治療スケジュール
概要
監修医師

ENTR:エヌトレクチニブ(ロズリートレク®)

投与量コース投与日
600mg/日 経口 分11~連日投与
レジメン
Entrectinib
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ロズリートレク® (添付文書)

用法用量 (連日投与)

休薬・中止・減量基準

初回基準量と減量レベル

主な有害事象

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

NTRK陽性の安全性評価対象集団

主な有害事象

  • 便秘 27.9% (0%)
  • 倦怠感 35.3% (7.4%)
  • 下痢 27.9% (1.5%)
  • 悪心 14.7% (0%)
  • 嘔吐 13.2% (0%)
  • 体重増加 22.1% (10.3%)
  • AST増加 11.8% (1.5%)
  • ALT増加 10.3% (1.5%)
  • 貧血 19.1% (11.8%)
  • 好中球数減少 5.9% (0%)
  • 好中球減少症 7.4% (2.9%)
  • 血小板数減少 2.9% (0%)
  • 発熱 1.5% (0%)
  • リンパ球数の減少 1.5% (0%)

全体的な安全性評価対象集団

主な有害事象

  • 便秘 23.7% (0.3%)
  • 倦怠感 27.9% (2.8%)
  • 下痢 22.8% (1.4%)
  • 悪心 20.8% (0%)
  • 嘔吐 13.5% (0%)
  • 体重増加 19.4% (5.1%)
  • AST増加 11.0% (1.1%)
  • ALT増加 9.6% (1.1%)
  • 貧血 12.1% (4.5%)
  • 好中球数減少 5.9% (2.3%)
  • 好中球減少症 5.1% (2.5%)
  • 血小板数減少 1.4% (0.3%)
  • 発熱 2.3% (0.3%)
  • リンパ球数減少 1.4% (0.3%)

注意すべき有害事象

  • 高血圧 0.3% (0.3%)

上手に使うためのワンポイント

  • NTRK融合遺伝子陽性大腸癌は、 全大腸がんの0.2%であり、 NTRK阻害薬の対象となる症例のスクリーニングが重要である。
  • 大腸癌において、 NTRK融合遺伝子陽性例は、MSS (0–23.1%) よりもMSI-H (11–76.9%) に多いことが報告されており²⁾³⁾ 、 特にMSI-H例ではがん遺伝子プロファイル検査を検討する。

特徴と注意点

  • 大腸癌治療ガイドラインでは、 NTRK 融合遺伝子陽性大腸癌既治療例の標準治療である⁴⁾。
  • コンパニオン診断薬はENTRはFoundationOneCDxⓇおよびFounadtionOneLiquidCDxⓇ、 LARO:FoundationOneCDxⓇのみとなっている。
  • 稀少な対象であり、 両薬剤の有効性の差について検討した報告はない。
  • LAROはカプセルと液剤の剤型がある。

関連する臨床試験

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282¹⁾

発がん性NTRK1、NTRK2、およびNTRK3遺伝子融合を有する転移性または局所進行固形腫瘍患者の統合的な有効性と安全性の分析。 第Ⅰ相または第Ⅱ相臨床試験 (ALKA-372-001、 STARTRK-1、 および STARTRK-2) の極めて重要なデータセットで構成された。 主要評価項目は客観的奏効割合 (ORR) および奏効期間 (DoR) とされた。

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282. 

参考文献

  1. Entrectinib in patients with advanced or metastatic NTRK fusion-positive solid tumours: integrated analysis of three phase 1-2 trials. Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282. PMID: 31838007
  2. ALK, ROS1, and NTRK Rearrangements in Metastatic Colorectal Cancer. J Natl Cancer Inst. 2017 Dec 1;109(12). PMID: 29370427
  3. Clinical Sequencing Defines the Genomic Landscape of Metastatic Colorectal Cancer. Cancer Cell. 2018 Jan 8;33(1):125-136.e3. PMID: 29316426
  4. 金原出版株式会社. 大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版. 大腸癌研究会編
最終更新日:2023年12月14日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生

レジメン
Entrectinib
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レジメン
Entrectinib
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Entrectinib

