概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ニュベクオ® (添付文書¹⁾ / 適正使用²⁾*)

第2世代抗アンドロゲン剤 ダロルタミド
*バイエル薬品株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

電子添文¹⁾の用法および用量

ダロルタミド 1回600mgを1日2回、 食後に経口投与。 なお、 患者の状態により適宜減量。

ニュベクオ®電子添文 (2024年1月改訂第6版)¹⁾より作図

特徴と注意点

2020年5月から日本で発売された第2世代抗アンドロゲン剤 (バイエル薬品株式会社) である。 倦怠感に注意。 皮疹、痙攣は少ないとされる。

監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

KeyData|臨床試験結果

ARAMIS試験³⁾

N Engl J Med. 2019;380(13):1235-46.

非転移性去勢抵抗性前立腺癌患者において、 ダロルタミドの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験ARAMISの結果より、 無転移生存期間 (MFS) に対する有益性が示された。

有効性|DAR群

  • mMFS : 40.4ヵ月 (95%CI 34.3-未到達)
プラセボ群 : 18.4ヵ月 (95%CI 15.5-22.3ヵ月)
HR 0.41 (95%CI 0.34-0.50)、 p<0.001
  • mOS : 未到達 (95%CI 44.5-未到達)
プラセボ群 : 未到達(95%CI 未到達-未到達)
HR 0.71 (95%CI 0.50-0.99)、 p=0.045
  • mPFS : 36.8ヵ月 (95%CI 32.9-未到達)
プラセボ群 : 14.8ヵ月 (95%CI 11.8-18.4ヵ月)
HR 0.38 (95%CI 0.32-0.45)、 p<0.001

安全性|主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)

  • 疲労 7.1% (0.2%)
  • 悪心 2.5% (0%)
  • 下痢 1.6% (0%)
  • 食欲減退 1.5% (0%)
  • 便秘1.0% (0%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 高血圧 1.2% (0.4%)
N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

>>臨床試験の詳細を見る

各プロトコル

投与開始基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

減量基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

必要に応じて300mg 1日2回に減量が可能

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

休薬基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

治療に関連した≧Grade3の有害事象が発生した場合、 その有害事象が≦Grade2に改善されるまで休薬

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

中止基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

  • 28日以上の休薬が必要な場合
  • 減量後に≧Grade3有害事象が再発した場合
N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

出典

  1. バイエル薬品株式会社. ニュベクオ®電子添文 (2024年1月改訂 第6版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  2. バイエル薬品株式会社. ニュベクオ®適正使用ガイド (2024年1月作成 第8版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  3. Darolutamide in Nonmetastatic, Castration-Resistant Prostate Cancer. N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246.PMID: 30763142
最終更新日 : 2024年11月29日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

レジメン
DAR (Darolutamide)
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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DAR (Darolutamide)

ダロルタミド (ニュベクオ®)
2024年11月30日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ニュベクオ® (添付文書¹⁾ / 適正使用²⁾*)

第2世代抗アンドロゲン剤 ダロルタミド
*バイエル薬品株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

電子添文¹⁾の用法および用量

ダロルタミド 1回600mgを1日2回、 食後に経口投与。 なお、 患者の状態により適宜減量。

ニュベクオ®電子添文 (2024年1月改訂第6版)¹⁾より作図

特徴と注意点

2020年5月から日本で発売された第2世代抗アンドロゲン剤 (バイエル薬品株式会社) である。 倦怠感に注意。 皮疹、痙攣は少ないとされる。

監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

KeyData|臨床試験結果

ARAMIS試験³⁾

N Engl J Med. 2019;380(13):1235-46.

非転移性去勢抵抗性前立腺癌患者において、 ダロルタミドの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験ARAMISの結果より、 無転移生存期間 (MFS) に対する有益性が示された。

有効性|DAR群

  • mMFS : 40.4ヵ月 (95%CI 34.3-未到達)
プラセボ群 : 18.4ヵ月 (95%CI 15.5-22.3ヵ月)
HR 0.41 (95%CI 0.34-0.50)、 p<0.001
  • mOS : 未到達 (95%CI 44.5-未到達)
プラセボ群 : 未到達(95%CI 未到達-未到達)
HR 0.71 (95%CI 0.50-0.99)、 p=0.045
  • mPFS : 36.8ヵ月 (95%CI 32.9-未到達)
プラセボ群 : 14.8ヵ月 (95%CI 11.8-18.4ヵ月)
HR 0.38 (95%CI 0.32-0.45)、 p<0.001

安全性|主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)

  • 疲労 7.1% (0.2%)
  • 悪心 2.5% (0%)
  • 下痢 1.6% (0%)
  • 食欲減退 1.5% (0%)
  • 便秘1.0% (0%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 高血圧 1.2% (0.4%)
N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

>>臨床試験の詳細を見る

各プロトコル

投与開始基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

減量基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

必要に応じて300mg 1日2回に減量が可能

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

休薬基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

治療に関連した≧Grade3の有害事象が発生した場合、 その有害事象が≦Grade2に改善されるまで休薬

N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

中止基準

ARAMIS試験³⁾のプロトコル例

  • 28日以上の休薬が必要な場合
  • 減量後に≧Grade3有害事象が再発した場合
N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246³⁾より引用

出典

  1. バイエル薬品株式会社. ニュベクオ®電子添文 (2024年1月改訂 第6版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  2. バイエル薬品株式会社. ニュベクオ®適正使用ガイド (2024年1月作成 第8版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  3. Darolutamide in Nonmetastatic, Castration-Resistant Prostate Cancer. N Engl J Med. 2019 Mar 28;380(13):1235-1246.PMID: 30763142
最終更新日 : 2024年11月29日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(泌尿器)

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