オヌレグ®錠 (アザシチジン)
【1コース】28日間
【催吐性】未収載³⁾ (NCCN : 中等度~高度⁴⁾)
【FN発症】中リスク (10–20%)*

アザシチジン : 1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、 14日間休薬する。 これを1サイクルとして投与を繰り返す。 患者の状態により適宜減量する¹⁾。
臨床試験の規定では、 本剤投与約30分前に5-HT₃受容体拮抗薬等の制吐薬を投与し、 最初の2サイクルで悪心・嘔吐がなければ中止してもよいとされた²⁾。
N Engl J Med. 2020;383(26):2526–2537.
55歳以上でde novoまたは続発性AMLと診断され、 寛解導入化学療法 (地固め療法の有無を問わない) 後にCRまたはCRiを達成し、 造血幹細胞移植の適応とならない472例を対象とした23ヵ国148施設による国際共同第III相無作為化比較試験。 経口アザシチジン群238例とプラセボ群234例に1 : 1で割り付け、 主要評価項目はOS、 重要な副次評価項目はRFSとした⁵⁾。
【有効性】アザシチジン群 (vs プラセボ群)
- OS中央値 24.7ヵ月 (vs 14.8ヵ月、 p<0.001)
- RFS中央値 10.2ヵ月 (vs 4.8ヵ月、 p<0.001)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 悪心 65% (3%)
- 嘔吐 60% (3%)
- 下痢 50% (5%)
- 好中球減少症 44% (41%)
- 便秘 39% (1%)
- 血小板減少症 33% (22%)
- 疲労 30% (3%)
- 貧血 20% (14%)
- 無力症 19% (1%)
- 発熱 15% (2%)
- 関節痛 14% (1%)
- 腹痛 13% (1%)
- 上気道感染 13% (<1%)
- 食欲減退 13% (1%)
- 咳嗽 12% (0%)
- 発熱性好中球減少症 12% (11%)
- 背部痛 12% (1%)
- 白血球減少症 11% (8%)
- 四肢痛 11% (<1%)
- めまい 11% (0%)
- 頭痛 10% (0%)
- 末梢性浮腫 9% (0%)
QUAZAR AML-001試験⁵⁾の主な適格基準
- 初発de novo AMLまたは骨髄異形成症候群/慢性骨髄単球性白血病に続発するAML
- 強力な寛解導入療法後 (地固め療法の有無を問わない) に無作為化前4ヵ月以内 (±7日) に初回CR/CRiを達成し、 同種造血幹細胞移植の適応とならない患者
- 55歳以上
- ECOG PS 0–3
- 好中球数≧500/μL
- 血小板数≧2万/μL
- Hb : 記載なし
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦2.5×ULN
アザシチジンの減量規定は以下のとおり。
減量後、 各用量レベルで2サイクル以上の忍容性が確認された場合は、 減量時と逆の段階を経て1段階ずつ増量できる¹⁾²⁾。

アザシチジン : 重度の腎機能障害患者 (CrCl<30mL/min/1.73m²) では減量を考慮するとともに、 副作用の発現に十分注意して慎重に観察する¹⁾²⁾。

QUAZAR AML-001試験プロトコル (参考情報)

🧑⚕️オヌレグ®は、 強力な寛解導入療法後にCR/CRiを達成したものの、 同種造血幹細胞移植の適応とならないAML患者に用いる、 再発の遅延と生存期間の延長が期待される維持療法です。 悪心・嘔吐や骨髄抑制が比較的高頻度にみられるため、 適切な制吐薬の使用と、 血球数および感染徴候の綿密な確認が重要です。 注射用アザシチジンとは曝露量、 用法および用量が異なり、 代替として使用できない点に注意するとともに、 14日間投与・14日間休薬の服薬スケジュールと起こりうる副作用について、 患者に十分説明する必要があります。
アザシチジンはシチジン誘導体で、 DNAおよびRNAに取り込まれ、 主にタンパク合成を阻害して殺細胞作用を示すと考えられている。 DNAのメチル化阻害による腫瘍増殖抑制作用も報告されている¹⁾。
注射用アザシチジンとの相違 : 本剤と注射用アザシチジンは曝露量、 用法及び用量が異なるため、 本剤を注射用アザシチジンの代替として使用しないよう注意する。
骨髄抑制 : 本剤投与前及び投与中は血液検査 (血球数算定、 白血球分画測定等) を定期的に行い、 患者の状態を十分に観察する。
肝機能障害 : 本剤投与前及び投与中は肝機能検査を定期的に行い、 患者の状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 咳嗽、 呼吸困難、 発熱等の臨床症状を十分に観察する。
- 骨髄抑制
- 感染症
- 出血
- 間質性肺疾患
- 心臓障害
- ショック・アナフィラキシー
- 肝機能障害
- 腎機能障害
- 低血圧
1) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mg 電子添文 (2026年8月作成 第1版).
2) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mg 適正使用ガイド 「オヌレグ錠 適正使用のお願い」 (2026年8月作成).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2020;383(26):2526–2537.
6) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mgに係る医薬品リスク管理計画書 (令和8年8月26日提出) .
最終更新日 : 2026年8月31日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 200mg 1日1回 経口 | 1~ | Day 1~14 |
オヌレグ®錠 (アザシチジン)
【1コース】28日間
【催吐性】未収載³⁾ (NCCN : 中等度~高度⁴⁾)
【FN発症】中リスク (10–20%)*

