治療スケジュール
概要
監修医師

Benda:ベンダムスチン(トレアキシン®)

投与量コース投与日
90mg/m²1~最大6Day 1, 2
(単剤時100mg/m²)(1~最大6)(Day 1, 2)

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m²1Day 1 (or 0)
500mg/m²2~最大6Day 1

前投薬

RIT投与前:解熱鎮痛薬+抗ヒスタミン薬.
Benda投与前:5-HT3受容体拮抗薬(+ステロイド).

その他

1コース28日間、 最大6コース目まで.
レジメン
BR
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「シンバイオ製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「全薬工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

CLL10試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少 (≧Grade3 59%)
  • 血小板減少 (≧Grade3 14%)
  • 貧血 (≧Grade3 10%)

主な有害事象

  • 感染症 (68%、 ≧Grade3 27%) ※予防なし
  • ウイルス感染症 (18%、 ≧Grade3 4%)
  • 胃腸障害 (12%、 ≧Grade3 6%)
  • アレルギー性反応 (14%、 ≧Grade3 10%)
  • 皮膚障害 (13%、 ≧Grade3 4%)

その他の重要な有害事象

  • Infusion reaction:約90% ※前投薬なし
  • 腫瘍崩壊症候群 (TLS):頻度不明
  • HBV再活性化による劇症肝炎:頻度不明
  • 進行性多巣性白質脳症:頻度不明
  • 可逆性後白質脳症症候群:頻度不明
  • 間質性肺炎:頻度不明

特徴と注意点

  • 低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、 マントル細胞リンパ腫、 慢性リンパ性白血病、 再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に適応がある.
  • 腫瘍量が多い場合、 腫瘍崩壊症候群が出現するため、 十分な予防が必要.
  • HBV再活性化リスクを考慮し、 適切なスクリーニング検査とモニタリングを行う.
  • 投与24時間以内にInfusion reactionが発生する可能性がある. 前投薬を行い、 モニタリング下で段階的に投与速度を上げる. 特に初回投与の際に十分注意.
  • G-CSF製剤の投与を考慮.
  • 帯状疱疹の予防のため、 アシクロビル1日1回200mgを併用.
  • ST合剤抗真菌薬の予防投与も考慮.
  • FCR療法より治療強度・毒性ともに軽度と考えられている. 対象を考慮してレジメンを選択.

関連する臨床試験

CLL10試験¹⁾

概要

  • 進行性CLLに対する1次治療としてBR療法のFCR療法の非劣勢第3相試験
  • 主要評価項目:無増悪生存期間

結果

  • FCR 55.2ヵ月 (95%Cl 未到達) vs BR 41.7ヵ月 (95%C 34.9-45.3)
  • FCR療法と比較してBR療法では有意にPFSが短かった. (p=0.003)
  • FCR療法と比較してBR療法では65歳以上の患者で感染症患者が少なかった.
  • FCR療法と比較してBR療法の毒性はより軽度だった.

参考文献

  1. Lancet Oncol. 2016 Jul;17(7):928-42.

最終更新:2022年8月12日
執筆担当:北海道がんセンタ-薬剤部 深井雄太
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ベンダムスチン+リツキシマブ
2023年05月27日更新

Benda:ベンダムスチン(トレアキシン®)

投与量コース投与日
90mg/m²1~最大6Day 1, 2
(単剤時100mg/m²)(1~最大6)(Day 1, 2)

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m²1Day 1 (or 0)
500mg/m²2~最大6Day 1

前投薬

RIT投与前:解熱鎮痛薬+抗ヒスタミン薬.
Benda投与前:5-HT3受容体拮抗薬(+ステロイド).

その他

1コース28日間、 最大6コース目まで.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

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主な有害事象

CLL10試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少 (≧Grade3 59%)
  • 血小板減少 (≧Grade3 14%)
  • 貧血 (≧Grade3 10%)

主な有害事象

  • 感染症 (68%、 ≧Grade3 27%) ※予防なし
  • ウイルス感染症 (18%、 ≧Grade3 4%)
  • 胃腸障害 (12%、 ≧Grade3 6%)
  • アレルギー性反応 (14%、 ≧Grade3 10%)
  • 皮膚障害 (13%、 ≧Grade3 4%)

その他の重要な有害事象

  • Infusion reaction:約90% ※前投薬なし
  • 腫瘍崩壊症候群 (TLS):頻度不明
  • HBV再活性化による劇症肝炎:頻度不明
  • 進行性多巣性白質脳症:頻度不明
  • 可逆性後白質脳症症候群:頻度不明
  • 間質性肺炎:頻度不明

特徴と注意点

  • 低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、 マントル細胞リンパ腫、 慢性リンパ性白血病、 再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に適応がある.
  • 腫瘍量が多い場合、 腫瘍崩壊症候群が出現するため、 十分な予防が必要.
  • HBV再活性化リスクを考慮し、 適切なスクリーニング検査とモニタリングを行う.
  • 投与24時間以内にInfusion reactionが発生する可能性がある. 前投薬を行い、 モニタリング下で段階的に投与速度を上げる. 特に初回投与の際に十分注意.
  • G-CSF製剤の投与を考慮.
  • 帯状疱疹の予防のため、 アシクロビル1日1回200mgを併用.
  • ST合剤抗真菌薬の予防投与も考慮.
  • FCR療法より治療強度・毒性ともに軽度と考えられている. 対象を考慮してレジメンを選択.

関連する臨床試験

CLL10試験¹⁾

概要

  • 進行性CLLに対する1次治療としてBR療法のFCR療法の非劣勢第3相試験
  • 主要評価項目:無増悪生存期間

結果

  • FCR 55.2ヵ月 (95%Cl 未到達) vs BR 41.7ヵ月 (95%C 34.9-45.3)
  • FCR療法と比較してBR療法では有意にPFSが短かった. (p=0.003)
  • FCR療法と比較してBR療法では65歳以上の患者で感染症患者が少なかった.
  • FCR療法と比較してBR療法の毒性はより軽度だった.

参考文献

  1. Lancet Oncol. 2016 Jul;17(7):928-42.

最終更新:2022年8月12日
執筆担当:北海道がんセンタ-薬剤部 深井雄太
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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