フリュザクラ®カプセル (フルキンチニブ)
【1コース】 28日間
【催吐性】最小度*
【FN発症】未報告**

1日1回5mgを3週間連日経口投与後に1週間休薬し、 これを1サイクルとして反復する。
レゴラフェニブ (REG) およびトリフルリジン・チピラシル (FTD/TPI) のいずれの治療歴もない患者では、 これらの薬剤による治療が困難な患者が投与対象
Lancet. 2023;402(10395):41-53.
標準治療 (フッ化ピリミジン系、 オキサリプラチン、 イリノテカン、 および抗VEGF/EGFR抗体) 歴を有し、 かつFTD/TPIまたはREG治療中に進行・不耐となった転移性結腸・直腸癌患者*を対象とした第III相無作為化比較試験。 フルキンチニブ群461例、 プラセボ群230例に2:1で割り付け、 主要評価項目はOSとした。
【有効性】フルキンチニブ群 (vs プラセボ群)
- OS中央値 7.4ヵ月 (vs 4.8ヵ月)
- PFS中央値 3.7ヵ月 (vs 1.8ヵ月)
- 客観的奏効率 2% (vs 0%)
- 病勢制御率 56% (vs 16%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 高血圧 36.8% (13.6%)
- 無力症 34.0% (7.7%)
- 食欲減退 27.2% (2.4%)
- 下痢 24.1% (3.5%)
- 甲状腺機能低下症 20.6% (0.4%)
- 疲労 20.0% (3.9%)
- 手足症候群 19.3% (6.4%)
- 腹痛 18.2% (3.1%)
- 悪心 17.3% (0.7%)
- 蛋白尿 17.3% (1.8%)
- 便秘 17.1% (0.4%)
- 発声障害 16.2% (0%)
- 口内炎 14.7% (1.8%)
- 嘔吐 14.5% (1.5%)
- 粘膜炎症 13.6% (0.4%)
- 体重減少 12.3% (0.7%)
- 関節痛 11.0% (0.9%)
- AST増加 10.5% (2.2%)
- ALT増加 10.3% (3.1%)
- 背部痛 10.3% (1.3%)
- 発熱 10.1% (0.4%)
重点的評価 (AE of special interest) : 全Grade (Grade≧3)
- 高血圧 38.4% (14.0%)
- 皮膚毒性 34.4% (6.8%)
- 甲状腺機能障害 27.0% (0.4%)
- 肝機能異常 24.8% (0.8%)
- 感染症 21.1% (6.6%)
- 蛋白尿 17.5% (1.8%)
- 出血 14.3% (1.8%)
- 塞栓・血栓イベント 4.6% (3.1%)
- 消化管穿孔 3.5% (2.2%)
- 左室駆出率低下 1.1% (0.9%)
FRESCO-2試験³⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球≧1500/mm³
- 血小板≧10万/mm³
- Hb≧9.0g/dL
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN (肝転移は≦5.0×ULN)
- 腎機能 : Cre≦1.5×ULNまたはCrCl≧60mL/min
- 尿蛋白 : 尿定性試験<2+ または 24時間尿蛋白<1.0g

