投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8,22,29 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1~15、 Day22~36 |
1コース21日間。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
体表面積により以下の通り調整
prep試験¹⁾より抜粋
組織学的または細胞学的診断を受けた未治療の膵癌 (PDAC) の20~79歳の以下に当てはまる患者
Grade3以上の有害事象データを一部引用
主な有害事象
膵癌診療ガイドライン2022年版²⁾では、 切除可能膵癌 (浸潤癌) に対する術前補助化学療法として本レジメンが提案 (弱く推奨) されているが、 performance status 0-1、 20-79歳の症例に限定された結果のため切除可能膵癌すべての患者に対して推奨されたわけではないことを熟知する必要がある。 GEST試験³⁾においてゲムシタビンに対する優越性は証明されておらず、 局所進行切除不能・遠隔転移を有する膵癌に対して本レジメンは推奨されていない。
S-1の用量はCcCl 50ml/min以上であれば、 80mg/m² (体表面積 1.25 m²未満:80mg/日、 1.25 m²以上~1.5 m²未満:100mg/日、 1.5m²以上:120mg/日) で行う。 S-1は経口薬であるため投与が簡便であるが、 口腔粘膜炎、 下痢、 食欲不振などの消化器毒性や血液毒性が発現する場合もあるため、 特に投与初期に十分注意する。 S-1の成分であるギメラシルは腎排泄性であるため、 腎機能低下例ではギメラシルの排泄が低下し、 5-FU血中濃度が上昇するため、 重篤な有害事象が発生しやすいので注意する。
最終更新日:2023年11月14日
執筆医:愛知県がんセンター 消化器内科 桑原崇通先生
監修医:神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8,22,29 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1~15、 Day22~36 |
1コース21日間。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
体表面積により以下の通り調整
prep試験¹⁾より抜粋
組織学的または細胞学的診断を受けた未治療の膵癌 (PDAC) の20~79歳の以下に当てはまる患者
Grade3以上の有害事象データを一部引用
主な有害事象
膵癌診療ガイドライン2022年版²⁾では、 切除可能膵癌 (浸潤癌) に対する術前補助化学療法として本レジメンが提案 (弱く推奨) されているが、 performance status 0-1、 20-79歳の症例に限定された結果のため切除可能膵癌すべての患者に対して推奨されたわけではないことを熟知する必要がある。 GEST試験³⁾においてゲムシタビンに対する優越性は証明されておらず、 局所進行切除不能・遠隔転移を有する膵癌に対して本レジメンは推奨されていない。
S-1の用量はCcCl 50ml/min以上であれば、 80mg/m² (体表面積 1.25 m²未満:80mg/日、 1.25 m²以上~1.5 m²未満:100mg/日、 1.5m²以上:120mg/日) で行う。 S-1は経口薬であるため投与が簡便であるが、 口腔粘膜炎、 下痢、 食欲不振などの消化器毒性や血液毒性が発現する場合もあるため、 特に投与初期に十分注意する。 S-1の成分であるギメラシルは腎排泄性であるため、 腎機能低下例ではギメラシルの排泄が低下し、 5-FU血中濃度が上昇するため、 重篤な有害事象が発生しやすいので注意する。
最終更新日:2023年11月14日
執筆医:愛知県がんセンター 消化器内科 桑原崇通先生
監修医:神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。