アザシチジン : 1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、 14日間休薬する。 これを1サイクルとして投与を繰り返す。 患者の状態により適宜減量する¹⁾。
臨床試験の規定では、 本剤投与約30分前に5-HT₃受容体拮抗薬等の制吐薬を投与し、 最初の2サイクルで悪心・嘔吐がなければ中止してもよいとされた²⁾。
N Engl J Med. 2020;383(26):2526–2537.
55歳以上でde novoまたは続発性AMLと診断され、 寛解導入化学療法 (地固め療法の有無を問わない) 後にCRまたはCRiを達成し、 造血幹細胞移植の適応とならない472例を対象とした23ヵ国148施設による国際共同第III相無作為化比較試験。 経口アザシチジン群238例とプラセボ群234例に1 : 1で割り付け、 主要評価項目はOS、 重要な副次評価項目はRFSとした⁵⁾。
【有効性】アザシチジン群 (vs プラセボ群)
- OS中央値 24.7ヵ月 (vs 14.8ヵ月、 p<0.001)
- RFS中央値 10.2ヵ月 (vs 4.8ヵ月、 p<0.001)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 悪心 65% (3%)
- 嘔吐 60% (3%)
- 下痢 50% (5%)
- 好中球減少症 44% (41%)
- 便秘 39% (1%)
- 血小板減少症 33% (22%)
- 疲労 30% (3%)
- 貧血 20% (14%)
- 無力症 19% (1%)
- 発熱 15% (2%)
- 関節痛 14% (1%)
- 腹痛 13% (1%)
- 上気道感染 13% (<1%)
- 食欲減退 13% (1%)
- 咳嗽 12% (0%)
- 発熱性好中球減少症 12% (11%)
- 背部痛 12% (1%)
- 白血球減少症 11% (8%)
- 四肢痛 11% (<1%)
- めまい 11% (0%)
- 頭痛 10% (0%)
- 末梢性浮腫 9% (0%)
QUAZAR AML-001試験⁵⁾の主な適格基準
- 初発de novo AMLまたは骨髄異形成症候群/慢性骨髄単球性白血病に続発するAML
- 強力な寛解導入療法後 (地固め療法の有無を問わない) に無作為化前4ヵ月以内 (±7日) に初回CR/CRiを達成し、 同種造血幹細胞移植の適応とならない患者
- 55歳以上
- ECOG PS 0–3
- 好中球数≧500/μL
- 血小板数≧2万/μL
- Hb : 記載なし
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦2.5×ULN
アザシチジンの減量規定は以下のとおり。
減量後、 各用量レベルで2サイクル以上の忍容性が確認された場合は、 減量時と逆の段階を経て1段階ずつ増量できる¹⁾²⁾。

アザシチジン : 重度の腎機能障害患者 (CrCl<30mL/min/1.73m²) では減量を考慮するとともに、 副作用の発現に十分注意して慎重に観察する¹⁾²⁾。

QUAZAR AML-001試験プロトコル (参考情報)

🧑⚕️オヌレグ®は、 強力な寛解導入療法後にCR/CRiを達成したものの、 同種造血幹細胞移植の適応とならないAML患者に用いる、 再発の遅延と生存期間の延長が期待される維持療法です。 悪心・嘔吐や骨髄抑制が比較的高頻度にみられるため、 適切な制吐薬の使用と、 血球数および感染徴候の綿密な確認が重要です。 注射用アザシチジンとは曝露量、 用法および用量が異なり、 代替として使用できない点に注意するとともに、 14日間投与・14日間休薬の服薬スケジュールと起こりうる副作用について、 患者に十分説明する必要があります。
アザシチジンはシチジン誘導体で、 DNAおよびRNAに取り込まれ、 主にタンパク合成を阻害して殺細胞作用を示すと考えられている。 DNAのメチル化阻害による腫瘍増殖抑制作用も報告されている¹⁾。
注射用アザシチジンとの相違 : 本剤と注射用アザシチジンは曝露量、 用法及び用量が異なるため、 本剤を注射用アザシチジンの代替として使用しないよう注意する。
骨髄抑制 : 本剤投与前及び投与中は血液検査 (血球数算定、 白血球分画測定等) を定期的に行い、 患者の状態を十分に観察する。
肝機能障害 : 本剤投与前及び投与中は肝機能検査を定期的に行い、 患者の状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 咳嗽、 呼吸困難、 発熱等の臨床症状を十分に観察する。
- 骨髄抑制
- 感染症
- 出血
- 間質性肺疾患
- 心臓障害
- ショック・アナフィラキシー
- 肝機能障害
- 腎機能障害
- 低血圧
1) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mg 電子添文 (2026年8月作成 第1版).
2) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mg 適正使用ガイド 「オヌレグ錠 適正使用のお願い」 (2026年8月作成).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2020;383(26):2526–2537.
6) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オヌレグ錠150mg/オヌレグ錠200mgに係る医薬品リスク管理計画書 (令和8年8月26日提出) .
最終更新日 : 2026年8月31日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。