概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

アリムタ®︎ (添付文書¹⁾ / 適正使用ガイド*²⁾)

抗悪性腫瘍薬 > 代謝拮抗薬 ペメトレキセド
*日本イーライリリーの医療関係者向けサイトへ遷移します¹⁾

投与スケジュール

【1コース】21日
【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】低リスク 

1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。

アリムタ®添付文書 2022年6月改訂 (第1版)¹⁾より引用

KeyData|臨床試験結果

📊ランダム化比較非劣性第Ⅲ相試験³⁾

既治療NSCLCにおけるPEMのDTXに対するランダム化非劣性第Ⅲ相試験。 本試験の主要評価項目は全生存期間 (OS)、 副次評価項目は有害事象、 奏効割合 (RR)、 無増悪生存期間 (PFS)などであった。 結果、 有効性はほぼ同等で、 有害事象はDTXより著しく少なかった。

- ORR : 9.1%

 DTX群 8.8% 奏効割合 P= .105

- mPFS : 2.9ヵ月

 DTX群 2.9ヵ月 HR 0.97 (95%CI 0.82-1.16)

- mOS : 8.3ヵ月

 DTX群 7.9ヵ月 HR 0.99 (95%CI 0.82-1.2; P=226)

レジメンの特徴と注意点

PEMとNSAIDs併用は控える

PEMの血中濃度が上昇し、 有害事象が増強する可能性があるため、 PEM投与5日前から投与2日後の8日間は併用を控えた方が良い。

投与に際しては葉酸とB12を併用

▼葉酸の投与

本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。 なお、 本剤の投与を中止又は終了する場合には、 本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。

▼ビタミンB12の投与

本剤初回投与の少なくとも7日前に、 ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。 その後、 本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと (3コースごと) に1回投与する。

出典

1) 日本イーライリリー株式会社. アリムタ®添付文書 2022年6月改訂 (第1版) [最終閲覧:2024/8/19]

2) 日本イーライリリー株式会社. アリムタ®︎適正使用ガイド 2022年6月作成 [最終閲覧 : 2024/8/19]

3) Randomized phase III trial of pemetrexed versus docetaxel in patients with non-small-cell lung cancer previously treated with chemotherapy. J Clin Oncol. 2004 May 1;22(9):1589-97. PMID: 15117980

最終更新日 : 2024年8月19日
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ペメトレキセド (アリムタ®︎)
2024年08月19日更新
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【1コース】21日
【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】低リスク 

1日1回500mg/m² (体表面積) を10分間かけて点滴静注し、 少なくとも20日間休薬する。 これを1コースとし、 投与を繰り返す。

アリムタ®添付文書 2022年6月改訂 (第1版)¹⁾より引用

KeyData|臨床試験結果

📊ランダム化比較非劣性第Ⅲ相試験³⁾

既治療NSCLCにおけるPEMのDTXに対するランダム化非劣性第Ⅲ相試験。 本試験の主要評価項目は全生存期間 (OS)、 副次評価項目は有害事象、 奏効割合 (RR)、 無増悪生存期間 (PFS)などであった。 結果、 有効性はほぼ同等で、 有害事象はDTXより著しく少なかった。

- ORR : 9.1%

 DTX群 8.8% 奏効割合 P= .105

- mPFS : 2.9ヵ月

 DTX群 2.9ヵ月 HR 0.97 (95%CI 0.82-1.16)

- mOS : 8.3ヵ月

 DTX群 7.9ヵ月 HR 0.99 (95%CI 0.82-1.2; P=226)

レジメンの特徴と注意点

PEMとNSAIDs併用は控える

PEMの血中濃度が上昇し、 有害事象が増強する可能性があるため、 PEM投与5日前から投与2日後の8日間は併用を控えた方が良い。

投与に際しては葉酸とB12を併用

▼葉酸の投与

本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。 なお、 本剤の投与を中止又は終了する場合には、 本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。

▼ビタミンB12の投与

本剤初回投与の少なくとも7日前に、 ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。 その後、 本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと (3コースごと) に1回投与する。

出典

1) 日本イーライリリー株式会社. アリムタ®添付文書 2022年6月改訂 (第1版) [最終閲覧:2024/8/19]

2) 日本イーライリリー株式会社. アリムタ®︎適正使用ガイド 2022年6月作成 [最終閲覧 : 2024/8/19]

3) Randomized phase III trial of pemetrexed versus docetaxel in patients with non-small-cell lung cancer previously treated with chemotherapy. J Clin Oncol. 2004 May 1;22(9):1589-97. PMID: 15117980

最終更新日 : 2024年8月19日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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