治療スケジュール
概要
監修医師

Amivantamab:Amivantamab(ライブリバント®)

投与量コース投与日
350mg 点滴1Day 1
1050mg 点滴1Day 2
1400mg 点滴1Day 8、 15
1400mg 点滴2Day 1
1750mg 点滴3~Day 1

Amivantamab:Amivantamab+rHuPH20(リブロファズ®)

投与量コース投与日
1600mg 皮下注1Day 1
2400mg 皮下注1Day 8、 15
2400mg 皮下注2~Day 1

PEM:Pemetrexed(ペメトレキセド®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴1~Day 1

CBDCA:Carboplatin(カルボプラチン®)

投与量コース投与日
AUC 51~4Day 1

前投薬

リブロファズ®投与前は、サイクル1 Day1にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。
ライブリバント®投与前は、サイクル1 Day1・2にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。

その他

1コース21日間。
アミバンタマブは、体重に基づき投与。初回は1400mg (体重≥80kg: 1750mg) をDay1/2に分割投与、Day8, 15に同量投与。Cycle 2 Day 1に同量投与。Cycle 3 Day 1以降は1750mg (体重≥80kg: 2100mg) を3週間間隔(各サイクルのDay 1)で点滴静注。
CBDCAは最大4サイクルまで。その後は病勢進行までアミバンタマブ+PEM維持療法として継続。
PEMはビタミンB₁₂、葉酸の補充が必須。
レジメン
Amivantamab (IV/SC) +CBDCA+PEM
2024年5月31日、 「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」 を対象として製造販売承認を申請し、 2025年5月19日に正式に承認された。
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

リブロファズ® (アミバンタマブ+rHuPH20)

添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報

ライブリバント® (アミバンタマブ)

添付文書³⁾ / 適正使用情報⁴⁾* / CDx情報

EGFR/MET二重特異性抗体
*ヤンセンファーマ株式会社の外部サイトへ遷移

投与スケジュール

【1コース】21日間
【催吐性】 中等度*
【FN発症】低リスク**
*Amivantamabは軽度、 CBDCA/PEMは中等度催吐性
**MARIPOSA-2試験⁵⁾のFN発症率2%に基づき編集部が分類。
▼1コース目
▼2コース目 : リブロファズ®は2コース目以降、 同量継続
▼3–4コース目 : ライブリバント®は3コース目以降、 同量継続
▼5コース目以降 : CBDCAは投与しない

アミバンタマブ (Ami) : 3週間を1コースとし、 1コース目は週1回投与、 2コース目以降は3週ごとに病勢進行まで継続投与 (用量は製剤ごとに以下のとおり)

Ami-SC : リブロファズ®、 Ami-IV : ライブリバント®、 Bw (kg)

ペメトレキセド (PEM) : 500mg/m²を各コースDay1に静脈内投与し、 疾患進行まで維持投与

カルボプラチン (CBDCA) : AUC 5をDay1に静脈内投与 (最大4コースまで)

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 PEM、 CBDCA、 Amiの順に投与した。

Key Data|臨床試験結果

📊 MARIPOSA-2試験

Ann Oncol. 2024;35(1):77-90.

オシメルチニブ治療中または治療後に病勢進行したEGFR遺伝子変異 (Ex19delまたはL858R) 陽性の局所進行または転移性NSCLC患者657例を対象とする第III相無作為化比較試験である。 Ami+化学療法 (CBDCA+PEM) 群、 化学療法単独群、 Ami+Lazertinib+化学療法群に2:1:2で割り付けた。 主要評価項目はPFSであり、 Ami+化学療法群 vs 化学療法群、 ならびにAmi+Lazertinib+化学療法群 vs 化学療法群で評価した。 

【有効性】Ami+化学療法群 (vs 化学療法)

- PFS中央値 6.3ヵ月 (vs 4.2ヵ月)

  • HR 0.48 (95%CI 0.36–0.64、 p<0.001)
  • 6ヵ月PFS率 51% (vs 30%)
  • 12ヵ月PFS率 22% (vs 13%)

- 頭蓋内PFS中央値 12.5ヵ月 (vs 8.3ヵ月)

  • HR 0.55 (95%CI 0.38–0.79)

- 客観的奏効率 64%

- 奏効期間中央値 6.9ヵ月

- OS (中間解析)

  • HR 0.77 (95%CI 0.49–1.21)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

IV製剤のデータであることに留意

- 好中球減少 57% (45%)

