概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

用法用量

第Ⅲ相試験より抜粋¹⁾

前投薬

  • 高度催吐性リスクのため、 アプレピタント、 5HT3受容体拮抗薬、 デキサメタゾンを投与。 
  • オランザピン併用も検討される (オランザピン併用の場合は、 Day2以降のデキサメタゾンは省略可能)
オランザピン併用の場合は糖尿病の既往に注意 (禁忌)

投与開始基準

J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10.²⁾より抜粋

根治的に切除された乳癌を有する70歳以下で以下に該当する患者

減量・休薬・中止基準

J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10.²⁾より抜粋

主な有害事象

第Ⅲ相試験²⁾

Grade3~4有害事象データを一部引用

主な有害事象

  • 粘膜炎 1%
  • 悪心 25%

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 43%
脱毛症はGrade1、2

特徴と注意点

  • エピルビシンの総投与量が900mg/m²を超えると心毒性のリスクが上昇するため、アンスラサイクリン系の投与歴の確認が必要。
  • シクロホスファミドにより出血性膀胱炎が起こる可能性があるが、 エピルビシンの投与で尿が赤色に着色するため鑑別に注意が必要。
  • エピルビシンは起壊死性抗がん薬のため、 血管外漏出に注意が必要。
  • アンスラサイクリン系の心毒性に対して、 事前を含む定期的な左室駆出率の測定。

関連する臨床試験|第Ⅲ相試験²⁾

リンパ節転移陽性乳癌患者の術後療法において、 full-doseのエピルビシン+シクロホスファミド (HEC療法) を、 シクロホスファミド+メトトレキサート+フルオロウラシル (CMF療法) とmoderate-doseのエピルビシン+シクロホスファミド (EC療法) と比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験の結果より、 HEC療法のCMF療法に対する優越性は示されなかった一方で、 HEC療法の中用量EC療法に対する優越性が示された。

>>臨床試験の詳細を見る

EFS

HEC群 vs CMF群

HR 0.96  (95%CI 0.70-1. 31)、 p=0.80

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.73 (95%CI 0.54-0.99)、 p=0.04

distant-EFS

HEC群 vs CMF群

HR 0.97  (95%CI 0.70-1.34)、 p=0.87

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.75 (95%CI 0.55-1.02)、 p=0.06

OS

HEC群 vs CMF群

HR 0.97  (95%CI 0.65-1.44)、 p=0.87

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.69 (95%CI 0.47-1.00)、 p=0.05

EFS率 (3年時)

  • HEC群:80%
(95%CI 74-86%)
  • CMF群:78%
(95%CI 73-83%)
  • 中用量EC群:72%
(95%CI 66-78%)

OS率 (3年時)

  • HEC群:92%
(95%CI 89-96%)
  • CMF群:91%
(95%CI 87-95%)
  • 中用量EC群:89%
(95%CI 85-93%)

5年EFSのサブグループ解析

年齢、 リンパ節転移数、 腫瘍径、 ホルモン受容体の状態、 組織学的悪性度別にみた5年EFSにおいて、 3群のうちいずれかが他の2群より優れているサブグループは同定されなかった。

参考文献

  1. Fluorouracil and dose-dense chemotherapy in adjuvant treatment of patients with early-stage breast cancer: an open-label, 2 × 2 factorial, randomised phase 3 trial. Lancet. 2015 May 9;385(9980):1863-72. PMID: 25740286
  2. Phase III trial comparing two dose levels of epirubicin combined with cyclophosphamide with cyclophosphamide, methotrexate, and fluorouracil in node-positive breast cancer. J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10. PMID: 11408507
最終更新日:2023年11月21日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
執筆:公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生

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EC
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン
EC
レジメン
EC

EC

エピルビシン+シクロホスファミド
2024年02月02日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

用法用量

第Ⅲ相試験より抜粋¹⁾

前投薬

  • 高度催吐性リスクのため、 アプレピタント、 5HT3受容体拮抗薬、 デキサメタゾンを投与。 
  • オランザピン併用も検討される (オランザピン併用の場合は、 Day2以降のデキサメタゾンは省略可能)
オランザピン併用の場合は糖尿病の既往に注意 (禁忌)

