する.
②MRSAの関与を疑うとき *³
*³ カテーテル関連敗血症、 重篤な粘膜障害などで考慮. FN全例での投与は推奨されない.
③バイタルサイン不安定のとき|①②に加えて
最終更新:2024年4月14日
監修医師:聖路加国際病院 清水真人
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。