【1コース】連日内服投与
【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク
通常、 成人にはソトラシブとして960mgを1日1回経口投与。 なお、 患者状態により適宜減量。
Lancet. 2023;S0140-6736(23) 00221-0.
22か国148施設のランダム化非盲検第3相試験KRAS G12C変異を有す18歳以上のNSCLCで、 プラチナ製剤併用療法およびPD-1、 PD-L1阻害剤の前治療後に進行した患者を345名が無作為に1:1で割り付けられた
・ソトラシブ経口投与 (960mg1日1回) 171例
・ドセタキセル静注 (75mg/m²を3週毎)174例
【有効性】ソトラシブ経口投与群
- ORR : 28.1%
- mPFS : 5.6ヵ月
【安全性】ソトラシブ経口投与群
有害事象は主に消化器毒性と肝障害なので、 比較的使用しやすいレジメンである。 ただし、 2nd line以降で使用することになるので、 前治療で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が入っている場合は1ヵ月以上空けた方がよい。
適応はがん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能 進行・再発NSCLCであり、 「肺癌診療ガイドライン 2024年版⁴⁾」では2次治療以降でソトラシブ単剤療法を行うよう強く推奨されている (推奨・エビデンス 1B)
KRASは、 RASがん遺伝子 (KRAS、HRAS、NRAS) のうちの1つである。 RASがん遺伝子は、約19%と全がん腫で最も高頻度にみられるがん遺伝子である。 欧米の肺腺がんの約30%、 日本の肺腺がんの約10%で見つかるとされる⁵⁾。
コンパニオン診断の最新情報について、 こちらのコンテンツを参照ください。
最終更新 : 2024年11月19日
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生
【1コース】連日内服投与
【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク
通常、 成人にはソトラシブとして960mgを1日1回経口投与。 なお、 患者状態により適宜減量。
Lancet. 2023;S0140-6736(23) 00221-0.
22か国148施設のランダム化非盲検第3相試験KRAS G12C変異を有す18歳以上のNSCLCで、 プラチナ製剤併用療法およびPD-1、 PD-L1阻害剤の前治療後に進行した患者を345名が無作為に1:1で割り付けられた
・ソトラシブ経口投与 (960mg1日1回) 171例
・ドセタキセル静注 (75mg/m²を3週毎)174例
【有効性】ソトラシブ経口投与群
- ORR : 28.1%
- mPFS : 5.6ヵ月
【安全性】ソトラシブ経口投与群
有害事象は主に消化器毒性と肝障害なので、 比較的使用しやすいレジメンである。 ただし、 2nd line以降で使用することになるので、 前治療で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が入っている場合は1ヵ月以上空けた方がよい。
適応はがん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能 進行・再発NSCLCであり、 「肺癌診療ガイドライン 2024年版⁴⁾」では2次治療以降でソトラシブ単剤療法を行うよう強く推奨されている (推奨・エビデンス 1B)
KRASは、 RASがん遺伝子 (KRAS、HRAS、NRAS) のうちの1つである。 RASがん遺伝子は、約19%と全がん腫で最も高頻度にみられるがん遺伝子である。 欧米の肺腺がんの約30%、 日本の肺腺がんの約10%で見つかるとされる⁵⁾。
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最終更新 : 2024年11月19日
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。