治療スケジュール
概要
監修医師

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m²1~Day 1

PV:ポラツズマブベドチン(ポライビー®)

投与量コース投与日
1.8mg/kg1Day 2
1.8mg/kg2~Day 1

Bendamustine:ベンダムスチン(トレアキシン®)

投与量コース投与日
90mg/m²1Day 2、3
90mg/m²2~Day 1、2

前投薬

RIT投与30~60分前に副腎皮質ホルモン薬抗ヒスタミン薬、 解熱鎮痛薬を投与.
1コース目のPV投与30~60分前に副腎皮質ホルモン薬、 抗ヒスタミン薬、 解熱鎮痛薬を投与.

その他

1コースは21日間. 計6コース.
1コース目はRITとPVの同日投与は避ける.
レジメン
Pola+BR
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*ポライビー®適正使用ガイドは「中外製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*リツキサン®適正使用ガイドは全薬工業株式会社の外部サイトに遷移します。
*トレアキシン®適正使用ガイドは「シンバイオ製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

GO29365試験¹⁾、P-DRIVE試験²⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (≧Grade3 53.8%¹⁾ / 31.4%²⁾)
  • 血小板減少症 (≧Grade3 48.7%¹⁾ / 20.0%²⁾)
  • 貧血 (≧Grade3 28.2%¹⁾ / 37.1%²⁾)

主な有害事象

  • Infusion reaction (43.6%、 ≧Grade3 10.3%¹⁾ / 25.7%、 ≧Grade3 2.9%²⁾)
  • 腫瘍崩壊症候群 (15.4%、 ≧Grade3 5.1%¹⁾ / 14.3%、 ≧Grade3 5.7%²⁾)
  • 肝障害 (17.9%、 ≧Grade3 5.1%¹⁾、 20.0%、 ≧Grade3 8.6%²⁾)
  • 便秘 (17.9%、 ≧Grade3 0.0%¹⁾ / 37.1%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)
  • 嘔気 (30.8%、 ≧Grade3 0.0%¹⁾ / 34.3%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)
  • 下痢 (38.5%、 ≧Grade3 2.6%¹⁾ / 25.7%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)

その他重要な有害事象

  • 発熱性好中球減少症 (10.3%¹⁾ / 5.7%²⁾)
  • 末梢神経障害 (43.6%¹⁾ / 14.3%²⁾)

特徴と注意点

ポラツズマブベドチン(Polatuzumab vedtin:Pola or PV)

  • ポラツズマブベドチンおよびリツキシマブによるInfusion reaction (IRR) 発現時の対応の詳細は添付文書を参照.
  • ポラツズマブベドチンは0.2又は0.22μmのメンブランフィルターを用いて投与.
  • ポラツズマブベドチンは溶解後2~8℃保管で72時間、 30℃・室内光下保管で24時間安定.

ベンダムスチン(Bendamustine:BEN)

  • ベンダムスチンによるリンパ球減少に伴い、 抗ウイルス薬、 ST合剤の予防投与を考慮.
  • 消化器毒性に注意.

関連する臨床試験の結果

GO29365試験¹⁾

概要

  • 再発又は難治性のDLBCL患者を対象としBR療法へのポラツズマブベドチンの上乗せに対する有効性及び安全性を検討した海外第Ib /II相試験.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:未到達 (HR 0.36、 95%CI 0.21-0.63、 p<0.001).
  • 全生存期間中央値:Pola-BR群 12.4ヵ月 vs BR群 4.7ヵ月 (HR 0.42、 95%CI 0.24-0.75、 p=0.02).

P-DRIVE試験²⁾

概要

  • 再発又は難治性のDLBCL患者を対象としBR療法へのポラツズマブベドチンの上乗せに対する有効性及び安全性を検討した国内第II相試験.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:5.2ヵ月.
  • 全生存期間中央値:5.1ヵ月.
  • 完全寛解率:34.3% (95%CI 19.1-52.2).

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2020 Jan 10;38(2):155-65.
  2. Cancer Sci. 2021 Jul;112(7):2845-54.

