【1コース】14日
【催吐性】 両剤ともに最小度催吐性
化学療法歴のないEGFR遺伝子変異陽性の進行・ 再発の非小細胞肺癌患者 (日本人症例を含む) を対象に、 Erlotinib+RAM群とErlotinib+プラセボ群とを比較した13ヵ国100施設実施の国際共同無作為化二重盲検第3相試験
有効性|Erlotinib+RAM群
- mPFS (ITT集団):19.6ヵ月
- mPFS (日本人) :19.6ヵ月
- mOS (ITT集団) :51.1ヵ月
- mOS (日本人) :53.3ヵ月
RELAY試験より一部抜粋³⁾
EGFR遺伝子変異 (exon19欠損またはL858R変異) を有する未治療の進行NSCLCで、 脳転移がなく、 以下の基準を満たす患者
エルロチニブ (Erlotinib)
ラムシルマブ (Ramucirumab)
日本肺癌学会の各種手引きやHOKUTO編集部のまとめコンテンツを参照ください。
許容できる発疹であれば対症療法を行う¹⁾
ミノサイクリン、 局所用テトラサイクリン、 局所用クリンダマイシン、 局所用スルファジアジン銀、 ジフェンヒドラミン、 経口プレドニゾン (短期投与)
▼PS 0-1の場合
1次治療としてオシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A)。
その他のEGFR-TKIでの「提案」は下記のとおり
- Gefitinib+CBDCA/PEM (提案 2A)
- Erlotinib+RAM (提案 2A)
- Dacomitinib (提案 2B)
なお、以下は2023年版よりPS0-1での記載なし
▼PS 2の場合
1次治療として、 EGFR-TKI単剤療法を行うよう「推奨」する (1C) Gefitinib+CBDCA/PEMを行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。
▼PS 3~4
1次治療として、 ゲフィチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (1C)
▼Uncommon mutation
エクソン18-21の遺伝子変異 (E709X、G719X、S768I、P848L、L861Q、エクソン19の挿入変異など) にはEGFR-TKI単剤療法を行うよう「提案」する (2C)
EGFR-TKI未治療のT790M変異にオシメルチニブ単剤療法を行うよう「提案」する (2D)
エクソン20の挿入変異にはEGFR-TKI療法を行わないよう「推奨」する (1C)
▼EGFR遺伝子変異陽性の2次治療以降
1次治療EGFR-TKI耐性または増悪後のT790M変異陽性例に対して、 オシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」(1B)
2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版
最終更新日 : 2024年8月13日
HOKUTO編集部医師監修
【1コース】14日
【催吐性】 両剤ともに最小度催吐性
化学療法歴のないEGFR遺伝子変異陽性の進行・ 再発の非小細胞肺癌患者 (日本人症例を含む) を対象に、 Erlotinib+RAM群とErlotinib+プラセボ群とを比較した13ヵ国100施設実施の国際共同無作為化二重盲検第3相試験
有効性|Erlotinib+RAM群
- mPFS (ITT集団):19.6ヵ月
- mPFS (日本人) :19.6ヵ月
- mOS (ITT集団) :51.1ヵ月
- mOS (日本人) :53.3ヵ月
RELAY試験より一部抜粋³⁾
EGFR遺伝子変異 (exon19欠損またはL858R変異) を有する未治療の進行NSCLCで、 脳転移がなく、 以下の基準を満たす患者
エルロチニブ (Erlotinib)
ラムシルマブ (Ramucirumab)
日本肺癌学会の各種手引きやHOKUTO編集部のまとめコンテンツを参照ください。
許容できる発疹であれば対症療法を行う¹⁾
ミノサイクリン、 局所用テトラサイクリン、 局所用クリンダマイシン、 局所用スルファジアジン銀、 ジフェンヒドラミン、 経口プレドニゾン (短期投与)
▼PS 0-1の場合
1次治療としてオシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A)。
その他のEGFR-TKIでの「提案」は下記のとおり
- Gefitinib+CBDCA/PEM (提案 2A)
- Erlotinib+RAM (提案 2A)
- Dacomitinib (提案 2B)
なお、以下は2023年版よりPS0-1での記載なし
▼PS 2の場合
1次治療として、 EGFR-TKI単剤療法を行うよう「推奨」する (1C) Gefitinib+CBDCA/PEMを行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。
▼PS 3~4
1次治療として、 ゲフィチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (1C)
▼Uncommon mutation
エクソン18-21の遺伝子変異 (E709X、G719X、S768I、P848L、L861Q、エクソン19の挿入変異など) にはEGFR-TKI単剤療法を行うよう「提案」する (2C)
EGFR-TKI未治療のT790M変異にオシメルチニブ単剤療法を行うよう「提案」する (2D)
エクソン20の挿入変異にはEGFR-TKI療法を行わないよう「推奨」する (1C)
▼EGFR遺伝子変異陽性の2次治療以降
1次治療EGFR-TKI耐性または増悪後のT790M変異陽性例に対して、 オシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」(1B)
2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版
最終更新日 : 2024年8月13日
HOKUTO編集部医師監修
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。