エトカマ®錠 (カミゼストラント)
【1コース】28日間 (連日内服)
【催吐性】未収載³⁾⁴⁾
【FN発症】低リスク (<10%)*

カミゼストラント : CDK4/6阻害薬と併用し、 75mgを1日1回経口投与。 閉経前乳癌および男性では、 LH-RHアゴニスト投与下で使用する。

N Engl J Med. 2025;393(6):569-580.
ER陽性・HER2陰性進行乳癌に対し、 アロマターゼ阻害薬 (AI)+CDK4/6阻害薬による1次治療中にctDNAでESR1変異が検出され、 病勢進行を認めない患者315例を対象とした国際共同第III相無作為化比較試験。 CDK4/6阻害薬継続下で、 カミゼストラント群157例、 AI継続群158例に1:1で割り付け、 主要評価項目はPFSとした。
【有効性】カミゼストラント群 (vs AI群)
- PFS中央値 16.0ヵ月 (vs 9.2ヵ月)
- OS (immature)
‐ QoL悪化中央値 21.0ヵ月 (vs 6.4ヵ月)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 好中球減少症 54.8% (45.2%)
- 貧血 17.4% (4.5%)
- 白血球減少症 16.8% (9.7%)
- 光視症 20.0% (0.6%)
- 関節痛 16.1% (0%)
- 疲労 15.5% (0%)
- ドライアイ 11.6% (0%)
- 悪心 9.7% (0%)
- 背部痛 9.7% (0.6%)
- 下痢 9.0% (0%)
- 頭痛 7.7% (0.6%)
SERENA-6試験⁵⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- PS : ECOG PS 0–1
- ヘモグロビン≧8g/dL
- 好中球数≧1,000/mm³
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 ALT/AST≦3×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦1.5×ULNまたはCrCl≧30mL/min
エトカマ®錠インタビューフォームでは、 母集団薬物動態解析において、 軽度及び中等度腎機能障害はカミゼストラントの薬物動態に臨床的に意味のある影響を及ぼさないことが示されている。 ただし、 重度腎機能障害患者の検討例は限られ、 CrCL 15mL/min未満又は透析患者は臨床試験に含まれていなかった⁶⁾。

SERENA-6試験のプロトコル (参考情報) : プロトコル上は減量規定があるが、 本邦では75mg規格のみが承認されており、 減量できない点に注意する。

🧑⚕️カミゼストラントは、 ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の転移・再発乳癌に対する1次内分泌療法として承認された経口SERDです。 日本では、 イムルネストラントに次いで2剤目の経口SERDとなります。 承認はSERENA-6試験の結果に基づくもので、 ESR1遺伝子変異の確認が必須です。
画像上の増悪を認める前に、 ESR1遺伝子変異が確認された時点で治療を変更する、 いわゆる 「1.5次治療」 に相当する戦略であり、 従来とは異なる治療概念です。 一方、 コンパニオン診断薬であるGuardant360 CDxを現状では1回しか実施できず、 実臨床への実装には課題が残っています。
カミゼストラントは、 野生型および変異型ERαに結合する選択的エストロゲン受容体分解薬 (SERD) である。 ERαを分解し、 ER依存性の遺伝子発現を調節することで、 ESR1遺伝子変異陽性乳癌に対して腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。 また、 未成熟ラットで子宮重量増加作用を示さなかったことから、 アゴニスト様作用を示さずに乳癌細胞の増殖を抑制すると考えられる¹⁾。
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- Guardant360 CDx がん遺伝子パネル
1) アストラゼネカ株式会社. エトカマ錠75mg 添付文書 (2026年6月作成第1版).
2) アストラゼネカ株式会社. エトカマ錠75mg 適正使用ガイド (2026年6月作成).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2025;393(6):569-580.
6) アストラゼネカ株式会社. エトカマ®錠75mg インタビューフォーム. 2026年6月作成 (第1版) .
最終更新日 : 2026年7月10日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修 : がん研有明病院 乳腺内科 尾崎由記範
エトカマ®錠 (カミゼストラント)
【1コース】28日間 (連日内服)
【催吐性】未収載³⁾⁴⁾
【FN発症】低リスク (<10%)*