尿中未変化体排泄率は0.5%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

FRESCO-2試験³⁾では、 以下の有害事象に対する対応も規定されていた。

🧑⚕️フルキンチニブは選択性の高い血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR1–3) 阻害薬であり、 FRESCO-2試験でOSの有意な延長を示しました。 本邦のリアルワールドデータ*でも既報と同様の有効性に加え、 有害事象による中止率は2.9%と低く、 良好な忍容性が確認されています。 主な有害事象は蛋白尿、 高血圧、 手足症候群で、 46%に休薬・減量が必要とされ、 その7割以上が開始後4週以内に集中しています。 蛋白尿については、 前治療での蛋白尿の既往がある場合や、 血管新生阻害薬による前治療が長期間に及ぶ場合にとくに留意が必要であり、 早期の適切な用量管理 (休薬・減量) が治療継続の鍵となります。
フルキンチニブは、 血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR1、 2、 3) のキナーゼ活性を阻害して腫瘍血管新生を抑制し、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
併用薬 : 本剤はCYP3A4で代謝されるため、 強いまたは中程度のCYP3A誘導薬 (リファンピシン、 フェニトイン、 カルバマゼピンなど) との併用で有効性が減弱するおそれがあり、 可能な限り併用を避けて代替薬を検討する。
高血圧 : 高血圧クリーゼを含む高血圧が現れることがあるため、 投与開始前および投与期間中は定期的に血圧を測定する。
蛋白尿 : 蛋白尿が現れることがあるため、 投与開始前および投与期間中は定期的に尿蛋白を観察する。
創傷治癒遅延 : 創傷治癒を遅らせる可能性があるため、 外科的処置が予定されている場合は処置前に投与を中断し、 処置後の投与再開は十分な創傷治癒を確認したうえで患者の状態に応じて判断する。
参考⁴⁾ : 大手術の2週間前から休薬し、 術後は少なくとも2週間は投与せず、 創部の十分な治癒を確認してから再開する (創傷治癒合併症が改善した後の再開安全性は未確立)。
- 出血
- 高血圧
- 可逆性後白質脳症症候群
- 消化管穿孔
- 皮膚障害
- 静脈血栓塞栓症
- 動脈解離
1) 武田薬品工業株式会社.フリュザクラカプセル1mg/5mg 電子添文 2026年2月改訂 第4版.
2) 武田薬品工業株式会社.フリュザクラカプセル1mg/5mg 適正使用の手引き. 2025年6月作成.
3) Lancet. 2023;402(10395):41-53.
4) Takeda Pharmaceuticals America, Inc. FRUZAQLA® (fruquintinib) capsules: Prescribing Information. Revised 2025年2月. (参照 2026年1月20日).
最終更新日 : 2026年2月12日
執筆 : 京都桂病院 薬剤科 塩飽英二
監修 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 (消化管) 部長 大隅寛木
フリュザクラ®カプセル (フルキンチニブ)
【1コース】 28日間
【催吐性】最小度*
【FN発症】未報告**

1日1回5mgを3週間連日経口投与後に1週間休薬し、 これを1サイクルとして反復する。
レゴラフェニブ (REG) およびトリフルリジン・チピラシル (FTD/TPI) のいずれの治療歴もない患者では、 これらの薬剤による治療が困難な患者が投与対象
Lancet. 2023;402(10395):41-53.
標準治療 (フッ化ピリミジン系、 オキサリプラチン、 イリノテカン、 および抗VEGF/EGFR抗体) 歴を有し、 かつFTD/TPIまたはREG治療中に進行・不耐となった転移性結腸・直腸癌患者*を対象とした第III相無作為化比較試験。 フルキンチニブ群461例、 プラセボ群230例に2:1で割り付け、 主要評価項目はOSとした。
【有効性】フルキンチニブ群 (vs プラセボ群)
- OS中央値 7.4ヵ月 (vs 4.8ヵ月)
- PFS中央値 3.7ヵ月 (vs 1.8ヵ月)
- 客観的奏効率 2% (vs 0%)
- 病勢制御率 56% (vs 16%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 高血圧 36.8% (13.6%)
- 無力症 34.0% (7.7%)
- 食欲減退 27.2% (2.4%)
- 下痢 24.1% (3.5%)
- 甲状腺機能低下症 20.6% (0.4%)
- 疲労 20.0% (3.9%)
- 手足症候群 19.3% (6.4%)
- 腹痛 18.2% (3.1%)
- 悪心 17.3% (0.7%)
- 蛋白尿 17.3% (1.8%)
- 便秘 17.1% (0.4%)
- 発声障害 16.2% (0%)
- 口内炎 14.7% (1.8%)
- 嘔吐 14.5% (1.5%)
- 粘膜炎症 13.6% (0.4%)
- 体重減少 12.3% (0.7%)
- 関節痛 11.0% (0.9%)
- AST増加 10.5% (2.2%)
- ALT増加 10.3% (3.1%)
- 背部痛 10.3% (1.3%)
- 発熱 10.1% (0.4%)
重点的評価 (AE of special interest) : 全Grade (Grade≧3)
- 高血圧 38.4% (14.0%)
- 皮膚毒性 34.4% (6.8%)
- 甲状腺機能障害 27.0% (0.4%)
- 肝機能異常 24.8% (0.8%)
- 感染症 21.1% (6.6%)
- 蛋白尿 17.5% (1.8%)
- 出血 14.3% (1.8%)
- 塞栓・血栓イベント 4.6% (3.1%)
- 消化管穿孔 3.5% (2.2%)
- 左室駆出率低下 1.1% (0.9%)
FRESCO-2試験³⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球≧1500/mm³
- 血小板≧10万/mm³
- Hb≧9.0g/dL
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN (肝転移は≦5.0×ULN)
- 腎機能 : Cre≦1.5×ULNまたはCrCl≧60mL/min
- 尿蛋白 : 尿定性試験<2+ または 24時間尿蛋白<1.0g