- 血小板減少 44% (19%)

- Infusion-related reaction (IRR) 58% (5%)

- 貧血 39% (12%)

- 爪囲炎 37% (2%)

- 悪心 45% (1%)

- 発疹 43% (6%)

- 口内炎 32% (1%)

- 白血球減少 28% (20%)

- 低アルブミン血症 22% (2%)

- 便秘 38% (1%)

- 食欲減退 31% (0%)

- 末梢性浮腫 32% (2%)

- 嘔吐 25% (1%)

- 疲労 28% (3%)

- 下痢 14% (1%)

- 無力症 26% (1%)

- ざ瘡様皮膚炎 20% (4%)

- ALT上昇 20% (5%)

- 低カリウム血症 18% (5%)

- COVID-19 21% (2%)

- 低カルシウム血症 12% (1%)

- AST上昇 15% (1%)

- 低ナトリウム血症 10% (4%)

- 掻痒症 15% (0%)

各プロトコル

適格基準

MARIPOSA-2試験⁵⁾の主な適格基準

- 18歳以上

- ECOG PS 0または1

- 好中球≧1500/μL

- 血小板≧10万/μL

- Hb≧10g/dL

- 腎機能 : CrCl>50mL/min

- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 ALT/AST≦3×ULN

リブロファズ®の減量・休薬・中止基準

リブロファズ®電子添文情報¹⁾を基に編集部作成

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 以下の血液毒性Grade 4が発現した場合に限り、 Ami投与を延期することが規定されていた。

 - Grade 4の血液毒性が7日超で持続
 - 出血または入院を伴う血小板減少Grade 4
 - FN Grade 4

ライブリバント®の減量・休薬・中止基準

ライブリバント® 電子添文³⁾を基に編集部作成

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 以下の血液毒性Grade 4が発現した場合に限り、 Ami投与を延期することが規定されていた。

 - Grade 4の血液毒性が7日超で持続
 - 出血または入院を伴う血小板減少Grade 4
 - FN Grade 4

CBDCA+PEMの減量・休薬・中止基準

以下に該当する場合は、 化学療法を延期する。

 - 好中球<1500/µL
 - 血小板<10万/µL
 - 非血液毒性Grade≧3
MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 CBDCA/PEMの再投与基準を満たさない場合は化学療法を1週ごとに延期し、 化学療法が予定日に実施できなくてもAmiの再投与基準を満たす場合はAmiを計画通り投与するとされた (化学療法がDay 8またはDay 15にずれた場合は、 次サイクルのAmiを±1週調整して化学療法と同日にそろえる)。

また、 有害事象発現時の用量調整は、 以下に基づき実施する。

GradeはNCI-CTCAE v.5.0に準拠。 MARIPOSA-2試験⁵⁾のプロトコルを基に編集部作成

腎障害患者に対する用量調節

Ami : 抗体薬は多様な細胞でのエンドサイトーシスとリソソーム分解により消失するため、 一般に減量は不要と考えられる。

編集部の見解

CBDCA : Calvert式で投与量を算出する

PEM : 重度の腎機能障害患者には投与しない。 なお、 CrCl<45mL/minの患者は別の臨床試験で除外されている

FDA添付文書 : CrCl<45mL/minの患者には投与しない

レジメンの特徴と注意点

2025年12月22日、 アミバンタマブ (ライブリバント®点滴静注) と同一の効能・効果で、 リブロファズ®配合皮下注 (アミバンタマブ・ボルヒアルロニダーゼ アルファ) が承認された。

🧑‍⚕️本レジメンは、 MARIPOSA試験と比較して皮膚障害はやや軽度である一方、 IRR、 下痢、 浮腫、 骨髄抑制など多様な有害事象への対応が求められる。 Amiの皮下投与により、 IRRおよびVTEの低減が期待されるほか、 投与時間の短縮も見込まれる。 
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生

作用機序の特徴

Amiは、 EGFRとMETに対する二重特異性モノクローナル抗体であり、 シグナル伝達の阻害とADCC活性などにより腫瘍増殖を抑制すると考えられている。

本レジメンの位置付け

本レジメンは、 EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに対し、 オシメルチニブ治療後に病勢進行した症例における2次治療以降の選択肢である。

