概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

【催吐性】 高度催吐性
【FN発症】中リスク (10%–20%)
 *中外製薬株式会社の外部サイトへ遷移します

用法用量

GOG 240試験⁵⁾のプロトコル

N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43⁵⁾より作図
電子添文の用法及および用量
パクリタキセル: 子宮頸癌には[D法]を使用。 D法では、 1日1回135mg/m²を24時間かけ点滴静注、 少なくとも3週間休薬。 これを1クールとし繰り返す。  タキソール®電子添文 (2023年07月改訂第2版)¹⁾より引用
シスプラチン : 子宮頸癌には [A法] [E法]を使用。 A法では、 シスプラチンとして、 1日1回15~20mg/m²を1日1回、 5日間連続投与し、 少なくとも2週間休薬。 E法では、 70~90mg/m²を1日1回投与し、 少なくとも3週間休薬する。 これらを1クールとして、 投与を繰り返す。 パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用
ベバシズマブ : 1回15mg/kgを点滴静脈内注射。 アバスチン®電子添文 (2024年3月改訂 第5版)³⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- 生食 500mL+硫酸Mg 8~20mEq (60分)

- DEX 9.9mg+H₂拮抗薬+抗ヒスタミン剤+生食 50mLl (30分)

- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50mLl (30分)

- オランザピン5mg1日1回 Day1-4内服

- PTX 175mg/m²+5%ブ糖液 500mL (3時間)

- CDDP 50mg/m²+生食 250mL (60分)

- BV 15mg/kg+生食 (100mL)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供
参考 : パクリタキセル電子添文¹⁾
投与約30分前までに投与を終了するように、 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 (デキサメタゾンとして8mg) 及びラニチジン塩酸塩注射液 (ラニチジンとして50mg) または注射用ファモチジン (ファモチジンとして20mg) を静脈内投与、 ジフェンヒドラミン塩酸塩錠 (ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg) を経口投与すること。
デキサメタゾンは初回投与時8mgとし、 次回投与時までに過敏症状の発現がみられなかった場合または臨床上特に問題のない過敏症状の場合は、 2週目の投与より半量 (4mg) に減量し投与してもよい。 以降の投与週においても同様の場合、 半量ずつ最低1mgまで減量し投与してもよい。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

投与開始基準

GOG 240試験⁵⁾のプロトコル

N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43⁵⁾より作図

KeyData|臨床試験結果

GOG 240試験⁵⁾

対象: 治療抵抗性・再発または転移性の子宮頸癌患者452例
方法: 化学療法群 vs 化学療法 + BV群

【有効性】化学療法 + BV群

  • ORR   48%
  • mPFS 8.2ヵ月
  • mOS   17.0ヵ月

【安全性】主な有害事象

  • 好中球減少症 (≧Grade4) 35.5%
  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3) 5.5%
  • 高血圧 (≧Grade2) 24.5%
  • 蛋白尿 (≧Grade3) 1.8%
N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43⁵⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

BVの追加で標準治療に

GOG 240試験では、 BVをTP療法に追加することにより、 OS (全生存期間) を17.0ヵ月延長させ (HR 0.71)、 新たな標準治療になりました¹⁾。

放射線治療歴ある場合、 瘻孔形成に注意

重篤な有害事象として、 瘻孔形成があります。 瘻孔形成は、 前治療として、 放射線治療を施行した患者さんに多く発生することが報告されています。 瘻孔は患者さんのQOLを著しく低下させますので、 発生を避けるために、 放射線治療の前治療がある患者さんは、 ベバシズマブの投与は避けるべきです。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. クリニジェン株式会社. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  2. 日本化薬. ランダ®電子添文 (2021年4月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  3. 中外製薬株式会社. アバスチン®電子添文 (2024年3月改訂 第5版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  4. 中外製薬株式会社. アバスチン®適正使用ガイド (2022年6月作成) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  5. Improved survival with bevacizumab in advanced cervical cancer. N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43. PMID: 24552320
最終更新日 : 2024年7月5日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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パクリタキセル + シスプラチン + ベバシズマブ
2024年07月05日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

