治療スケジュール
概要
監修医師

L-PAM:メルファラン(アルケラン®)

投与量コース投与日
130mg/m² 点滴静注1Day -1

ETP:エトポシド(ラステット®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴静注1Day -4 ~ -2

CPA:シクロホスファミド(エンドキサン®)

投与量コース投与日
60mg/kg 点滴静注1Day -4 ~ -3

DEX:デキサメタゾン(デキサート®)

投与量コース投与日
40mg/Body 点滴静注1Day -4 ~ -1

Mesna:メスナ(ウロミテキサン®)

投与量コース投与日
24mg/kg 点滴静注1CPA投与時, 投与後4時間, 8時間

前投薬

Day-4 ~ -1は制吐薬として5-HT3受容体拮抗薬の使用を考慮.
必要に応じてNK受容体拮抗薬を考慮.

その他

出血性膀胱炎の予防にメスナを投与.
デキサメタゾンの投与量40mg/bodyは, エステル化物としての量を用いる.
レジメン
LEED
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

特徴と注意点

  • 悪性リンパ腫に対する自家移植前処置レジメン.
  • 非血液毒性は軽度のため、 比較的高齢者の患者にも適応可能.
  • 70歳以上に対しては30%の減量投与を考慮.²⁾
  • day14付近で血球は回復する.

関連する臨床試験の結果

JCOG0406 試験 ¹⁾

概要

  • 未治療 65歳未満のマントル細胞リンパ腫に対する寛解導入療法+LEED療法を検討する第Ⅱ相試験

結果

  • 主要評価項目:2年間無増悪生存率
  • 2年無増悪生存率:77% (95%Cl:62~87%)
  • 2年全生存率:91% (95%Cl:78~97%)
  • 5年無増悪生存率:52%
  • Complete Response:91%

Int J Hematol. 2006 Aug;84(2):174-81²⁾

概要

  • 進行性および再発性非ホジキンリンパ腫に対するRit±LEEDの自家幹細胞移植の比較.

結果

  • ETPは300mg/m² で投与され, 70歳以上の高齢者は全ての薬剤が30%減量して投与された.
  • 第1完全寛解期 (CR1) 移植では約80%の治療効果があった.
  • Grade3のAST/ALT上昇が約21%に認められた.

5. 参考文献

  1. Cancer Sci. 2018 Sep;109(9):2830-2840.
  2. Int J Hematol. 2006 Aug;84(2):174-81.

最終更新:2023年5月26日
執筆担当:北海道がんセンタ-薬剤部 深井雄太
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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メルファラン、エトポシド、シクロホスファミド、デキサメタゾン(悪性リンパ腫)
2023年05月26日更新

L-PAM:メルファラン(アルケラン®)

投与量コース投与日
130mg/m² 点滴静注1Day -1

ETP:エトポシド(ラステット®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴静注1Day -4 ~ -2

CPA:シクロホスファミド(エンドキサン®)

投与量コース投与日
60mg/kg 点滴静注1Day -4 ~ -3

DEX:デキサメタゾン(デキサート®)

投与量コース投与日
40mg/Body 点滴静注1Day -4 ~ -1

Mesna:メスナ(ウロミテキサン®)

投与量コース投与日
24mg/kg 点滴静注1CPA投与時, 投与後4時間, 8時間

前投薬

Day-4 ~ -1は制吐薬として5-HT3受容体拮抗薬の使用を考慮.
必要に応じてNK受容体拮抗薬を考慮.

その他

出血性膀胱炎の予防にメスナを投与.
デキサメタゾンの投与量40mg/bodyは, エステル化物としての量を用いる.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

特徴と注意点

  • 悪性リンパ腫に対する自家移植前処置レジメン.
  • 非血液毒性は軽度のため、 比較的高齢者の患者にも適応可能.
  • 70歳以上に対しては30%の減量投与を考慮.²⁾
  • day14付近で血球は回復する.

関連する臨床試験の結果

JCOG0406 試験 ¹⁾

概要

  • 未治療 65歳未満のマントル細胞リンパ腫に対する寛解導入療法+LEED療法を検討する第Ⅱ相試験

結果

  • 主要評価項目:2年間無増悪生存率
  • 2年無増悪生存率:77% (95%Cl:62~87%)
  • 2年全生存率:91% (95%Cl:78~97%)
  • 5年無増悪生存率:52%
  • Complete Response:91%

Int J Hematol. 2006 Aug;84(2):174-81²⁾

概要

  • 進行性および再発性非ホジキンリンパ腫に対するRit±LEEDの自家幹細胞移植の比較.

結果

  • ETPは300mg/m² で投与され, 70歳以上の高齢者は全ての薬剤が30%減量して投与された.
  • 第1完全寛解期 (CR1) 移植では約80%の治療効果があった.
  • Grade3のAST/ALT上昇が約21%に認められた.

5. 参考文献

  1. Cancer Sci. 2018 Sep;109(9):2830-2840.
  2. Int J Hematol. 2006 Aug;84(2):174-81.

最終更新:2023年5月26日
執筆担当:北海道がんセンタ-薬剤部 深井雄太
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。