投与開始基準

J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10.²⁾より抜粋

根治的に切除された乳癌を有する70歳以下で以下に該当する患者

減量・休薬・中止基準

J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10.²⁾より抜粋

主な有害事象

第Ⅲ相試験²⁾

Grade3~4有害事象データを一部引用

主な有害事象

  • 粘膜炎 1%
  • 悪心 25%

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 43%
脱毛症はGrade1、2

特徴と注意点

  • エピルビシンの総投与量が900mg/m²を超えると心毒性のリスクが上昇するため、アンスラサイクリン系の投与歴の確認が必要。
  • シクロホスファミドにより出血性膀胱炎が起こる可能性があるが、 エピルビシンの投与で尿が赤色に着色するため鑑別に注意が必要。
  • エピルビシンは起壊死性抗がん薬のため、 血管外漏出に注意が必要。
  • アンスラサイクリン系の心毒性に対して、 事前を含む定期的な左室駆出率の測定。

関連する臨床試験|第Ⅲ相試験²⁾

リンパ節転移陽性乳癌患者の術後療法において、 full-doseのエピルビシン+シクロホスファミド (HEC療法) を、 シクロホスファミド+メトトレキサート+フルオロウラシル (CMF療法) とmoderate-doseのエピルビシン+シクロホスファミド (EC療法) と比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験の結果より、 HEC療法のCMF療法に対する優越性は示されなかった一方で、 HEC療法の中用量EC療法に対する優越性が示された。

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EFS

HEC群 vs CMF群

HR 0.96  (95%CI 0.70-1. 31)、 p=0.80

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.73 (95%CI 0.54-0.99)、 p=0.04

distant-EFS

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HR 0.97  (95%CI 0.70-1.34)、 p=0.87

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.75 (95%CI 0.55-1.02)、 p=0.06

OS

HEC群 vs CMF群

HR 0.97  (95%CI 0.65-1.44)、 p=0.87

HEC群 vs 中用量EC群

HR 0.69 (95%CI 0.47-1.00)、 p=0.05

EFS率 (3年時)

  • HEC群:80%
(95%CI 74-86%)
  • CMF群:78%
(95%CI 73-83%)
  • 中用量EC群:72%
(95%CI 66-78%)

OS率 (3年時)

  • HEC群:92%
(95%CI 89-96%)
  • CMF群:91%
(95%CI 87-95%)
  • 中用量EC群:89%
(95%CI 85-93%)

5年EFSのサブグループ解析

年齢、 リンパ節転移数、 腫瘍径、 ホルモン受容体の状態、 組織学的悪性度別にみた5年EFSにおいて、 3群のうちいずれかが他の2群より優れているサブグループは同定されなかった。

参考文献

  1. Fluorouracil and dose-dense chemotherapy in adjuvant treatment of patients with early-stage breast cancer: an open-label, 2 × 2 factorial, randomised phase 3 trial. Lancet. 2015 May 9;385(9980):1863-72. PMID: 25740286
  2. Phase III trial comparing two dose levels of epirubicin combined with cyclophosphamide with cyclophosphamide, methotrexate, and fluorouracil in node-positive breast cancer. J Clin Oncol. 2001 Jun 15;19(12):3103-10. PMID: 11408507
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執筆:公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(乳腺)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。

乳癌
乳癌
ホルモン受容体陽性HER2陰性
triweekly Docetaxel
ドセタキセル (ワンタキソテール ®)
Abemaciclib + ホルモン療法
アベマシクリブ (ベージニオ®)
Palbociclib + ホルモン療法
パルボシクリブ (イブランス®)
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ベバシズマブ (アバスチン®) +パクリタキセル (タキソール®)
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パクリタキセル (タキソール®)
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ドキソルビシン+シクロホスファミド
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ドキソルビシン+シクロホスファミド
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アルブミン懸濁型 (nab) パクリタキセル (アブラキサン®)
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S-1 (ティーエスワン® )
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パクリタキセル (タキソール®)
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Everolimus
エベロリムス(アフィニトール®)
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タモキシフェン (ノルバデックス®)
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タモキシフェン (ノルバデックス®)+リュープロレリン (リュープリン®)
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トレミフェン (フェアストン®)
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ホルモン受容体陽性HER2陽性