概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ヴォトリエント® (添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾*)

VEGFR、 PDGFR、 c-Kitマルチキナーゼ阻害薬 パゾパニブ
*ノバルティス ファーマの外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】連日内服
【催吐性】  最小度催吐性

1日1回800mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に経口投与

食後投与で、 Cmax及びAUCが上昇するとの報告あり
ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾より作図

エキスパートによるワンポイント

遠隔転移のある進行悪性軟部肉腫 (5レジメン以上の治療歴がある患者) に対して、 第三相試験で、 パゾパニブは、 プラセボと比較して、 PFSを延長した (Lancet. 2012;379(9829):1879-86)。 ただ、 OSは有意差がなかった。

進行性悪性軟部肉腫の高齢者を対象としたランダム化第II相試験のデータ (J Clin Oncol. 2020;38(30):3555) によると、 パゾパニブによるファーストライン治療はドキソルビシン単剤と比較してPFSが非劣性であり、 骨髄毒性が少ないことが示唆されている。

エビデンスが限られているため、 早いラインでパゾパニブを提供することは、 高齢者であることや、 臓器障害などがあり、 点滴の化学療法ができない患者などの限られた選択肢となる。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

各プロトコル

投与開始基準

ヴォトリエント®適正使用ガイド (2021年1月改訂)²⁾より作図

減量・休薬・中止基準

ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾ より作図

副作用の発現により用量を減量して投与を継続する場合、 症状、 重症度等に応じて、 200mgずつ減量。 減量後に増量する場合、 200mgずつ増量、 ただし、 800mgを超えない。

ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾ より引用

出典

  1. ノバルティス ファーマ. ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  2. ノバルティス ファーマ. ヴォトリエント®適正使用ガイド (2021年1月改訂) [最終閲覧 : 2024/11/12]
最終更新日 : 2024年12月27日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

レジメン
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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パゾパニブ (ヴォトリエント®)
2024年12月27日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ヴォトリエント® (添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾*)

VEGFR、 PDGFR、 c-Kitマルチキナーゼ阻害薬 パゾパニブ
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投与スケジュール

【1コース】連日内服
【催吐性】  最小度催吐性

1日1回800mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に経口投与

食後投与で、 Cmax及びAUCが上昇するとの報告あり
ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾より作図

エキスパートによるワンポイント

遠隔転移のある進行悪性軟部肉腫 (5レジメン以上の治療歴がある患者) に対して、 第三相試験で、 パゾパニブは、 プラセボと比較して、 PFSを延長した (Lancet. 2012;379(9829):1879-86)。 ただ、 OSは有意差がなかった。

進行性悪性軟部肉腫の高齢者を対象としたランダム化第II相試験のデータ (J Clin Oncol. 2020;38(30):3555) によると、 パゾパニブによるファーストライン治療はドキソルビシン単剤と比較してPFSが非劣性であり、 骨髄毒性が少ないことが示唆されている。

エビデンスが限られているため、 早いラインでパゾパニブを提供することは、 高齢者であることや、 臓器障害などがあり、 点滴の化学療法ができない患者などの限られた選択肢となる。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

各プロトコル

投与開始基準

ヴォトリエント®適正使用ガイド (2021年1月改訂)²⁾より作図

減量・休薬・中止基準

ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾ より作図

副作用の発現により用量を減量して投与を継続する場合、 症状、 重症度等に応じて、 200mgずつ減量。 減量後に増量する場合、 200mgずつ増量、 ただし、 800mgを超えない。

ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版)¹⁾ より引用

出典

  1. ノバルティス ファーマ. ヴォトリエント®電子添文 (2024年2月改訂第2版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  2. ノバルティス ファーマ. ヴォトリエント®適正使用ガイド (2021年1月改訂) [最終閲覧 : 2024/11/12]
最終更新日 : 2024年12月27日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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