治療スケジュール
概要
監修医師

DTX:ドセタキセル(ワンタキソテール®)

投与量コース投与日
50mg/m² 点滴1~Day1,15

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/日 経口 分21~連日投与

その他

1コース28日間
レジメン
DTX (biweekly) +PSL
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

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用法用量

投与開始基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

内分泌療法中に進行した組織学的または細胞学的に確定された前立腺がん診断されたPS0~2の18歳以上の患者で、 検査結果が10,0ng/mLを超え、 その後2回以上連続してPSA値が上昇した場合。

減量基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

Grade4の血液学的毒性、 Grade3以上の非血液学的毒性の場合

ドセタキセルを一段階減量

毒性作用が再発した場合は、 更に1段階ずつ減量

中止基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

ドセタキセルの投与が3週間以上延期された場合、 投与中止

主な有害事象

PROSTY試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 好中球減少症 59.4% (35.9%)
  • 白血球減少症 41.8% (12.9%)
  • 貧血 85.3% (0.6%)
  • 血小板減少症 12.4% (0.6%)
  • 発熱性好中球減少症 3.5% (3.5%)
  • 倦怠感 88.2% (14.7%)
  • 下痢 37.1% (1.2%)
  • 悪心 35.3% (1.2%)
  • 嘔吐 12.9% (0.6%)
  • AST上昇 17.1% (0.6%)

特徴と注意点

mCRPC治療薬としてPSL10mgはDTX前では16%、 DTX後では3%の奏効率が報告されている。 そのためDTX単独ではなくPSL併用で用いられることが多い。

関連する臨床試験|PROSTY試験¹⁾

去勢抵抗性前立腺癌患者において、 ドセタキセル (DTX) 2週毎投与の効果を、 DTX3週毎投与を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験PROSTYの結果より、 治療成功期間 (TTTF) と全生存期間 (OS) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細をみる

TTTF中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:5.6ヵ月
(95%CI 5.0-6.2ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:4.9ヵ月
(95%CI 4.5-5.4ヵ月)
HR 1.3  (95%CI 1.1-1.6)、 p=0.014

TTP中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:15.8ヵ月
(95%CI 13.6–18.1ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:14.6ヵ月
(95%CI 13.2-16.0ヵ月)
HR 1.3  (95%CI 1.0-1.6)、 p=0.047

OS中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:19.5ヵ月
(95%CI 15.9-23.1ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:17.0ヵ月
(95%CI 15.0-19.1ヵ月)
HR 1.4  (95%CI 1.1-1.8)、 p=0.021

PSA反応

  • 2-weekly ドセタキセル群:49%
  • 3-weekly ドセタキセル群:42%

奏効率

  • 2-weekly ドセタキセル群:23%
  • 3-weekly ドセタキセル群:22%

参考文献

  1. 2-Weekly versus 3-weekly docetaxel to treat castration-resistant advanced prostate cancer: a randomised, phase 3 trial. Lancet Oncol. 2013 Feb;14(2):117-24. PMID: 23294853
最終更新日:2023年10月3日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

レジメン
DTX (biweekly) +PSL
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レジメン
DTX (biweekly) +PSL
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DTX (biweekly) +PSL

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ドセタキセル+プレドニゾロン
2023年11月30日更新

DTX:ドセタキセル(ワンタキソテール®)

投与量コース投与日
50mg/m² 点滴1~Day1,15

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/日 経口 分21~連日投与

その他

1コース28日間

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

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用法用量

投与開始基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

内分泌療法中に進行した組織学的または細胞学的に確定された前立腺がん診断されたPS0~2の18歳以上の患者で、 検査結果が10,0ng/mLを超え、 その後2回以上連続してPSA値が上昇した場合。

減量基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

Grade4の血液学的毒性、 Grade3以上の非血液学的毒性の場合

ドセタキセルを一段階減量

毒性作用が再発した場合は、 更に1段階ずつ減量

中止基準

PROSTY試験¹⁾より抜粋

ドセタキセルの投与が3週間以上延期された場合、 投与中止

主な有害事象

PROSTY試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 好中球減少症 59.4% (35.9%)
  • 白血球減少症 41.8% (12.9%)
  • 貧血 85.3% (0.6%)
  • 血小板減少症 12.4% (0.6%)
  • 発熱性好中球減少症 3.5% (3.5%)
  • 倦怠感 88.2% (14.7%)
  • 下痢 37.1% (1.2%)
  • 悪心 35.3% (1.2%)
  • 嘔吐 12.9% (0.6%)
  • AST上昇 17.1% (0.6%)

特徴と注意点

mCRPC治療薬としてPSL10mgはDTX前では16%、 DTX後では3%の奏効率が報告されている。 そのためDTX単独ではなくPSL併用で用いられることが多い。

関連する臨床試験|PROSTY試験¹⁾

去勢抵抗性前立腺癌患者において、 ドセタキセル (DTX) 2週毎投与の効果を、 DTX3週毎投与を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験PROSTYの結果より、 治療成功期間 (TTTF) と全生存期間 (OS) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細をみる

TTTF中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:5.6ヵ月
(95%CI 5.0-6.2ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:4.9ヵ月
(95%CI 4.5-5.4ヵ月)
HR 1.3  (95%CI 1.1-1.6)、 p=0.014

TTP中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:15.8ヵ月
(95%CI 13.6–18.1ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:14.6ヵ月
(95%CI 13.2-16.0ヵ月)
HR 1.3  (95%CI 1.0-1.6)、 p=0.047

OS中央値

  • 2-weekly ドセタキセル群:19.5ヵ月
(95%CI 15.9-23.1ヵ月)
  • 3-weekly ドセタキセル群:17.0ヵ月
(95%CI 15.0-19.1ヵ月)
HR 1.4  (95%CI 1.1-1.8)、 p=0.021

PSA反応

  • 2-weekly ドセタキセル群:49%
  • 3-weekly ドセタキセル群:42%

奏効率

  • 2-weekly ドセタキセル群:23%
  • 3-weekly ドセタキセル群:22%

参考文献

  1. 2-Weekly versus 3-weekly docetaxel to treat castration-resistant advanced prostate cancer: a randomised, phase 3 trial. Lancet Oncol. 2013 Feb;14(2):117-24. PMID: 23294853
最終更新日:2023年10月3日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(泌尿器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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