投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
360mg/body 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
130mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 経口 (40mg/m²朝夕) | 1~ | Day1~14 |
1コース21日間。 |
S-1+L-OHPをSOX療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
有害事象が発現した場合、 オキサリプラチンは3段階、 S-1は2段階まで減量レベルを設定。 S-1が投与中止となった場合は、 オキサリプラチンの投与を中止したが、 オキサリプラチンが投与中止となった場合はS-1の投与は継続可能であった。
オプジーボの減量基準は設定されなかった
5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾンday1-3
CINVリスク因子保有症例はNK1受容体拮抗薬の併用を考慮
投与開始予定日に以下のいずれかの投与開始基準を満たさなかった場合、 当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期していた。
いずれかの基準に合致しない場合、 予定されたオプジーボの投与をスキップ (ただし、 臨床的ベネフィットが期待され、 症例のベースライン及び併用薬の影響を考慮して安全に投与を継続可能と判断された場合に限り、 オプジーボの投与継続が可能とした)。
S-1投与開始後、 投与期間中にS-1休薬基準のいずれかの項目に抵触した場合はS-1を休薬し、 当該基準を満たさなくなってから投与再開していた。 ただし、 投与再開後の投与期間は休薬前のS-1投与開始15日目の朝までとしていた。
有害事象が発現した場合は、 以下のように減量を行っていた。なお、 いずれの薬剤においても減量後の増量は実施しなかった。
SOX /CapeOX+Nivolumabでの有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
ガイドラインでは、 HER2陰性胃癌1次治療において 「推奨される化学療法レジメン」である。
CAPOXは、 オキサリプラチンの初回投与量が130mg/m²だが、 70歳以上高齢者を対象としたTCOG GI-1601試験⁸⁾初期解析において毒性により両薬剤の1段階減量による継続を結論づけられた。 S-1におけるWJOG8315G⁹⁾の結果と合わせて、 高齢者の初回投与量はSOXでも100mg/m²が妥当かもしれない。
オキサリプラチンによるCIPNにより、 2次治療のPTX投与が困難になる時がある。 治療効果が十分と考えられ、 CIPN Grade2となった場合は、 オキサリプラチンの中止を考慮する。 上記を考慮しオキサリプラチンについては計画中止も治療選択肢と考えられる。 海外の実臨床や臨床試験アームから考えるとオキサリプラチン130mg/m²なら6コース、 オキサリプラチン100mg/m²なら8コースでの投与終了も選択肢となる。
S-1特有の有害事象として流涙がある。 流涙の予防には1日5~6回の人工涙液の点眼が有効である。 休薬期間中も忘れずに点眼するように指導しておく。 防腐剤フリーの点眼薬が望ましい。 市販のソフトサンティア®などが選択肢。
稀ではあるが、 角膜障害を生じることがあるため、 視力低下を訴える場合は必ず眼科へコンサルトする。
アジア (日本・韓国・台湾)にて実施された第 II/III 相試験であり、 HER2陰性の未治療胃癌患者を対象に標準治療 (SOX療法もしくはCapeOX 療法)に対するニボルマブの上乗せによるPFSとOSにおける優越性が検討された (PFSとOSともに主要評価項目)。
Ann Oncol. 2019 Feb 1;30(2):250-258.
Lancet Oncol. 2022 Feb;23(2):234-247.