レジメン適用時の注意事項

Ami、 ラゼルチニブ、 CBDCA、 PEMの4剤併用投与は行わないこと。 

IRR (ライブリバント®) : Day 1・Day 2の分割投与および必須の前投薬で予防し、 規定の投与速度で投与する。 以下に、 投与速度および前投薬を示す。

▼ライブリバント®調製後の希釈液 (投与量/250mL) 投与速度
ライブリバント® 電子添文¹⁾を基に編集部作成
MARIPOSA-2試験⁵⁾で規定された必須の前投薬

IRR (リブロファズ®) : 必須の前投薬で予防する。

▼リブロファズ®のピボタル試験で規定された必須の前投薬²⁾

皮膚・爪障害 : EGFR阻害薬に共通する症状であり、 保湿や日光防護に加え、 症状出現時はステロイド外用や抗生剤軟膏などで早期介入する。 重症例では休薬を検討する。

間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 定期的に胸部画像検査を行って十分に観察し、 必要に応じてPaO2、 SpO2、 A-aDO2、 DLco等を評価し、 症状出現時は速やかに受診するよう指導する。

皮下投与時の注意事項 (リブロファズ®) : 21~23G針または皮下投与セットを使用し、 1回量は15mL以内とする。 15mL超は複数シリンジに均等分割し、 腹部皮下に約5分で投与する。 複数回投与時は臍周囲5cmを避け、 腹部の異なる部位に連続投与し、 必要に応じて生食でフラッシュする。

RMP【重要な特定されたリスク】

リブロファズ®/ライブリバント® 医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- Infusion reaction

- 間質性肺疾患

- 重度の皮膚障害

- 体液貯留

出典

1) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 電子添文情報 2026年3月作成 第2版.

2) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 適正使用ガイド 2026年3月作成.

3) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 電子添文情報 2026年3月改訂 第6版.

4) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 適正使用ガイド (カルボプラチン・ペメトレキセドの併用療法) 2025年5月改訂

5) Ann Oncol. 2024;35(1):77-90.

最終確認・更新日 : 2026年3月19日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘

レジメン
Amivantamab (IV/SC) +CBDCA+PEM
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レジメン
Amivantamab (IV/SC) +CBDCA+PEM
レジメン
Amivantamab (IV/SC) +CBDCA+PEM

Amivantamab (IV/SC) +CBDCA+PEM

アミバンタマブ+カルボプラチン+ペメトレキセド
NSCLC (遺伝子変異/転座+) > EGFR遺伝子変異陽性 (common変異)
2026年04月08日更新

Amivantamab:Amivantamab(ライブリバント®)

投与量コース投与日
350mg 点滴1Day 1
1050mg 点滴1Day 2
1400mg 点滴1Day 8、 15
1400mg 点滴2Day 1
1750mg 点滴3~Day 1

Amivantamab:Amivantamab+rHuPH20(リブロファズ®)

投与量コース投与日
1600mg 皮下注1Day 1
2400mg 皮下注1Day 8、 15
2400mg 皮下注2~Day 1

PEM:Pemetrexed(ペメトレキセド®)

投与量コース投与日
500mg/m² 点滴1~Day 1

CBDCA:Carboplatin(カルボプラチン®)

投与量コース投与日
AUC 51~4Day 1

前投薬

リブロファズ®投与前は、サイクル1 Day1にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。
ライブリバント®投与前は、サイクル1 Day1・2にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。

その他

1コース21日間。
アミバンタマブは、体重に基づき投与。初回は1400mg (体重≥80kg: 1750mg) をDay1/2に分割投与、Day8, 15に同量投与。Cycle 2 Day 1に同量投与。Cycle 3 Day 1以降は1750mg (体重≥80kg: 2100mg) を3週間間隔(各サイクルのDay 1)で点滴静注。
CBDCAは最大4サイクルまで。その後は病勢進行までアミバンタマブ+PEM維持療法として継続。
PEMはビタミンB₁₂、葉酸の補充が必須。

概要

2024年5月31日、 「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」 を対象として製造販売承認を申請し、 2025年5月19日に正式に承認された。
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

リブロファズ® (アミバンタマブ+rHuPH20)

添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報

ライブリバント® (アミバンタマブ)

