- ダカルバジン® (添付文書¹⁾)
- ニドラン® (添付文書²⁾)
- オンコビン® (添付文書³⁾)
通常、 成人にはダカルバジンとして、 1回80-140mg/m²を5日間連日静脈内投与に加えて、 1日目にニムスチン50-80mg/m²とビンクリスチン0.5-0.8mg/m²を投与し、 以後4週間程度休薬する。 これを1コースとし繰り返し投与、 年齢、 症状により適宜増減する。
DTIC (ダカルバジン)は悪性黒色腫の治療薬として、 2014年にニボルマブが承認されるまで30年以上にわたって唯一の全身薬物療法薬として広く使われてきた。 その単独効果には限界があるため、 より奏効率の高い治療として考案された3剤併用療法である。
1980年代に悪性黒色腫を対象に、 ダカルバジンの単独投与レジメン (1回100mg-200mg/dayを5日間連日静脈内投与し、 3-5週程度の間隔で反復投与する) において悪性黒色腫33名に対し8例が奏効、 当時の効果判定基準で全体の奏効割合は24.2%、 DAV療法は52例中15例に奏効し、 奏効割合は28.8%、 臓器別には肺転移とリンパ節転移に対し効果が見られたと報告されている。
主な副作用には悪心・嘔吐・食欲不振、 全身倦怠感、 骨髄抑制、 肝機能障害、 血管痛、 光線過敏症などが挙げられる。 悪心・嘔吐は投与当日の急性嘔吐が主体であり、 5-HT3受容体拮抗薬やステロイド内服薬または静脈内への前投与で予防できることが多い。 骨髄抑制は3剤を併用することでダカルバジン単剤よりも高度となるため高齢者や放射線治療併用例などはより注意が必要である。 血管痛はダカルバジンの光分解物質によって生じるため投与にあたっては遮光を徹底する。
最終更新日 : 2024年7月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科長 山崎直也先生
- ダカルバジン® (添付文書¹⁾)
- ニドラン® (添付文書²⁾)
- オンコビン® (添付文書³⁾)
通常、 成人にはダカルバジンとして、 1回80-140mg/m²を5日間連日静脈内投与に加えて、 1日目にニムスチン50-80mg/m²とビンクリスチン0.5-0.8mg/m²を投与し、 以後4週間程度休薬する。 これを1コースとし繰り返し投与、 年齢、 症状により適宜増減する。
DTIC (ダカルバジン)は悪性黒色腫の治療薬として、 2014年にニボルマブが承認されるまで30年以上にわたって唯一の全身薬物療法薬として広く使われてきた。 その単独効果には限界があるため、 より奏効率の高い治療として考案された3剤併用療法である。
1980年代に悪性黒色腫を対象に、 ダカルバジンの単独投与レジメン (1回100mg-200mg/dayを5日間連日静脈内投与し、 3-5週程度の間隔で反復投与する) において悪性黒色腫33名に対し8例が奏効、 当時の効果判定基準で全体の奏効割合は24.2%、 DAV療法は52例中15例に奏効し、 奏効割合は28.8%、 臓器別には肺転移とリンパ節転移に対し効果が見られたと報告されている。
主な副作用には悪心・嘔吐・食欲不振、 全身倦怠感、 骨髄抑制、 肝機能障害、 血管痛、 光線過敏症などが挙げられる。 悪心・嘔吐は投与当日の急性嘔吐が主体であり、 5-HT3受容体拮抗薬やステロイド内服薬または静脈内への前投与で予防できることが多い。 骨髄抑制は3剤を併用することでダカルバジン単剤よりも高度となるため高齢者や放射線治療併用例などはより注意が必要である。 血管痛はダカルバジンの光分解物質によって生じるため投与にあたっては遮光を徹底する。
最終更新日 : 2024年7月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科長 山崎直也先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。