尿中未変化体排泄率は0.5%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

FRESCO-2試験³⁾では、 以下の有害事象に対する対応も規定されていた。

🧑⚕️フルキンチニブは選択性の高い血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR1–3) 阻害薬であり、 FRESCO-2試験でOSの有意な延長を示しました。 本邦のリアルワールドデータ*でも既報と同様の有効性に加え、 有害事象による中止率は2.9%と低く、 良好な忍容性が確認されています。 主な有害事象は蛋白尿、 高血圧、 手足症候群で、 46%に休薬・減量が必要とされ、 その7割以上が開始後4週以内に集中しています。 蛋白尿については、 前治療での蛋白尿の既往がある場合や、 血管新生阻害薬による前治療が長期間に及ぶ場合にとくに留意が必要であり、 早期の適切な用量管理 (休薬・減量) が治療継続の鍵となります。
フルキンチニブは、 血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR1、 2、 3) のキナーゼ活性を阻害して腫瘍血管新生を抑制し、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
併用薬 : 本剤はCYP3A4で代謝されるため、 強いまたは中程度のCYP3A誘導薬 (リファンピシン、 フェニトイン、 カルバマゼピンなど) との併用で有効性が減弱するおそれがあり、 可能な限り併用を避けて代替薬を検討する。
高血圧 : 高血圧クリーゼを含む高血圧が現れることがあるため、 投与開始前および投与期間中は定期的に血圧を測定する。
蛋白尿 : 蛋白尿が現れることがあるため、 投与開始前および投与期間中は定期的に尿蛋白を観察する。
創傷治癒遅延 : 創傷治癒を遅らせる可能性があるため、 外科的処置が予定されている場合は処置前に投与を中断し、 処置後の投与再開は十分な創傷治癒を確認したうえで患者の状態に応じて判断する。
参考⁴⁾ : 大手術の2週間前から休薬し、 術後は少なくとも2週間は投与せず、 創部の十分な治癒を確認してから再開する (創傷治癒合併症が改善した後の再開安全性は未確立)。
- 出血
- 高血圧
- 可逆性後白質脳症症候群
- 消化管穿孔
- 皮膚障害
- 静脈血栓塞栓症
- 動脈解離
1) 武田薬品工業株式会社.フリュザクラカプセル1mg/5mg 電子添文 2026年2月改訂 第4版.
2) 武田薬品工業株式会社.フリュザクラカプセル1mg/5mg 適正使用の手引き. 2025年6月作成.
3) Lancet. 2023;402(10395):41-53.
4) Takeda Pharmaceuticals America, Inc. FRUZAQLA® (fruquintinib) capsules: Prescribing Information. Revised 2025年2月. (参照 2026年1月20日).
最終更新日 : 2026年2月12日
執筆 : 京都桂病院 薬剤科 塩飽英二
監修 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 (消化管) 部長 大隅寛木
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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