治療スケジュール
概要
監修医師

Pemetrexed:ペメトレキセド(アリムタ®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴1~Day1

前投薬

前投薬として葉酸、ビタミンB12を投与する。 詳細は概要および電子添文を参照。

その他

1コース3~4週間
1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。
レジメン
PEM (Pemetrexed)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

アリムタ®︎ (添付文書 / 適正使用ガイド*)

*日本イーライリリーの医療関係者向けサイトへ遷移します¹⁾

用法・用量 (1コース3~4週)

1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。

レジメンの特徴と注意点

PEMとNSAIDs併用は控える

PEMの血中濃度が上昇し、 有害事象が増強する可能性があるため、 PEM投与5日前から投与2日後の8日間は併用を控えた方が良い。

投与に際しては葉酸とB12を併用

▼葉酸の投与

本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。 なお、 本剤の投与を中止又は終了する場合には、 本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。

▼ビタミンB12の投与

本剤初回投与の少なくとも7日前に、 ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。 その後、 本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと (3コースごと) に1回投与する。

関連する臨床試験

📊第3相試験²⁾

既治療NSCLCにおけるPEMのDTXに対するランダム化非劣性第3相試験である。 本試験の主要評価項目は全生存期間 (OS)、 副次評価項目は有害事象、 奏効割合 (RR)、 無増悪生存期間 (PFS)などであった。 結果、 有効性はほぼ同等で、 有害事象はDTXより著しく少なかった。

ORR :9.1%

DTX群 8.8% 奏効割合  P= .105

mPFS:2.9ヵ月

DTX群 2.9ヵ月  HR 0.97
(95%CI 0.82-1.16)

mOS :8.3ヵ月

DTX群 7.9ヵ月  HR 0.99
(95%CI 0.82-1.2; P=226)

参考文献

1) 日本イーライリリー. アリムタ®︎適正使用ガイド 2022年6月作成

2) Randomized phase III trial of pemetrexed versus docetaxel in patients with non-small-cell lung cancer previously treated with chemotherapy. J Clin Oncol. 2004 May 1;22(9):1589-97. PMID: 15117980

最終更新日:2023年11月15日
監修・作図:HOKUTO編集部専門医

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ペメトレキセド (アリムタ®︎)
2023年11月19日更新

Pemetrexed:ペメトレキセド(アリムタ®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴1~Day1

前投薬

前投薬として葉酸、ビタミンB12を投与する。 詳細は概要および電子添文を参照。

その他

1コース3~4週間
1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

アリムタ®︎ (添付文書 / 適正使用ガイド*)

*日本イーライリリーの医療関係者向けサイトへ遷移します¹⁾

用法・用量 (1コース3~4週)

1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。

レジメンの特徴と注意点

PEMとNSAIDs併用は控える

PEMの血中濃度が上昇し、 有害事象が増強する可能性があるため、 PEM投与5日前から投与2日後の8日間は併用を控えた方が良い。

投与に際しては葉酸とB12を併用

▼葉酸の投与

本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。 なお、 本剤の投与を中止又は終了する場合には、 本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。

▼ビタミンB12の投与

本剤初回投与の少なくとも7日前に、 ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。 その後、 本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと (3コースごと) に1回投与する。

関連する臨床試験

📊第3相試験²⁾

既治療NSCLCにおけるPEMのDTXに対するランダム化非劣性第3相試験である。 本試験の主要評価項目は全生存期間 (OS)、 副次評価項目は有害事象、 奏効割合 (RR)、 無増悪生存期間 (PFS)などであった。 結果、 有効性はほぼ同等で、 有害事象はDTXより著しく少なかった。

ORR :9.1%

DTX群 8.8% 奏効割合  P= .105

mPFS:2.9ヵ月

DTX群 2.9ヵ月  HR 0.97
(95%CI 0.82-1.16)

mOS :8.3ヵ月

DTX群 7.9ヵ月  HR 0.99
(95%CI 0.82-1.2; P=226)

参考文献

1) 日本イーライリリー. アリムタ®︎適正使用ガイド 2022年6月作成

2) Randomized phase III trial of pemetrexed versus docetaxel in patients with non-small-cell lung cancer previously treated with chemotherapy. J Clin Oncol. 2004 May 1;22(9):1589-97. PMID: 15117980

最終更新日:2023年11月15日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。