添付文書³⁾ / 適正使用情報⁴⁾* / CDx情報

EGFR/MET二重特異性抗体
*ヤンセンファーマ株式会社の外部サイトへ遷移

投与スケジュール

【1コース】21日間
【催吐性】 中等度*
【FN発症】低リスク**
*Amivantamabは軽度、 CBDCA/PEMは中等度催吐性
**MARIPOSA-2試験⁵⁾のFN発症率2%に基づき編集部が分類。
▼1コース目
▼2コース目 : リブロファズ®は2コース目以降、 同量継続
▼3–4コース目 : ライブリバント®は3コース目以降、 同量継続
▼5コース目以降 : CBDCAは投与しない

アミバンタマブ (Ami) : 3週間を1コースとし、 1コース目は週1回投与、 2コース目以降は3週ごとに病勢進行まで継続投与 (用量は製剤ごとに以下のとおり)

Ami-SC : リブロファズ®、 Ami-IV : ライブリバント®、 Bw (kg)

ペメトレキセド (PEM) : 500mg/m²を各コースDay1に静脈内投与し、 疾患進行まで維持投与

カルボプラチン (CBDCA) : AUC 5をDay1に静脈内投与 (最大4コースまで)

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 PEM、 CBDCA、 Amiの順に投与した。

Key Data|臨床試験結果

📊 MARIPOSA-2試験

Ann Oncol. 2024;35(1):77-90.

オシメルチニブ治療中または治療後に病勢進行したEGFR遺伝子変異 (Ex19delまたはL858R) 陽性の局所進行または転移性NSCLC患者657例を対象とする第III相無作為化比較試験である。 Ami+化学療法 (CBDCA+PEM) 群、 化学療法単独群、 Ami+Lazertinib+化学療法群に2:1:2で割り付けた。 主要評価項目はPFSであり、 Ami+化学療法群 vs 化学療法群、 ならびにAmi+Lazertinib+化学療法群 vs 化学療法群で評価した。 

【有効性】Ami+化学療法群 (vs 化学療法)

- PFS中央値 6.3ヵ月 (vs 4.2ヵ月)

  • HR 0.48 (95%CI 0.36–0.64、 p<0.001)
  • 6ヵ月PFS率 51% (vs 30%)
  • 12ヵ月PFS率 22% (vs 13%)

- 頭蓋内PFS中央値 12.5ヵ月 (vs 8.3ヵ月)

  • HR 0.55 (95%CI 0.38–0.79)

- 客観的奏効率 64%

- 奏効期間中央値 6.9ヵ月

- OS (中間解析)

  • HR 0.77 (95%CI 0.49–1.21)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

IV製剤のデータであることに留意

- 好中球減少 57% (45%)

- 血小板減少 44% (19%)

- Infusion-related reaction (IRR) 58% (5%)

- 貧血 39% (12%)

- 爪囲炎 37% (2%)

- 悪心 45% (1%)

- 発疹 43% (6%)

- 口内炎 32% (1%)

- 白血球減少 28% (20%)

- 低アルブミン血症 22% (2%)

- 便秘 38% (1%)

- 食欲減退 31% (0%)

- 末梢性浮腫 32% (2%)

- 嘔吐 25% (1%)

- 疲労 28% (3%)

- 下痢 14% (1%)

- 無力症 26% (1%)

- ざ瘡様皮膚炎 20% (4%)

- ALT上昇 20% (5%)

- 低カリウム血症 18% (5%)

- COVID-19 21% (2%)

- 低カルシウム血症 12% (1%)

- AST上昇 15% (1%)

- 低ナトリウム血症 10% (4%)

- 掻痒症 15% (0%)

各プロトコル

適格基準

MARIPOSA-2試験⁵⁾の主な適格基準

- 18歳以上

- ECOG PS 0または1

- 好中球≧1500/μL

- 血小板≧10万/μL

- Hb≧10g/dL

- 腎機能 : CrCl>50mL/min

- 肝機能 : T-Bil≦1.5×ULN、 ALT/AST≦3×ULN

リブロファズ®の減量・休薬・中止基準

リブロファズ®電子添文情報¹⁾を基に編集部作成

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 以下の血液毒性Grade 4が発現した場合に限り、 Ami投与を延期することが規定されていた。

 - Grade 4の血液毒性が7日超で持続
 - 出血または入院を伴う血小板減少Grade 4
 - FN Grade 4

ライブリバント®の減量・休薬・中止基準

ライブリバント® 電子添文³⁾を基に編集部作成

MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 以下の血液毒性Grade 4が発現した場合に限り、 Ami投与を延期することが規定されていた。