Entrectinib

エヌトレクチニブ(ロズリートレク®)
2024年01月22日更新

ENTR:エヌトレクチニブ(ロズリートレク®)

投与量コース投与日
600mg/日 経口 分11~連日投与

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ロズリートレク® (添付文書)

用法用量 (連日投与)

休薬・中止・減量基準

初回基準量と減量レベル

主な有害事象

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

NTRK陽性の安全性評価対象集団

主な有害事象

  • 便秘 27.9% (0%)
  • 倦怠感 35.3% (7.4%)
  • 下痢 27.9% (1.5%)
  • 悪心 14.7% (0%)
  • 嘔吐 13.2% (0%)
  • 体重増加 22.1% (10.3%)
  • AST増加 11.8% (1.5%)
  • ALT増加 10.3% (1.5%)
  • 貧血 19.1% (11.8%)
  • 好中球数減少 5.9% (0%)
  • 好中球減少症 7.4% (2.9%)
  • 血小板数減少 2.9% (0%)
  • 発熱 1.5% (0%)
  • リンパ球数の減少 1.5% (0%)

全体的な安全性評価対象集団

主な有害事象

  • 便秘 23.7% (0.3%)
  • 倦怠感 27.9% (2.8%)
  • 下痢 22.8% (1.4%)
  • 悪心 20.8% (0%)
  • 嘔吐 13.5% (0%)
  • 体重増加 19.4% (5.1%)
  • AST増加 11.0% (1.1%)
  • ALT増加 9.6% (1.1%)
  • 貧血 12.1% (4.5%)
  • 好中球数減少 5.9% (2.3%)
  • 好中球減少症 5.1% (2.5%)
  • 血小板数減少 1.4% (0.3%)
  • 発熱 2.3% (0.3%)
  • リンパ球数減少 1.4% (0.3%)

注意すべき有害事象

  • 高血圧 0.3% (0.3%)

上手に使うためのワンポイント

  • NTRK融合遺伝子陽性大腸癌は、 全大腸がんの0.2%であり、 NTRK阻害薬の対象となる症例のスクリーニングが重要である。
  • 大腸癌において、 NTRK融合遺伝子陽性例は、MSS (0–23.1%) よりもMSI-H (11–76.9%) に多いことが報告されており²⁾³⁾ 、 特にMSI-H例ではがん遺伝子プロファイル検査を検討する。

特徴と注意点

  • 大腸癌治療ガイドラインでは、 NTRK 融合遺伝子陽性大腸癌既治療例の標準治療である⁴⁾。
  • コンパニオン診断薬はENTRはFoundationOneCDxⓇおよびFounadtionOneLiquidCDxⓇ、 LARO:FoundationOneCDxⓇのみとなっている。
  • 稀少な対象であり、 両薬剤の有効性の差について検討した報告はない。
  • LAROはカプセルと液剤の剤型がある。

関連する臨床試験

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282¹⁾

発がん性NTRK1、NTRK2、およびNTRK3遺伝子融合を有する転移性または局所進行固形腫瘍患者の統合的な有効性と安全性の分析。 第Ⅰ相または第Ⅱ相臨床試験 (ALKA-372-001、 STARTRK-1、 および STARTRK-2) の極めて重要なデータセットで構成された。 主要評価項目は客観的奏効割合 (ORR) および奏効期間 (DoR) とされた。

Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282. 

参考文献

  1. Entrectinib in patients with advanced or metastatic NTRK fusion-positive solid tumours: integrated analysis of three phase 1-2 trials. Lancet Oncol. 2020 Feb;21(2):271-282. PMID: 31838007
  2. ALK, ROS1, and NTRK Rearrangements in Metastatic Colorectal Cancer. J Natl Cancer Inst. 2017 Dec 1;109(12). PMID: 29370427
  3. Clinical Sequencing Defines the Genomic Landscape of Metastatic Colorectal Cancer. Cancer Cell. 2018 Jan 8;33(1):125-136.e3. PMID: 29316426
  4. 金原出版株式会社. 大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版. 大腸癌研究会編
最終更新日:2023年12月14日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(消化器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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