治療スケジュール
概要
監修医師

Nivo:ニボルマブ(オプジーボ®)

投与量コース投与日
240mg/body 点滴 (2週間) 1~Day1
480mg/body 点滴 (4週間)1~Day1
レジメン
Nivo (膀胱)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

オプジーボ® (添付文書/適正使用情報*)

*小野薬品工業の外部サイトへ遷移します

用法用量 (1コース2週間or4週間)

いずれの場合も投与期間は12ヵ月間までとする

投与開始基準

CheckMate 274試験¹⁾の基準を参考に設定

病理学的に再発リスクの高い尿路上皮癌と診断され、 以下の基準を満たす18歳以上の患者

中止基準

CheckMate 274試験¹⁾の基準を参考

主な有害事象

CheckMate 274試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • ALT上昇 4.3% (0.6%)
  • AST上昇 3.7% (0.3%)
  • 下痢 16.8% (0.9%)

注意すべき有害事象

  • 甲状腺機能低下症 9.7% (0%)
  • 甲状腺機能亢進症 9.4% (0%)
  • 血尿 0.6% (0%)

特徴と注意点

保険適応の範囲は術後補助療法のみ

関連する臨床試験|CheckMate 274試験¹⁾

筋層浸潤性尿路上皮癌の術後患者において、 抗PD-1抗体ニボルマブ投与の効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験CheckMate 274の結果より、 無病生存期間 (DFS) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細をみる

DFS中央値

  • ニボルマブ群 : 20.8ヵ月
(95%CI 16.5-27.6ヵ月)
  • プラセボ群 : 10.8ヵ月
(95%CI 8.3-13.9ヵ月)

DFS率 (6ヵ月時、 12ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 74.9%、 62.8%
  • プラセボ群 : 60.3%、 46.6%
HR 0.70  (98.22%CI 0.55-0.90)、p<0.001

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 74.5%、 67.2%
  • プラセボ群 : 55.7%、 45.9%
HR 0.55  (98.72%CI 0.35-0.85)、p<0.001

DFSのサブグループ解析

リンパ節転移の有無、 PD-L1発現の有無、 プラチナベースの前治療の有無に関わらず、 ニボルマブ群の方がプラセボ群よりDFSは高かった。

NUTRFS中央値

  • ニボルマブ群 : 22.9ヵ月
(95%CI 19.2-33.4ヵ月)
  • プラセボ群 : 13.7ヵ月
(95%CI 8.4-20.3ヵ月)

NUTRFS率 (6ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 77.0%
  • プラセボ群 : 62.7%
HR 0.72  (95%CI 0.59-0.89)

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 75.3%
  • プラセボ群 : 56.7%
HR 0.55  (95%CI 0.39-0.79)

DMFS中央値

  • ニボルマブ群 : 40.5ヵ月
(95%CI 22.4ヵ月-推定不能)
  • プラセボ群 : 29.5ヵ月
(95%CI 16.7ヵ月-推定不能)

DMFS率 (6ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 82.5%
  • プラセボ群 : 69.8%
HR 0.75  (95%CI 0.59-0.94)

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 78.7%
  • プラセボ群 : 65.7%
HR 0.61  (95%CI 0.42-0.90)

OS、 DSS

追跡調査後に評価予定

参考文献

  1. Adjuvant Nivolumab versus Placebo in Muscle-Invasive Urothelial Carcinoma. N Engl J Med . 2021 Jun 3;384(22):2102-2114. PMID: 34077643
最終更新日 : 2023年12月26日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ニボルマブ (オプジーボ®)
2024年02月14日更新

Nivo:ニボルマブ(オプジーボ®)

投与量コース投与日
240mg/body 点滴 (2週間) 1~Day1
480mg/body 点滴 (4週間)1~Day1

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

オプジーボ® (添付文書/適正使用情報*)

*小野薬品工業の外部サイトへ遷移します

用法用量 (1コース2週間or4週間)

いずれの場合も投与期間は12ヵ月間までとする

投与開始基準

CheckMate 274試験¹⁾の基準を参考に設定

病理学的に再発リスクの高い尿路上皮癌と診断され、 以下の基準を満たす18歳以上の患者

中止基準

CheckMate 274試験¹⁾の基準を参考

主な有害事象

CheckMate 274試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • ALT上昇 4.3% (0.6%)
  • AST上昇 3.7% (0.3%)
  • 下痢 16.8% (0.9%)

注意すべき有害事象

  • 甲状腺機能低下症 9.7% (0%)
  • 甲状腺機能亢進症 9.4% (0%)
  • 血尿 0.6% (0%)

特徴と注意点

保険適応の範囲は術後補助療法のみ

関連する臨床試験|CheckMate 274試験¹⁾

筋層浸潤性尿路上皮癌の術後患者において、 抗PD-1抗体ニボルマブ投与の効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験CheckMate 274の結果より、 無病生存期間 (DFS) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細をみる

DFS中央値

  • ニボルマブ群 : 20.8ヵ月
(95%CI 16.5-27.6ヵ月)
  • プラセボ群 : 10.8ヵ月
(95%CI 8.3-13.9ヵ月)

DFS率 (6ヵ月時、 12ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 74.9%、 62.8%
  • プラセボ群 : 60.3%、 46.6%
HR 0.70  (98.22%CI 0.55-0.90)、p<0.001

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 74.5%、 67.2%
  • プラセボ群 : 55.7%、 45.9%
HR 0.55  (98.72%CI 0.35-0.85)、p<0.001

DFSのサブグループ解析

リンパ節転移の有無、 PD-L1発現の有無、 プラチナベースの前治療の有無に関わらず、 ニボルマブ群の方がプラセボ群よりDFSは高かった。

NUTRFS中央値

  • ニボルマブ群 : 22.9ヵ月
(95%CI 19.2-33.4ヵ月)
  • プラセボ群 : 13.7ヵ月
(95%CI 8.4-20.3ヵ月)

NUTRFS率 (6ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 77.0%
  • プラセボ群 : 62.7%
HR 0.72  (95%CI 0.59-0.89)

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 75.3%
  • プラセボ群 : 56.7%
HR 0.55  (95%CI 0.39-0.79)

DMFS中央値

  • ニボルマブ群 : 40.5ヵ月
(95%CI 22.4ヵ月-推定不能)
  • プラセボ群 : 29.5ヵ月
(95%CI 16.7ヵ月-推定不能)

DMFS率 (6ヵ月時)

全患者

  • ニボルマブ群 : 82.5%
  • プラセボ群 : 69.8%
HR 0.75  (95%CI 0.59-0.94)

PD-L1陽性患者

  • ニボルマブ群 : 78.7%
  • プラセボ群 : 65.7%
HR 0.61  (95%CI 0.42-0.90)

OS、 DSS

追跡調査後に評価予定

参考文献

  1. Adjuvant Nivolumab versus Placebo in Muscle-Invasive Urothelial Carcinoma. N Engl J Med . 2021 Jun 3;384(22):2102-2114. PMID: 34077643
最終更新日 : 2023年12月26日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(泌尿器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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