前向きコホート研究¹⁾のプロトコル
アクチノマイシンD 0.5mg、 エトポシド100mg/m²、 メトトレキサート300mg/m²を1日目に、 アクチノマイシンD 0.5mg、 エトポシド100mg/m²を2日目に、 ビンクリスチン0.8mg/m²、 シクロホスファミド600mg/m²を8日目に静注を2週間サイクルで繰り返す。
Day1
- 生食500mL + メイロン20ml 120分
- NK1阻害剤 + DEX9.9mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- エトポシド + 生食500mL 60分
- ActD + 生食50mL 10分
- ダイアモックス500mg + 生食500mL 60分
- MTX300mg/m² + 生食1,000mL 12時間
Day2
- 生食500mL + メイロン20ml 120分
- DEX6.6mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- エトポシド + 生食500mL 60分
- ActD + 生食50mL 10分
- ソルデム3A 1,500mL 24時間持続点滴
- ロイコボリン15mg + 生食50mL 10分 (MTX終了後24時間後に開始、 以後、 6時間ごとに4回投与)
Day8
- DEX6.6mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- オンコビン ワンショット静注
- シクロフォスファミド + 生食100mL 30分
ハイリスク絨毛腫瘍 (FIGOリスクスコア7点以上) の標準レジメンになります。 EMA-CO療法での5年生存率は86.2%と報告されています¹⁾。
日本では一般的にEMA療法が行われることが多いのですが、 世界的な標準治療はEMA-CO療法であることを知っておくと良いでしょう。
EMA療法のMTXは大量かつ長時間持続点滴をするため、 入院が必要です。 一方、 CO療法は外来での投与が可能です。 大量MTXを投与するため、 MTXの副作用予防のため、 ロイコボリンを必ず併用してください。 EMAとCO療法を交互に毎週投与していきます。
治療中は少なくとも2週に1回血中βhCGを測定し、 正常化したらさらに、 6~8週の投与を継続し終了とします。 βhCGが正常化せず、 横ばいが4週以上継続する場合、 または、 20%以上増加が2週にわたって認めた場合には効果なしと判断し、 治療中止し、 EP-EMA療法に変更することを検討します。
最終更新日 : 2024年8月16日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
前向きコホート研究¹⁾のプロトコル
アクチノマイシンD 0.5mg、 エトポシド100mg/m²、 メトトレキサート300mg/m²を1日目に、 アクチノマイシンD 0.5mg、 エトポシド100mg/m²を2日目に、 ビンクリスチン0.8mg/m²、 シクロホスファミド600mg/m²を8日目に静注を2週間サイクルで繰り返す。
Day1
- 生食500mL + メイロン20ml 120分
- NK1阻害剤 + DEX9.9mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- エトポシド + 生食500mL 60分
- ActD + 生食50mL 10分
- ダイアモックス500mg + 生食500mL 60分
- MTX300mg/m² + 生食1,000mL 12時間
Day2
- 生食500mL + メイロン20ml 120分
- DEX6.6mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- エトポシド + 生食500mL 60分
- ActD + 生食50mL 10分
- ソルデム3A 1,500mL 24時間持続点滴
- ロイコボリン15mg + 生食50mL 10分 (MTX終了後24時間後に開始、 以後、 6時間ごとに4回投与)
Day8
- DEX6.6mg + 5HT3拮抗剤 + 生食50mL 30分
- オンコビン ワンショット静注
- シクロフォスファミド + 生食100mL 30分
ハイリスク絨毛腫瘍 (FIGOリスクスコア7点以上) の標準レジメンになります。 EMA-CO療法での5年生存率は86.2%と報告されています¹⁾。
日本では一般的にEMA療法が行われることが多いのですが、 世界的な標準治療はEMA-CO療法であることを知っておくと良いでしょう。
EMA療法のMTXは大量かつ長時間持続点滴をするため、 入院が必要です。 一方、 CO療法は外来での投与が可能です。 大量MTXを投与するため、 MTXの副作用予防のため、 ロイコボリンを必ず併用してください。 EMAとCO療法を交互に毎週投与していきます。
治療中は少なくとも2週に1回血中βhCGを測定し、 正常化したらさらに、 6~8週の投与を継続し終了とします。 βhCGが正常化せず、 横ばいが4週以上継続する場合、 または、 20%以上増加が2週にわたって認めた場合には効果なしと判断し、 治療中止し、 EP-EMA療法に変更することを検討します。
最終更新日 : 2024年8月16日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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