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電子添文の用法及および用量
パクリタキセル: 子宮頸癌には[D法]を使用。 D法では、 1日1回135mg/m²を24時間かけ点滴静注、 少なくとも3週間休薬。 これを1クールとし繰り返す。  タキソール®電子添文 (2023年07月改訂第2版)¹⁾より引用
シスプラチン : 子宮頸癌には [A法] [E法]を使用。 A法では、 シスプラチンとして、 1日1回15~20mg/m²を1日1回、 5日間連続投与し、 少なくとも2週間休薬。 E法では、 70~90mg/m²を1日1回投与し、 少なくとも3週間休薬する。 これらを1クールとして、 投与を繰り返す。 パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用
ベバシズマブ : 1回15mg/kgを点滴静脈内注射。 アバスチン®電子添文 (2024年3月改訂 第5版)³⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

- 生食 500mL+硫酸Mg 8~20mEq (60分)

- DEX 9.9mg+H₂拮抗薬+抗ヒスタミン剤+生食 50mLl (30分)

- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50mLl (30分)

- オランザピン5mg1日1回 Day1-4内服

- PTX 175mg/m²+5%ブ糖液 500mL (3時間)

- CDDP 50mg/m²+生食 250mL (60分)

- BV 15mg/kg+生食 (100mL)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供
参考 : パクリタキセル電子添文¹⁾
投与約30分前までに投与を終了するように、 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 (デキサメタゾンとして8mg) 及びラニチジン塩酸塩注射液 (ラニチジンとして50mg) または注射用ファモチジン (ファモチジンとして20mg) を静脈内投与、 ジフェンヒドラミン塩酸塩錠 (ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg) を経口投与すること。
デキサメタゾンは初回投与時8mgとし、 次回投与時までに過敏症状の発現がみられなかった場合または臨床上特に問題のない過敏症状の場合は、 2週目の投与より半量 (4mg) に減量し投与してもよい。 以降の投与週においても同様の場合、 半量ずつ最低1mgまで減量し投与してもよい。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用

投与開始基準

GOG 240試験⁵⁾のプロトコル

N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43⁵⁾より作図

KeyData|臨床試験結果

GOG 240試験⁵⁾

対象: 治療抵抗性・再発または転移性の子宮頸癌患者452例
方法: 化学療法群 vs 化学療法 + BV群

【有効性】化学療法 + BV群

  • ORR   48%
  • mPFS 8.2ヵ月
  • mOS   17.0ヵ月

【安全性】主な有害事象

  • 好中球減少症 (≧Grade4) 35.5%
  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3) 5.5%
  • 高血圧 (≧Grade2) 24.5%
  • 蛋白尿 (≧Grade3) 1.8%
N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43⁵⁾より引用

エキスパートによるワンポイント

BVの追加で標準治療に

GOG 240試験では、 BVをTP療法に追加することにより、 OS (全生存期間) を17.0ヵ月延長させ (HR 0.71)、 新たな標準治療になりました¹⁾。

放射線治療歴ある場合、 瘻孔形成に注意

重篤な有害事象として、 瘻孔形成があります。 瘻孔形成は、 前治療として、 放射線治療を施行した患者さんに多く発生することが報告されています。 瘻孔は患者さんのQOLを著しく低下させますので、 発生を避けるために、 放射線治療の前治療がある患者さんは、 ベバシズマブの投与は避けるべきです。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. クリニジェン株式会社. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  2. 日本化薬. ランダ®電子添文 (2021年4月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  3. 中外製薬株式会社. アバスチン®電子添文 (2024年3月改訂 第5版) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  4. 中外製薬株式会社. アバスチン®適正使用ガイド (2022年6月作成) [最終閲覧 : 2024/03/21]
  5. Improved survival with bevacizumab in advanced cervical cancer. N Engl J Med. 2014 Feb 20;370(8):734-43. PMID: 24552320
最終更新日 : 2024年7月5日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(婦人科)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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