 - Grade 4の血液毒性が7日超で持続
 - 出血または入院を伴う血小板減少Grade 4
 - FN Grade 4

CBDCA+PEMの減量・休薬・中止基準

以下に該当する場合は、 化学療法を延期する。

 - 好中球<1500/µL
 - 血小板<10万/µL
 - 非血液毒性Grade≧3
MARIPOSA-2試験⁵⁾では、 CBDCA/PEMの再投与基準を満たさない場合は化学療法を1週ごとに延期し、 化学療法が予定日に実施できなくてもAmiの再投与基準を満たす場合はAmiを計画通り投与するとされた (化学療法がDay 8またはDay 15にずれた場合は、 次サイクルのAmiを±1週調整して化学療法と同日にそろえる)。

また、 有害事象発現時の用量調整は、 以下に基づき実施する。

GradeはNCI-CTCAE v.5.0に準拠。 MARIPOSA-2試験⁵⁾のプロトコルを基に編集部作成

腎障害患者に対する用量調節

Ami : 抗体薬は多様な細胞でのエンドサイトーシスとリソソーム分解により消失するため、 一般に減量は不要と考えられる。

編集部の見解

CBDCA : Calvert式で投与量を算出する

PEM : 重度の腎機能障害患者には投与しない。 なお、 CrCl<45mL/minの患者は別の臨床試験で除外されている

FDA添付文書 : CrCl<45mL/minの患者には投与しない

レジメンの特徴と注意点

2025年12月22日、 アミバンタマブ (ライブリバント®点滴静注) と同一の効能・効果で、 リブロファズ®配合皮下注 (アミバンタマブ・ボルヒアルロニダーゼ アルファ) が承認された。

🧑‍⚕️本レジメンは、 MARIPOSA試験と比較して皮膚障害はやや軽度である一方、 IRR、 下痢、 浮腫、 骨髄抑制など多様な有害事象への対応が求められる。 Amiの皮下投与により、 IRRおよびVTEの低減が期待されるほか、 投与時間の短縮も見込まれる。 
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生

作用機序の特徴

Amiは、 EGFRとMETに対する二重特異性モノクローナル抗体であり、 シグナル伝達の阻害とADCC活性などにより腫瘍増殖を抑制すると考えられている。

本レジメンの位置付け

本レジメンは、 EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに対し、 オシメルチニブ治療後に病勢進行した症例における2次治療以降の選択肢である。

レジメン適用時の注意事項

Ami、 ラゼルチニブ、 CBDCA、 PEMの4剤併用投与は行わないこと。 

IRR (ライブリバント®) : Day 1・Day 2の分割投与および必須の前投薬で予防し、 規定の投与速度で投与する。 以下に、 投与速度および前投薬を示す。

▼ライブリバント®調製後の希釈液 (投与量/250mL) 投与速度
ライブリバント® 電子添文¹⁾を基に編集部作成
MARIPOSA-2試験⁵⁾で規定された必須の前投薬

IRR (リブロファズ®) : 必須の前投薬で予防する。

▼リブロファズ®のピボタル試験で規定された必須の前投薬²⁾

皮膚・爪障害 : EGFR阻害薬に共通する症状であり、 保湿や日光防護に加え、 症状出現時はステロイド外用や抗生剤軟膏などで早期介入する。 重症例では休薬を検討する。

間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 定期的に胸部画像検査を行って十分に観察し、 必要に応じてPaO2、 SpO2、 A-aDO2、 DLco等を評価し、 症状出現時は速やかに受診するよう指導する。

皮下投与時の注意事項 (リブロファズ®) : 21~23G針または皮下投与セットを使用し、 1回量は15mL以内とする。 15mL超は複数シリンジに均等分割し、 腹部皮下に約5分で投与する。 複数回投与時は臍周囲5cmを避け、 腹部の異なる部位に連続投与し、 必要に応じて生食でフラッシュする。

RMP【重要な特定されたリスク】

リブロファズ®/ライブリバント® 医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- Infusion reaction

- 間質性肺疾患

- 重度の皮膚障害

- 体液貯留

出典

1) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 電子添文情報 2026年3月作成 第2版.

2) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 適正使用ガイド 2026年3月作成.

3) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 電子添文情報 2026年3月改訂 第6版.

4) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 適正使用ガイド (カルボプラチン・ペメトレキセドの併用療法) 2025年5月改訂

5) Ann Oncol. 2024;35(1):77-90.

最終確認・更新日 : 2026年3月19日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(呼吸器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。