概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

用法用量

SCOTOROC試験³⁾のプロトコル

上記を6サイクル繰り返す

J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91.より作図、 引用

電子添文の用法および用量
ドセタキセル : 70mg/m²を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。 1回最高用量は75mg/m²とする。
タキソテール®電子添文 (2023年7月改訂 第4版)¹⁾より引用
カルボプラチン³⁾ : 1日1回300~400mg/m²を投与し、 少なくとも4週間休薬する。
パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- DEX 9.9mg+生食 100ml

- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)

- DTX75mg/m²+5%ブ糖液 500mL (60分)

- CBDCA +生食 500ml (30~60分)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供

減量・休薬・中止基準

SCOTOROC試験³⁾のプロトコル

J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91³⁾より作図

主な有害事象

SCOTOROC試験³⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 好中球数減少 94%*
  • 貧血 11%*
  • 血小板数減少 9%*
  • 悪心 14.5% (1.7%)
  • 倦怠感 13.0% (1.5%)
  • 便秘 10.1% (1.1%)
  • 下痢 9.7% (1.1%)
  • 口内炎 9.1% (0.4%)
  • 嘔吐 6.9% (1.5%)
*Grade3、 4のみのデータ

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 脱毛症 17.3% (0%)
J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91³⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

臨床的にはDC療法はTC療法とほぼ同等

SCOTOROC試験³⁾はDC療法 vs TC療法のRCTである。 この試験の結果、 プライマリーエンドポイントのPFSで、 PFS中央値が5.0ヵ月 vs 14.8ヵ月、 HR=0.97、 0.83-1.13, p=0.707 であり、 両者に差はなかった結果でした。

ただ、 この試験のデザインは、 DC療法がTC療法に優るかどうかを検討した優越性試験であり、 厳密に言うと、 DC療法がTC療法に負けないことを証明しようとする非劣性試験のデザインではなかったため、 DC療法がTC療法に対して非劣性であることを言うことができません (DC療法がTC療法に優っていなかったことは言える)。

ただし、 1,077人を対象とした大規模な試験であり、 臨床的にはDC療法はTC療法とほぼ同等の効果と言えると思います。

DCは標準治療のオプション

TC療法が標準治療であることは変わりはありませんが、 DC療法は標準治療のオプションであり、 何らかの理由 (アルコール不耐、 パクリタキセルにアレルギーがある、 パクリタキセルで強いしびれなどがあった) で、 パクリタキセルが使えない際には、 DC療法に切り替えて良いと思います。

監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. サノフィ株式会社. タキソテール®電子添文 (2023年7月改訂 第4版) [最終閲覧 : 2024/03/25]
  2. クリニジェン株式会社. パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2024/03/25]
  3. Phase III randomized trial of docetaxel-carboplatin versus paclitaxel-carboplatin as first-line chemotherapy for ovarian carcinoma. J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91. PMID: 15547181
最終更新日 : 2024年5月16日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ドセタキセル (タキソテール®)+カルボプラチン (パラプラチン®)
2024年05月17日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

用法用量

SCOTOROC試験³⁾のプロトコル

上記を6サイクル繰り返す

J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91.より作図、 引用

電子添文の用法および用量
ドセタキセル : 70mg/m²を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。 1回最高用量は75mg/m²とする。
タキソテール®電子添文 (2023年7月改訂 第4版)¹⁾より引用
カルボプラチン³⁾ : 1日1回300~400mg/m²を投与し、 少なくとも4週間休薬する。
パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- DEX 9.9mg+生食 100ml

- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)

- DTX75mg/m²+5%ブ糖液 500mL (60分)

- CBDCA +生食 500ml (30~60分)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供

減量・休薬・中止基準

SCOTOROC試験³⁾のプロトコル

J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91³⁾より作図

主な有害事象

SCOTOROC試験³⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 好中球数減少 94%*
  • 貧血 11%*
  • 血小板数減少 9%*
  • 悪心 14.5% (1.7%)
  • 倦怠感 13.0% (1.5%)
  • 便秘 10.1% (1.1%)
  • 下痢 9.7% (1.1%)
  • 口内炎 9.1% (0.4%)
  • 嘔吐 6.9% (1.5%)
*Grade3、 4のみのデータ

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 脱毛症 17.3% (0%)
J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91³⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

臨床的にはDC療法はTC療法とほぼ同等

SCOTOROC試験³⁾はDC療法 vs TC療法のRCTである。 この試験の結果、 プライマリーエンドポイントのPFSで、 PFS中央値が5.0ヵ月 vs 14.8ヵ月、 HR=0.97、 0.83-1.13, p=0.707 であり、 両者に差はなかった結果でした。

ただ、 この試験のデザインは、 DC療法がTC療法に優るかどうかを検討した優越性試験であり、 厳密に言うと、 DC療法がTC療法に負けないことを証明しようとする非劣性試験のデザインではなかったため、 DC療法がTC療法に対して非劣性であることを言うことができません (DC療法がTC療法に優っていなかったことは言える)。

ただし、 1,077人を対象とした大規模な試験であり、 臨床的にはDC療法はTC療法とほぼ同等の効果と言えると思います。

DCは標準治療のオプション

TC療法が標準治療であることは変わりはありませんが、 DC療法は標準治療のオプションであり、 何らかの理由 (アルコール不耐、 パクリタキセルにアレルギーがある、 パクリタキセルで強いしびれなどがあった) で、 パクリタキセルが使えない際には、 DC療法に切り替えて良いと思います。

監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. サノフィ株式会社. タキソテール®電子添文 (2023年7月改訂 第4版) [最終閲覧 : 2024/03/25]
  2. クリニジェン株式会社. パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2024/03/25]
  3. Phase III randomized trial of docetaxel-carboplatin versus paclitaxel-carboplatin as first-line chemotherapy for ovarian carcinoma. J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1682-91. PMID: 15547181
最終更新日 : 2024年5月16日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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