未治療の切除不能な進行性または転移性の胃/食道胃接合部/食道腺癌において、 ニボルマブ (NIVO) と化学療法 (chemo) の併用療法の効果を、 chemo単独を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate 649の結果より、 PD-L1 Combined Positive Score (CPS) ≧5の集団における全生存期間 (OS)と無増悪生存期間 (PFS) に対する有効性が示された。
PD-L1 CPS≧5
HR 0.71 (95%CI 0.59-0.86)、 p<0.0001
PD-L1 CPS≧1
HR 0.77 (99.3%CI 0.64-0.92)、 p<0.0001
全患者
HR 0.80 (99.3%CI 0.68-0.94)、 p=0.0002
PD-L1 CPS≧5
HR 0.68 (98%CI 0.56-0.81)、 p<0.0001
PD-L1 CPS≧1
HR 0.74 (98%CI 0.65-0.85)
全患者
HR 0.77 (98%CI 0.68-0.87)
PD-L1 CPS≧5
PD-L1 CPS<1
PD-L1 CPS<5
PD-L1 CPS≧5
最終更新日:2024年8月6日
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
360mg/body 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
130mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 経口 (40mg/m²朝夕) | 1~ | Day1~14 |
1コース21日間。 |
S-1+L-OHPをSOX療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
有害事象が発現した場合、 オキサリプラチンは3段階、 S-1は2段階まで減量レベルを設定。 S-1が投与中止となった場合は、 オキサリプラチンの投与を中止したが、 オキサリプラチンが投与中止となった場合はS-1の投与は継続可能であった。
オプジーボの減量基準は設定されなかった
5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾンday1-3
CINVリスク因子保有症例はNK1受容体拮抗薬の併用を考慮
投与開始予定日に以下のいずれかの投与開始基準を満たさなかった場合、 当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期していた。
いずれかの基準に合致しない場合、 予定されたオプジーボの投与をスキップ (ただし、 臨床的ベネフィットが期待され、 症例のベースライン及び併用薬の影響を考慮して安全に投与を継続可能と判断された場合に限り、 オプジーボの投与継続が可能とした)。
S-1投与開始後、 投与期間中にS-1休薬基準のいずれかの項目に抵触した場合はS-1を休薬し、 当該基準を満たさなくなってから投与再開していた。 ただし、 投与再開後の投与期間は休薬前のS-1投与開始15日目の朝までとしていた。
有害事象が発現した場合は、 以下のように減量を行っていた。なお、 いずれの薬剤においても減量後の増量は実施しなかった。
SOX /CapeOX+Nivolumabでの有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
ガイドラインでは、 HER2陰性胃癌1次治療において 「推奨される化学療法レジメン」である。
CAPOXは、 オキサリプラチンの初回投与量が130mg/m²だが、 70歳以上高齢者を対象としたTCOG GI-1601試験⁸⁾初期解析において毒性により両薬剤の1段階減量による継続を結論づけられた。 S-1におけるWJOG8315G⁹⁾の結果と合わせて、 高齢者の初回投与量はSOXでも100mg/m²が妥当かもしれない。
オキサリプラチンによるCIPNにより、 2次治療のPTX投与が困難になる時がある。 治療効果が十分と考えられ、 CIPN Grade2となった場合は、 オキサリプラチンの中止を考慮する。 上記を考慮しオキサリプラチンについては計画中止も治療選択肢と考えられる。 海外の実臨床や臨床試験アームから考えるとオキサリプラチン130mg/m²なら6コース、 オキサリプラチン100mg/m²なら8コースでの投与終了も選択肢となる。
S-1特有の有害事象として流涙がある。 流涙の予防には1日5~6回の人工涙液の点眼が有効である。 休薬期間中も忘れずに点眼するように指導しておく。 防腐剤フリーの点眼薬が望ましい。 市販のソフトサンティア®などが選択肢。
稀ではあるが、 角膜障害を生じることがあるため、 視力低下を訴える場合は必ず眼科へコンサルトする。
アジア (日本・韓国・台湾)にて実施された第 II/III 相試験であり、 HER2陰性の未治療胃癌患者を対象に標準治療 (SOX療法もしくはCapeOX 療法)に対するニボルマブの上乗せによるPFSとOSにおける優越性が検討された (PFSとOSともに主要評価項目)。
Ann Oncol. 2019 Feb 1;30(2):250-258.
Lancet Oncol. 2022 Feb;23(2):234-247.
未治療の切除不能な進行性または転移性の胃/食道胃接合部/食道腺癌において、 ニボルマブ (NIVO) と化学療法 (chemo) の併用療法の効果を、 chemo単独を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate 649の結果より、 PD-L1 Combined Positive Score (CPS) ≧5の集団における全生存期間 (OS)と無増悪生存期間 (PFS) に対する有効性が示された。
PD-L1 CPS≧5
HR 0.71 (95%CI 0.59-0.86)、 p<0.0001
PD-L1 CPS≧1
HR 0.77 (99.3%CI 0.64-0.92)、 p<0.0001
全患者
HR 0.80 (99.3%CI 0.68-0.94)、 p=0.0002
PD-L1 CPS≧5
HR 0.68 (98%CI 0.56-0.81)、 p<0.0001
PD-L1 CPS≧1
HR 0.74 (98%CI 0.65-0.85)
全患者
HR 0.77 (98%CI 0.68-0.87)
PD-L1 CPS≧5
PD-L1 CPS<1
PD-L1 CPS<5
PD-L1 CPS≧5
最終更新日:2024年8月6日
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。