カミゼストラント : CDK4/6阻害薬と併用し、 75mgを1日1回経口投与。 閉経前乳癌および男性では、 LH-RHアゴニスト投与下で使用する。

N Engl J Med. 2025;393(6):569-580.
ER陽性・HER2陰性進行乳癌に対し、 アロマターゼ阻害薬 (AI)+CDK4/6阻害薬による1次治療中にctDNAでESR1変異が検出され、 病勢進行を認めない患者315例を対象とした国際共同第III相無作為化比較試験。 CDK4/6阻害薬継続下で、 カミゼストラント群157例、 AI継続群158例に1:1で割り付け、 主要評価項目はPFSとした。
【有効性】カミゼストラント群 (vs AI群)
- PFS中央値 16.0ヵ月 (vs 9.2ヵ月)
- OS (immature)
‐ QoL悪化中央値 21.0ヵ月 (vs 6.4ヵ月)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 好中球減少症 54.8% (45.2%)
- 貧血 17.4% (4.5%)
- 白血球減少症 16.8% (9.7%)
- 光視症 20.0% (0.6%)
- 関節痛 16.1% (0%)
- 疲労 15.5% (0%)
- ドライアイ 11.6% (0%)
- 悪心 9.7% (0%)
- 背部痛 9.7% (0.6%)
- 下痢 9.0% (0%)
- 頭痛 7.7% (0.6%)
SERENA-6試験⁵⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- PS : ECOG PS 0–1
- ヘモグロビン≧8g/dL
- 好中球数≧1,000/mm³
- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 ALT/AST≦3×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦1.5×ULNまたはCrCl≧30mL/min
エトカマ®錠インタビューフォームでは、 母集団薬物動態解析において、 軽度及び中等度腎機能障害はカミゼストラントの薬物動態に臨床的に意味のある影響を及ぼさないことが示されている。 ただし、 重度腎機能障害患者の検討例は限られ、 CrCL 15mL/min未満又は透析患者は臨床試験に含まれていなかった⁶⁾。

SERENA-6試験のプロトコル (参考情報) : プロトコル上は減量規定があるが、 本邦では75mg規格のみが承認されており、 減量できない点に注意する。

🧑⚕️カミゼストラントは、 ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の転移・再発乳癌に対する1次内分泌療法として承認された経口SERDです。 日本では、 イムルネストラントに次いで2剤目の経口SERDとなります。 承認はSERENA-6試験の結果に基づくもので、 ESR1遺伝子変異の確認が必須です。
画像上の増悪を認める前に、 ESR1遺伝子変異が確認された時点で治療を変更する、 いわゆる 「1.5次治療」 に相当する戦略であり、 従来とは異なる治療概念です。 一方、 コンパニオン診断薬であるGuardant360 CDxを現状では1回しか実施できず、 実臨床への実装には課題が残っています。
カミゼストラントは、 野生型および変異型ERαに結合する選択的エストロゲン受容体分解薬 (SERD) である。 ERαを分解し、 ER依存性の遺伝子発現を調節することで、 ESR1遺伝子変異陽性乳癌に対して腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。 また、 未成熟ラットで子宮重量増加作用を示さなかったことから、 アゴニスト様作用を示さずに乳癌細胞の増殖を抑制すると考えられる¹⁾。
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- Guardant360 CDx がん遺伝子パネル
1) アストラゼネカ株式会社. エトカマ錠75mg 添付文書 (2026年6月作成第1版).
2) アストラゼネカ株式会社. エトカマ錠75mg 適正使用ガイド (2026年6月作成).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2025;393(6):569-580.
6) アストラゼネカ株式会社. エトカマ®錠75mg インタビューフォーム. 2026年6月作成 (第1版) .
最終更新日 : 2026年7月10日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修 : がん研有明病院 乳腺内科 尾崎由記範
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。