概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

フェアストン® (添付文書)

抗エストロゲン薬

用法用量 (連日投与)

通常、 1回40mgを1日1回投与するが、 既治療例 (薬物療法及び放射線療法などに無効例) に対しては、 通常1回120mgを1日1回投与する。

主な有害事象

RCTメタ解析¹⁾

有害事象データを一部引用

主な有害事象

  • ホットフラッシュ 17.8%
  • 発汗 7.6%
  • 悪心 10.1%
  • 性器出血 2.1%
  • 嘔吐 2.3%

特徴と注意点

進行・転移乳癌に対する1次治療におけるタモキシフェンとトレミフェンの効果および有害事象の同等性がメタアナリシスで示されている¹⁾。

閉経後乳癌に対する術後補助療法としての国内市販後第Ⅲ相臨床試験において、 無作為化比較試験の結果、 有効性のタモキシフェンに対する非劣性が検証された²⁾。

関連する臨床試験|RCTメタ解析¹⁾

進行乳癌患者における、 トレミフェン (TOR) とタモキシフェン (TAM) の有効性と安全性を検証したメタアナリシスの結果より、 TORとTAMの有効性と安全性は同等であることが示された。 

>>臨床試験の詳細を見る

ORR

  • TOR群 : 25.8%
  • TAM群 : 26.9%
RR 1.02 (95%CI 0.88-1.18)、 p=0.83

TTP中央値

  • TOR群 : 6.1ヵ月
  • TAM群 : 5.8ヵ月
HR 1.08 (95%CI 0.94-1.24)

OS中央値

  • TOR群 : 27.8ヵ月
  • TAM群 : 27.6ヵ月
HR 1.02 (95%CI 0.86-1.20)

参考文献

  1. Toremifene versus tamoxifen for advanced breast cancer. Cochrane Database Syst Rev. 2012 Jul 11;2012(7):CD008926. PMID: 22786516
  2. フェアストン錠電子添付文書 2021年09月改訂 (第1版) 
最終更新日 : 2024年1月29日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
執筆 : NTT東日本関東病院 薬剤部 兼平 暖先生

レジメン
Toremifene
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レジメン
Toremifene
レジメン
Toremifene

Toremifene

トレミフェン (フェアストン®)
2024年03月06日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

フェアストン® (添付文書)

抗エストロゲン薬

用法用量 (連日投与)

通常、 1回40mgを1日1回投与するが、 既治療例 (薬物療法及び放射線療法などに無効例) に対しては、 通常1回120mgを1日1回投与する。

主な有害事象

RCTメタ解析¹⁾

有害事象データを一部引用

主な有害事象

  • ホットフラッシュ 17.8%
  • 発汗 7.6%
  • 悪心 10.1%
  • 性器出血 2.1%
  • 嘔吐 2.3%

特徴と注意点

進行・転移乳癌に対する1次治療におけるタモキシフェンとトレミフェンの効果および有害事象の同等性がメタアナリシスで示されている¹⁾。

閉経後乳癌に対する術後補助療法としての国内市販後第Ⅲ相臨床試験において、 無作為化比較試験の結果、 有効性のタモキシフェンに対する非劣性が検証された²⁾。

関連する臨床試験|RCTメタ解析¹⁾

進行乳癌患者における、 トレミフェン (TOR) とタモキシフェン (TAM) の有効性と安全性を検証したメタアナリシスの結果より、 TORとTAMの有効性と安全性は同等であることが示された。 

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ORR

  • TOR群 : 25.8%
  • TAM群 : 26.9%
RR 1.02 (95%CI 0.88-1.18)、 p=0.83

TTP中央値

  • TOR群 : 6.1ヵ月
  • TAM群 : 5.8ヵ月
HR 1.08 (95%CI 0.94-1.24)

OS中央値

  • TOR群 : 27.8ヵ月
  • TAM群 : 27.6ヵ月
HR 1.02 (95%CI 0.86-1.20)

参考文献

  1. Toremifene versus tamoxifen for advanced breast cancer. Cochrane Database Syst Rev. 2012 Jul 11;2012(7):CD008926. PMID: 22786516
  2. フェアストン錠電子添付文書 2021年09月改訂 (第1版) 
最終更新日 : 2024年1月29日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
執筆 : NTT東日本関東病院 薬剤部 兼平 暖先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(乳腺)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

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