概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】高リスク (>20%)

タキソール® (添付文書¹⁾)

用法用量

国際第II相試験²⁾のプロトコル

J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9²⁾より作図
電子添文¹⁾の用法および用量
1日1回210mg/m² を3時間かけて点滴静注し、 少なくとも3週間休薬
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- DEX 6.6mg+H₂拮抗薬 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100ml (30分)

- PTX 80mg/m²+5%ブ糖液 250mL (60分)

電子添文¹⁾の用法及び用量に関連する注意
投与約30分前までに投与を終了するように、 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 (デキサメタゾンとして8mg)、 ラニチジン塩酸塩注射液 (ラニチジンとして50mg) または注射用ファモチジン (ファモチジンとして20mg) を静脈内投与、 ジフェンヒドラミン塩酸塩錠 (ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg) を経口投与
デキサメタゾンは初回投与時8mgとし、 次回投与時までに過敏症状の発現がみられなかった場合または臨床上特に問題のない過敏症状の場合は、 2週目の投与より半量 (4mg) に減量し投与してもよい。 以降の投与週においても同様の場合、 半量ずつ最低1mgまで減量し投与してもよい。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

投与開始基準

国際第II相試験²⁾のプロトコル

J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9²⁾より作図

KeyData|臨床試験結果

国際第II相試験²⁾

対象: 以前にプラチナ系薬剤およびパクリタキセルを含む初回化学療法を受けた卵巣癌、 卵管癌、 原発性腹膜癌患者53例
方法: PTX80mg/m²を毎週静脈内投与

【有効性】

  • ORR 25%
  • mPFS 24週間
  • mOS 58週間

【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)

  • 無力症/拒食症 32.7% (7.7%)
  • 貧血 55.8% (9.6%)
  • 好中球数減少 23.1% (0%)
  • 末梢性感覚ニューロパチー 13.5% (5.8%)
  • 爪障害 5.8% (1.9%)
J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9²⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

プラチナ抵抗性再発卵巣癌の治療選択肢

前治療として、 3週ごとのTC療法後に、 6ヵ月以内にPDになった場合 (プラチナ抵抗性再発)、 第Ⅱ相試験の結果、 25% (13/51人) の奏効率を認めています。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. クリニジェン. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  2. Phase II trial of weekly single-agent paclitaxel in platinum/paclitaxel-refractory ovarian cancer. J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9. PMID: 11981009
最終更新日 : 2024年5月17日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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パクリタキセル (タキソール®)
2024年07月23日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】高リスク (>20%)

タキソール® (添付文書¹⁾)

用法用量

国際第II相試験²⁾のプロトコル

J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9²⁾より作図
電子添文¹⁾の用法および用量
1日1回210mg/m² を3時間かけて点滴静注し、 少なくとも3週間休薬
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- DEX 6.6mg+H₂拮抗薬 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100ml (30分)

- PTX 80mg/m²+5%ブ糖液 250mL (60分)

電子添文¹⁾の用法及び用量に関連する注意
投与約30分前までに投与を終了するように、 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 (デキサメタゾンとして8mg)、 ラニチジン塩酸塩注射液 (ラニチジンとして50mg) または注射用ファモチジン (ファモチジンとして20mg) を静脈内投与、 ジフェンヒドラミン塩酸塩錠 (ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg) を経口投与
デキサメタゾンは初回投与時8mgとし、 次回投与時までに過敏症状の発現がみられなかった場合または臨床上特に問題のない過敏症状の場合は、 2週目の投与より半量 (4mg) に減量し投与してもよい。 以降の投与週においても同様の場合、 半量ずつ最低1mgまで減量し投与してもよい。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

投与開始基準

国際第II相試験²⁾のプロトコル

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KeyData|臨床試験結果

国際第II相試験²⁾

対象: 以前にプラチナ系薬剤およびパクリタキセルを含む初回化学療法を受けた卵巣癌、 卵管癌、 原発性腹膜癌患者53例
方法: PTX80mg/m²を毎週静脈内投与

【有効性】

  • ORR 25%
  • mPFS 24週間
  • mOS 58週間

【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)

  • 無力症/拒食症 32.7% (7.7%)
  • 貧血 55.8% (9.6%)
  • 好中球数減少 23.1% (0%)
  • 末梢性感覚ニューロパチー 13.5% (5.8%)
  • 爪障害 5.8% (1.9%)
J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9²⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

プラチナ抵抗性再発卵巣癌の治療選択肢

前治療として、 3週ごとのTC療法後に、 6ヵ月以内にPDになった場合 (プラチナ抵抗性再発)、 第Ⅱ相試験の結果、 25% (13/51人) の奏効率を認めています。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. クリニジェン. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  2. Phase II trial of weekly single-agent paclitaxel in platinum/paclitaxel-refractory ovarian cancer. J Clin Oncol. 2002 May 1;20(9):2365-9. PMID: 11981009
最終更新日 : 2024年5月17日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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