メソトレキセート® (添付文書¹⁾)
後ろ向き研究²⁾のプロトコル
0.4mg/kg/日の筋肉内注射を1クール5日間、12~14日間隔で投与した。
低リスク絨毛腫瘍 (FIGOリスク<6点) の患者のほとんどは出産可能年齢であり、 生殖能力の温存を希望しています。 低リスク絨毛腫瘍の標準治療は、 メトトレキサート (MTX) 単剤またはダクチノマイシン (ActD) 単剤のいずれかを使用した単剤化学療法で治癒する可能性が高いです。
MTX単剤のCR率は50~90%であることが報告されています³⁾。 また、 2週に1回の投与方法より、 2週間ごとに5~8日間の投与方法が優れていたことが報告されています⁴⁾。
投与基準は、 古い論文で記載がないものが多いですが、 一般的な基準として、 白血球数>3,000/μL、 または、 好中球数>1,500/μL、 血小板数>10万/μLで投与可能です。 投与中は、 少なくとも2週に1回血中βhCGを測定し、 βhCGが正常値になれば、 CRと判断し、 2~3サイクル追加投与をし、 終了とします。
βhCGが正常化せず、 よこばいが4週以上継続する場合、 または、 20%以上増加が2週にわたって認めた場合には、 効果なしと判断し、 治療中止し、 別のレジメン (ActDまたは多剤併用療法) に変更することを検討します。
副作用として口内炎、 下痢、 腹痛、 肝障害などがありますが、 副作用が強くなる場合には、 葉酸 (ロイコボリン : ホリナート) 0.1mg/kg筋注/日を併用することが勧められます。
最終更新日 : 2024年9月6日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
メソトレキセート® (添付文書¹⁾)
後ろ向き研究²⁾のプロトコル
0.4mg/kg/日の筋肉内注射を1クール5日間、12~14日間隔で投与した。
低リスク絨毛腫瘍 (FIGOリスク<6点) の患者のほとんどは出産可能年齢であり、 生殖能力の温存を希望しています。 低リスク絨毛腫瘍の標準治療は、 メトトレキサート (MTX) 単剤またはダクチノマイシン (ActD) 単剤のいずれかを使用した単剤化学療法で治癒する可能性が高いです。
MTX単剤のCR率は50~90%であることが報告されています³⁾。 また、 2週に1回の投与方法より、 2週間ごとに5~8日間の投与方法が優れていたことが報告されています⁴⁾。
投与基準は、 古い論文で記載がないものが多いですが、 一般的な基準として、 白血球数>3,000/μL、 または、 好中球数>1,500/μL、 血小板数>10万/μLで投与可能です。 投与中は、 少なくとも2週に1回血中βhCGを測定し、 βhCGが正常値になれば、 CRと判断し、 2~3サイクル追加投与をし、 終了とします。
βhCGが正常化せず、 よこばいが4週以上継続する場合、 または、 20%以上増加が2週にわたって認めた場合には、 効果なしと判断し、 治療中止し、 別のレジメン (ActDまたは多剤併用療法) に変更することを検討します。
副作用として口内炎、 下痢、 腹痛、 肝障害などがありますが、 副作用が強くなる場合には、 葉酸 (ロイコボリン : ホリナート) 0.1mg/kg筋注/日を併用することが勧められます。
最終更新日 : 2024年9月6日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。