治療スケジュール
概要
監修医師

LARO:ラロトレクチニブ (ヴァイトラックビ®)

投与量コース投与日
200mg/日 分2 経口1~連日投与
レジメン
Larotrectinib
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ヴァイトラックビ® (添付文書/適正使用情報*)

*バイエル薬品株式会社の外部サイトへ遷移します

用法・用量 (連日投与)

減量・休薬・中止基準

初回基準量と減量レベル

上手に使うためのワンポイント

  • NTRK融合遺伝子陽性大腸癌は、 全大腸がんの0.2%であり、 NTRK阻害薬の対象となる症例のスクリーニングが重要である。
  • 大腸癌において、 NTRK融合遺伝子陽性例は、MSS (0–23.1%) よりもMSI-H (11–76.9%) に多いことが報告されており³⁾⁴⁾ 、 特にMSI-H例ではがん遺伝子プロファイル検査を検討する。

特徴と注意点

  • 大腸癌治療ガイドラインでは、 NTRK 融合遺伝子陽性大腸癌既治療例の標準治療である⁵⁾。
  • コンパニオン診断薬はENTRはFoundationOneCDxⓇおよびFounadtionOneLiquidCDxⓇ、 LARO:FoundationOneCDxⓇのみとなっている。
  • 稀少な対象であり、 両薬剤の有効性の差について検討した報告はない。
  • LAROはカプセルと液剤の剤型がある。

関連する臨床試験

NAVIGATE試験¹⁾

12歳以上のNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌患者116例を対象に、 ラロトレクチニブの有効性および安全性の評価を目的とした多施設共同、 非盲検、非対照、 第Ⅱ相試験 (バスケット試験)。

SCOUT試験²⁾

21歳以下の進行・再発の固形癌患者88例を対象とした多施設共同、 非盲検、非対照、 第I/Ⅱ相試験。 
第Ⅰ相パートで21歳以下の進行・再発の固形癌患者を対象に、 ラロトレクチニブの用量制限毒性 (DLT) を含む安全性を、 第Ⅱ相パートで21歳以下のNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌患者79例を対象に、 ラロトレクチニブの有効性および安全性を評価した。

参考文献

  1. バイエル薬品株式会社 「国際共同第Ⅱ相試験:NAVIGATE試験における有効性」 [最終閲覧2023/04/27]
  2. バイエル薬品株式会社 「国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験:SCOUT試験における有効性」 [最終閲覧2023/04/27] 
  3. ALK, ROS1, and NTRK Rearrangements in Metastatic Colorectal Cancer. J Natl Cancer Inst. 2017 Dec 1;109(12). PMID: 29370427
  4. Clinical Sequencing Defines the Genomic Landscape of Metastatic Colorectal Cancer. Cancer Cell. 2018 Jan 8;33(1):125-136.e3. PMID: 29316426
  5. 金原出版株式会社. 大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版. 大腸癌研究会編
最終更新日:2023年10月12日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生

レジメン
Larotrectinib
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ラロトレクチニブ (ヴァイトラックビ®)
2023年12月13日更新

LARO:ラロトレクチニブ (ヴァイトラックビ®)

投与量コース投与日
200mg/日 分2 経口1~連日投与

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

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用法・用量 (連日投与)

減量・休薬・中止基準

初回基準量と減量レベル

上手に使うためのワンポイント

  • NTRK融合遺伝子陽性大腸癌は、 全大腸がんの0.2%であり、 NTRK阻害薬の対象となる症例のスクリーニングが重要である。
  • 大腸癌において、 NTRK融合遺伝子陽性例は、MSS (0–23.1%) よりもMSI-H (11–76.9%) に多いことが報告されており³⁾⁴⁾ 、 特にMSI-H例ではがん遺伝子プロファイル検査を検討する。

特徴と注意点

  • 大腸癌治療ガイドラインでは、 NTRK 融合遺伝子陽性大腸癌既治療例の標準治療である⁵⁾。
  • コンパニオン診断薬はENTRはFoundationOneCDxⓇおよびFounadtionOneLiquidCDxⓇ、 LARO:FoundationOneCDxⓇのみとなっている。
  • 稀少な対象であり、 両薬剤の有効性の差について検討した報告はない。
  • LAROはカプセルと液剤の剤型がある。

関連する臨床試験

NAVIGATE試験¹⁾

12歳以上のNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌患者116例を対象に、 ラロトレクチニブの有効性および安全性の評価を目的とした多施設共同、 非盲検、非対照、 第Ⅱ相試験 (バスケット試験)。

SCOUT試験²⁾

21歳以下の進行・再発の固形癌患者88例を対象とした多施設共同、 非盲検、非対照、 第I/Ⅱ相試験。 
第Ⅰ相パートで21歳以下の進行・再発の固形癌患者を対象に、 ラロトレクチニブの用量制限毒性 (DLT) を含む安全性を、 第Ⅱ相パートで21歳以下のNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌患者79例を対象に、 ラロトレクチニブの有効性および安全性を評価した。

参考文献

  1. バイエル薬品株式会社 「国際共同第Ⅱ相試験:NAVIGATE試験における有効性」 [最終閲覧2023/04/27]
  2. バイエル薬品株式会社 「国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験:SCOUT試験における有効性」 [最終閲覧2023/04/27] 
  3. ALK, ROS1, and NTRK Rearrangements in Metastatic Colorectal Cancer. J Natl Cancer Inst. 2017 Dec 1;109(12). PMID: 29370427
  4. Clinical Sequencing Defines the Genomic Landscape of Metastatic Colorectal Cancer. Cancer Cell. 2018 Jan 8;33(1):125-136.e3. PMID: 29316426
  5. 金原出版株式会社. 大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版. 大腸癌研究会編
最終更新日:2023年10月12日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(消化器)

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