概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

- アドリアシン® (添付文書¹⁾)

 抗腫瘍性抗生物質 ドキソルビシン塩酸塩注射用

- イホマイド® (添付文書²⁾)

 アルキル化薬 イホスファミド注射用

用法用量

JCOG0304³⁾、JCOG1306試験⁴⁾

術前に3コース、 術後に2コースの計5コースの化学療法を実施 (ドキソルビシン 30mg/m²/日 day1-2 (計60mg/m²) + イホスファミド2g/m²/日 day1-5 (計10g/m²) を1サイクル3週で繰り返す)

Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496. Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3.より引用

添付文書の用法・用量¹⁾²⁾

ドキソルビシン : イホスファミドとの併用において、 1日量、 20~30mg/m²を日局注射用水または日局生理食塩液に溶解し、 1日1回3日間連続で静脈内投与し、 その後休薬し3~4週毎繰り返す。 総投与量は500mg/m²以下とする。
アドリアシン®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より引用
イホスファミド : ドキソルビシン塩酸塩との併用において、 通常1コースは、 1日1.5~3g/m²を3~5日間連日点滴静注または静脈内に注射する。 末梢白血球の回復を待って3~4週間ごとに反復投与する。 総投与量は、1コース10g/m²以下とする。
イホマイド®電子添文 (2022年10月改訂 第1版)²⁾より引用

KeyData|臨床試験結果

JCOG0304試験³⁾

Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3.

高悪性度非円形細胞軟部肉腫患者を対象に、 AI療法による術前・術後療法の有効性と安全性を評価する第II相臨床試験。 

この試験では、 術前に3コース、 術後に2コースの計5コースの化学療法を実施し、 その結果、 長期にわたる安定した良好な成績が示され、 新たな標準治療として位置づけられた。

JCOG1306試験⁴⁾

Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496.

JCOG0304試験の成果を踏まえ、 より副作用が軽減された治療法の開発を目的として実施されたAI療法とGD療法 (ゲムシタビン+ドセタキセル) を比較するランダム化第II/III相試験

結果、 GD療法はAI療法に比べて毒性は軽度であったものの、 有効性に関して劣らないとは言えないことが判明した。

出典

  1. 日本化薬株式会社. アドリアシン®電子添文 (2022年11月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  2. 塩野義製薬株式会社. イホマイド®電子添文 (2022年10月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  3. Preoperative and postoperative chemotherapy with ifosfamide and adriamycin for adult high-grade soft-tissue sarcomas in the extremities: Japan Clinical Oncology Group Study JCOG0304. Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3. PMID: 19155282
  4. Perioperative Adriamycin plus ifosfamide vs. gemcitabine plus docetaxel for high-risk soft tissue sarcomas: randomised, phase II/III study JCOG1306. Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496. PMID: 35871234
最終更新日 : 2024年11月12日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ドキソルビシン + イホスファミド
2024年11月12日更新
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- アドリアシン® (添付文書¹⁾)

 抗腫瘍性抗生物質 ドキソルビシン塩酸塩注射用

- イホマイド® (添付文書²⁾)

 アルキル化薬 イホスファミド注射用

用法用量

JCOG0304³⁾、JCOG1306試験⁴⁾

術前に3コース、 術後に2コースの計5コースの化学療法を実施 (ドキソルビシン 30mg/m²/日 day1-2 (計60mg/m²) + イホスファミド2g/m²/日 day1-5 (計10g/m²) を1サイクル3週で繰り返す)

Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496. Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3.より引用

添付文書の用法・用量¹⁾²⁾

ドキソルビシン : イホスファミドとの併用において、 1日量、 20~30mg/m²を日局注射用水または日局生理食塩液に溶解し、 1日1回3日間連続で静脈内投与し、 その後休薬し3~4週毎繰り返す。 総投与量は500mg/m²以下とする。
アドリアシン®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より引用
イホスファミド : ドキソルビシン塩酸塩との併用において、 通常1コースは、 1日1.5~3g/m²を3~5日間連日点滴静注または静脈内に注射する。 末梢白血球の回復を待って3~4週間ごとに反復投与する。 総投与量は、1コース10g/m²以下とする。
イホマイド®電子添文 (2022年10月改訂 第1版)²⁾より引用

KeyData|臨床試験結果

JCOG0304試験³⁾

Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3.

高悪性度非円形細胞軟部肉腫患者を対象に、 AI療法による術前・術後療法の有効性と安全性を評価する第II相臨床試験。 

この試験では、 術前に3コース、 術後に2コースの計5コースの化学療法を実施し、 その結果、 長期にわたる安定した良好な成績が示され、 新たな標準治療として位置づけられた。

JCOG1306試験⁴⁾

Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496.

JCOG0304試験の成果を踏まえ、 より副作用が軽減された治療法の開発を目的として実施されたAI療法とGD療法 (ゲムシタビン+ドセタキセル) を比較するランダム化第II/III相試験

結果、 GD療法はAI療法に比べて毒性は軽度であったものの、 有効性に関して劣らないとは言えないことが判明した。

出典

  1. 日本化薬株式会社. アドリアシン®電子添文 (2022年11月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  2. 塩野義製薬株式会社. イホマイド®電子添文 (2022年10月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
  3. Preoperative and postoperative chemotherapy with ifosfamide and adriamycin for adult high-grade soft-tissue sarcomas in the extremities: Japan Clinical Oncology Group Study JCOG0304. Jpn J Clin Oncol. 2009 Apr;39(4):271-3. PMID: 19155282
  4. Perioperative Adriamycin plus ifosfamide vs. gemcitabine plus docetaxel for high-risk soft tissue sarcomas: randomised, phase II/III study JCOG1306. Br J Cancer. 2022 Nov;127(8):1487-1496. PMID: 35871234
最終更新日 : 2024年11月12日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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