【催吐性】中等度催吐性
カンプト® (添付文書¹⁾)
国内第Ⅱ相試験²⁾のプロトコル
- DEX 6.6mg+5HT₃拮抗剤 + 生食 100ml (30分)
- CPT-11 100mg/m² + 5%ブ糖液 500mL (90分)
国内第Ⅱ相試験²⁾のプロトコル
プラチナまたはタキサン難治性で、 治療中または治療終了後3ヵ月以内に腫瘍の進行が見られる患者 または
プラチナまたはタキサン抵抗性で、 直近の治療終了後3~6ヵ月の間に腫瘍進行が見られる患者
電子添文¹⁾の基準
投与可能な数値であっても、 白血球数又は血小板数が急激な減少傾向にあるなど、 骨髄機能抑制が疑われる場合には、 中止又は延期
白血球数が異常な高値を示す患者及びCRPが異常値を示すなど感染症が疑われる患者において、 投与後に白血球の急激な減少が起こった場合、 投与可能な数値であっても、 骨髄機能の回復を十分に確認してから投与を行うこと
対象: プラチナ/タキサンに抵抗性または難治性の卵巣癌、 腹膜癌、 卵管癌の患者28例
方法: イリノテカン100mg/m²を週1回投与
【有効性】
【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)
29% (8/28人) の奏効率を認めています。
CPT-11投与時の注意点としては、 下痢があります。 時に重症な下痢を引き起こすことがあります。
CPT-11の副作用を予測する検査として、 UGT1A1遺伝子多型検査があります。UGT1A1は肝臓のUDPグルクロン酸転移酵素 (UGT : Uridine diphosphate glucuronosyltransferase) の分子種の1つであり、 CPT-11の代謝酵素です。 UGT1A1検査で、 6か28のホモ接合が認められた場合には、 重症下痢の発現頻度が80%にもなるという報告がありますので、 ホモ接合を認めた際には、 あらかじめ、 減量してから投与することが勧められます。
また、 重症下痢を起こした際には、 大量ロペラミド療法 (1回2カプセル、 2時間ごと投与、 1日24カプセル投与) が有効であると、 ガイドライン³⁾にも示されていますので、 知っておくとよいと思います。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
【催吐性】中等度催吐性
カンプト® (添付文書¹⁾)
国内第Ⅱ相試験²⁾のプロトコル
- DEX 6.6mg+5HT₃拮抗剤 + 生食 100ml (30分)
- CPT-11 100mg/m² + 5%ブ糖液 500mL (90分)
国内第Ⅱ相試験²⁾のプロトコル
プラチナまたはタキサン難治性で、 治療中または治療終了後3ヵ月以内に腫瘍の進行が見られる患者 または
プラチナまたはタキサン抵抗性で、 直近の治療終了後3~6ヵ月の間に腫瘍進行が見られる患者
電子添文¹⁾の基準
投与可能な数値であっても、 白血球数又は血小板数が急激な減少傾向にあるなど、 骨髄機能抑制が疑われる場合には、 中止又は延期
白血球数が異常な高値を示す患者及びCRPが異常値を示すなど感染症が疑われる患者において、 投与後に白血球の急激な減少が起こった場合、 投与可能な数値であっても、 骨髄機能の回復を十分に確認してから投与を行うこと
対象: プラチナ/タキサンに抵抗性または難治性の卵巣癌、 腹膜癌、 卵管癌の患者28例
方法: イリノテカン100mg/m²を週1回投与
【有効性】
【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)
29% (8/28人) の奏効率を認めています。
CPT-11投与時の注意点としては、 下痢があります。 時に重症な下痢を引き起こすことがあります。
CPT-11の副作用を予測する検査として、 UGT1A1遺伝子多型検査があります。UGT1A1は肝臓のUDPグルクロン酸転移酵素 (UGT : Uridine diphosphate glucuronosyltransferase) の分子種の1つであり、 CPT-11の代謝酵素です。 UGT1A1検査で、 6か28のホモ接合が認められた場合には、 重症下痢の発現頻度が80%にもなるという報告がありますので、 ホモ接合を認めた際には、 あらかじめ、 減量してから投与することが勧められます。
また、 重症下痢を起こした際には、 大量ロペラミド療法 (1回2カプセル、 2時間ごと投与、 1日24カプセル投与) が有効であると、 ガイドライン³⁾にも示されていますので、 知っておくとよいと思います。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。