治療スケジュール
概要
監修医師

GEM:ゲムシタビン(ジェムザール®)

投与量コース投与日
1,000mg/m² 点滴1~Day1,8

Carboplatin:カルボプラチン(カルボプラチン®)

投与量コース投与日
4.5×(GFR+25)mg 点滴1~Day1
レジメン
GemCarbo
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

*日本イーライリリーの外部サイトへ遷移します

用法用量 (1コース3週間)

投与開始基準¹⁾

尿路上皮癌の組織学的または細胞学的診断の患者で以下を満たすもの

  • PS:2
  • GFR≧30~<60 mL/min

主な有害事象

有害事象データ(Grade3~4)を一部引用

EORTC 30986試験¹⁾

白血球減少症 44.9%

好中球減少症 52.5%

発熱性好中球減少症 4.2%

血小板減少症 48.3%

感染症 11.8%

上手に使うためのワンポイント

腎機能低下 (CCr<50ml/min) 症例にのみ適用、 腎機能がよい場合はGC療法を行うこと

関連する臨床試験|EORTC 30986試験¹⁾

シスプラチンベースの化学療法に不適格な進行性尿路上皮癌の未治療患者において、 メトトレキサート・カルボプラチン・ビンブラスチンの併用療法 (M-CAVI療法) とゲムシタビン・カルボプラチンの併用療法 (GC療法) を比較した第II/III相試験EORTC 30986の結果より、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期 (OS) 、 全奏効率 (ORR) の差は認めないものの、 M-CAVI療法の方が毒性が強く、 GC療法が推奨される結果となった。

>>臨床試験の詳細をみる

OS中央値

  • M-CAVI群:8.1ヵ月
  • GC群:9.3ヵ月
HR 0.94  (95%CI 0.72-1.22)、 p=0.64

PFS中央値

  • M-CAVI群:4.2ヵ月
  • GC群:5.8ヵ月
HR 1.04  (95%CI 0.80-1.35)

ORR

  • M-CAVI群:30.3%
  • GC群:41.2%
p=0.08

参考文献

  1. Randomized phase II/III trial assessing gemcitabine/carboplatin and methotrexate/carboplatin/vinblastine in patients with advanced urothelial cancer who are unfit for cisplatin-based chemotherapy: EORTC study 30986. J Clin Oncol. 2012 Jan 10;30(2):191-9. PMID: 22162575
最終更新日:2023年10月3日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
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レジメン
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GemCarbo

ゲムシタビン (ジェムザール®) +カルボプラチン
2023年11月14日更新

GEM:ゲムシタビン(ジェムザール®)

投与量コース投与日
1,000mg/m² 点滴1~Day1,8

Carboplatin:カルボプラチン(カルボプラチン®)

投与量コース投与日
4.5×(GFR+25)mg 点滴1~Day1

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

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用法用量 (1コース3週間)

投与開始基準¹⁾

尿路上皮癌の組織学的または細胞学的診断の患者で以下を満たすもの

  • PS:2
  • GFR≧30~<60 mL/min

主な有害事象

有害事象データ(Grade3~4)を一部引用

EORTC 30986試験¹⁾

白血球減少症 44.9%

好中球減少症 52.5%

発熱性好中球減少症 4.2%

血小板減少症 48.3%

感染症 11.8%

上手に使うためのワンポイント

腎機能低下 (CCr<50ml/min) 症例にのみ適用、 腎機能がよい場合はGC療法を行うこと

関連する臨床試験|EORTC 30986試験¹⁾

シスプラチンベースの化学療法に不適格な進行性尿路上皮癌の未治療患者において、 メトトレキサート・カルボプラチン・ビンブラスチンの併用療法 (M-CAVI療法) とゲムシタビン・カルボプラチンの併用療法 (GC療法) を比較した第II/III相試験EORTC 30986の結果より、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期 (OS) 、 全奏効率 (ORR) の差は認めないものの、 M-CAVI療法の方が毒性が強く、 GC療法が推奨される結果となった。

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OS中央値

  • M-CAVI群:8.1ヵ月
  • GC群:9.3ヵ月
HR 0.94  (95%CI 0.72-1.22)、 p=0.64

PFS中央値

  • M-CAVI群:4.2ヵ月
  • GC群:5.8ヵ月
HR 1.04  (95%CI 0.80-1.35)

ORR

  • M-CAVI群:30.3%
  • GC群:41.2%
p=0.08

参考文献

  1. Randomized phase II/III trial assessing gemcitabine/carboplatin and methotrexate/carboplatin/vinblastine in patients with advanced urothelial cancer who are unfit for cisplatin-based chemotherapy: EORTC study 30986. J Clin Oncol. 2012 Jan 10;30(2):191-9. PMID: 22162575
最終更新日:2023年10月3日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(泌尿器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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