最終更新:2021年8月13日
執筆担当:北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ポラツズマブベドチン、ベンダムスチン、 リツキシマブ
2023年05月29日更新

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m²1~Day 1

PV:ポラツズマブベドチン(ポライビー®)

投与量コース投与日
1.8mg/kg1Day 2
1.8mg/kg2~Day 1

Bendamustine:ベンダムスチン(トレアキシン®)

投与量コース投与日
90mg/m²1Day 2、3
90mg/m²2~Day 1、2

前投薬

RIT投与30~60分前に副腎皮質ホルモン薬抗ヒスタミン薬、 解熱鎮痛薬を投与.
1コース目のPV投与30~60分前に副腎皮質ホルモン薬、 抗ヒスタミン薬、 解熱鎮痛薬を投与.

その他

1コースは21日間. 計6コース.
1コース目はRITとPVの同日投与は避ける.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*ポライビー®適正使用ガイドは「中外製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*リツキサン®適正使用ガイドは全薬工業株式会社の外部サイトに遷移します。
*トレアキシン®適正使用ガイドは「シンバイオ製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

GO29365試験¹⁾、P-DRIVE試験²⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (≧Grade3 53.8%¹⁾ / 31.4%²⁾)
  • 血小板減少症 (≧Grade3 48.7%¹⁾ / 20.0%²⁾)
  • 貧血 (≧Grade3 28.2%¹⁾ / 37.1%²⁾)

主な有害事象

  • Infusion reaction (43.6%、 ≧Grade3 10.3%¹⁾ / 25.7%、 ≧Grade3 2.9%²⁾)
  • 腫瘍崩壊症候群 (15.4%、 ≧Grade3 5.1%¹⁾ / 14.3%、 ≧Grade3 5.7%²⁾)
  • 肝障害 (17.9%、 ≧Grade3 5.1%¹⁾、 20.0%、 ≧Grade3 8.6%²⁾)
  • 便秘 (17.9%、 ≧Grade3 0.0%¹⁾ / 37.1%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)
  • 嘔気 (30.8%、 ≧Grade3 0.0%¹⁾ / 34.3%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)
  • 下痢 (38.5%、 ≧Grade3 2.6%¹⁾ / 25.7%、 ≧Grade3 0.0%²⁾)

その他重要な有害事象

  • 発熱性好中球減少症 (10.3%¹⁾ / 5.7%²⁾)
  • 末梢神経障害 (43.6%¹⁾ / 14.3%²⁾)

特徴と注意点

ポラツズマブベドチン(Polatuzumab vedtin:Pola or PV)

  • ポラツズマブベドチンおよびリツキシマブによるInfusion reaction (IRR) 発現時の対応の詳細は添付文書を参照.
  • ポラツズマブベドチンは0.2又は0.22μmのメンブランフィルターを用いて投与.
  • ポラツズマブベドチンは溶解後2~8℃保管で72時間、 30℃・室内光下保管で24時間安定.

ベンダムスチン(Bendamustine:BEN)

  • ベンダムスチンによるリンパ球減少に伴い、 抗ウイルス薬、 ST合剤の予防投与を考慮.
  • 消化器毒性に注意.

関連する臨床試験の結果

GO29365試験¹⁾

概要

  • 再発又は難治性のDLBCL患者を対象としBR療法へのポラツズマブベドチンの上乗せに対する有効性及び安全性を検討した海外第Ib /II相試験.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:未到達 (HR 0.36、 95%CI 0.21-0.63、 p<0.001).
  • 全生存期間中央値:Pola-BR群 12.4ヵ月 vs BR群 4.7ヵ月 (HR 0.42、 95%CI 0.24-0.75、 p=0.02).

P-DRIVE試験²⁾

概要

  • 再発又は難治性のDLBCL患者を対象としBR療法へのポラツズマブベドチンの上乗せに対する有効性及び安全性を検討した国内第II相試験.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:5.2ヵ月.
  • 全生存期間中央値:5.1ヵ月.
  • 完全寛解率:34.3% (95%CI 19.1-52.2).

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2020 Jan 10;38(2):155-65.
  2. Cancer Sci. 2021 Jul;112(7):2845-54.

最終更新:2021年8月13日
執筆担当:北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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