治療スケジュール
概要
監修医師

Durvalumab:デュルバルマブ(イミフィンジ®)

投与量コース投与日
1500mg/回 点滴1~Day1

Tremelimumab:トレメリムマブ(イジュド®)

投与量コース投与日
300mg/回 点滴1 (初回1回のみ)Day1

前投薬

その他

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レジメン
Durvalumab+Tremelimumab
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

*アストラゼネカ株式会社の外部サイトへ遷移します

用法・用量 (1コース4週間)

投与開始基準

HIMALAYA試験¹⁾

減量・休薬・中止基準

有害事象

HIMALAYA試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 食欲減退 5.4% (0.3%)
  • 下痢 16.5% (3.4%)
  • 悪心 5.2% (0%)
  • 嘔吐 2.6% (0.5%)
  • 腹痛 1.0% (0%)
  • 口内炎 1.0% (0%)
  • 疲労 7.7% (1.5%)
  • 無力症 2.8% (0.5%)
  • 体重減少 1.8% (0.3%)

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 0.3% (0%)
  • 手掌・足底発赤知覚不
  • 全症候群 0.5% (0%)
  • 高血圧 0.8% (0.3%)

上手に使うためのワンポイント

HIMALAYA試験¹⁾では免疫介在性有害事象(imAE)が35.8%出現したと報告されており、 頻度の高い免疫介在性有害事象として、 甲状腺機能低下症 (10.8%)、 肝障害 (7.5%)、 大腸炎 (5.9%)、 皮膚炎 (4.9%)、 甲状腺機能亢進症(4.6%)が報告されている。 

4週毎の治療レジメンだが、 有害事象の発現時期はさまざまであり、 発症初期に対処することで重症化を防ぐことが可能な事象もあり、 治療導入初期は2週間間隔での通院を検討する。

特徴と注意点

HIMALAYA試験¹⁾

本レジメンは、 HIMALAYA試験において、 ソラフェニブに対する優越性が証明された。 切除不能肝細胞癌に対する一次薬物療法として推奨される化学療法レジメンである。肝予備能が良好なChild-Pugh分類Aの症例に対して推奨され、 Child-Pugh分類A以外は臨床試験の対象外であり、 安全性が確認されていない。 

VEGF阻害剤が含まれない

肝細胞癌に対する薬物療法として使用可能な他のレジメンはいずれもVEGF阻害作用を有するが、 本レジメンはVEGF阻害剤が含まれておらず、 蛋白尿のコントロールが不十分な症例や、 出血の高リスク症例にも使用可能である。 

免疫介在性有害事象(imAE)は高頻度に出現することが知られており、適切な診断とマネジメントが求められる。

関連する臨床試験

HIMALAYA試験¹⁾

全身化学療法歴のないChild-Pugh分類Aの切除不能な肝細胞癌患者 (ECOG Performance Status0又は1)1171 例(デュルバルマブ+トレメリムマブ(遺伝子組換え)を対象に、デュルバルマブとトレメリムマブを併用投与した場合及びデュルバルマブを単独投与した場合の有効性及び安全を検討した試験。 主要評価項目とされた全生存期間。

参考文献

  1. アストラゼネカ株式会社. 「アストラゼネカのイミフィンジとトレメリムマブの併用療法、切除不能な肝がんを適応として米国で承認を取得」. [最終閲覧2023/05/09]
最終更新日:2023年5月8日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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デュルバルマブ (イミフィンジ®)+トレメリムマブ(イジュド®)
2023年05月25日更新

Durvalumab:デュルバルマブ(イミフィンジ®)

投与量コース投与日
1500mg/回 点滴1~Day1

Tremelimumab:トレメリムマブ(イジュド®)

投与量コース投与日
300mg/回 点滴1 (初回1回のみ)Day1

前投薬

その他

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本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

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用法・用量 (1コース4週間)

投与開始基準

HIMALAYA試験¹⁾

減量・休薬・中止基準

有害事象

HIMALAYA試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 食欲減退 5.4% (0.3%)
  • 下痢 16.5% (3.4%)
  • 悪心 5.2% (0%)
  • 嘔吐 2.6% (0.5%)
  • 腹痛 1.0% (0%)
  • 口内炎 1.0% (0%)
  • 疲労 7.7% (1.5%)
  • 無力症 2.8% (0.5%)
  • 体重減少 1.8% (0.3%)

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 0.3% (0%)
  • 手掌・足底発赤知覚不
  • 全症候群 0.5% (0%)
  • 高血圧 0.8% (0.3%)

上手に使うためのワンポイント

HIMALAYA試験¹⁾では免疫介在性有害事象(imAE)が35.8%出現したと報告されており、 頻度の高い免疫介在性有害事象として、 甲状腺機能低下症 (10.8%)、 肝障害 (7.5%)、 大腸炎 (5.9%)、 皮膚炎 (4.9%)、 甲状腺機能亢進症(4.6%)が報告されている。 

4週毎の治療レジメンだが、 有害事象の発現時期はさまざまであり、 発症初期に対処することで重症化を防ぐことが可能な事象もあり、 治療導入初期は2週間間隔での通院を検討する。

特徴と注意点

HIMALAYA試験¹⁾

本レジメンは、 HIMALAYA試験において、 ソラフェニブに対する優越性が証明された。 切除不能肝細胞癌に対する一次薬物療法として推奨される化学療法レジメンである。肝予備能が良好なChild-Pugh分類Aの症例に対して推奨され、 Child-Pugh分類A以外は臨床試験の対象外であり、 安全性が確認されていない。 

VEGF阻害剤が含まれない

肝細胞癌に対する薬物療法として使用可能な他のレジメンはいずれもVEGF阻害作用を有するが、 本レジメンはVEGF阻害剤が含まれておらず、 蛋白尿のコントロールが不十分な症例や、 出血の高リスク症例にも使用可能である。 

免疫介在性有害事象(imAE)は高頻度に出現することが知られており、適切な診断とマネジメントが求められる。

関連する臨床試験

HIMALAYA試験¹⁾

全身化学療法歴のないChild-Pugh分類Aの切除不能な肝細胞癌患者 (ECOG Performance Status0又は1)1171 例(デュルバルマブ+トレメリムマブ(遺伝子組換え)を対象に、デュルバルマブとトレメリムマブを併用投与した場合及びデュルバルマブを単独投与した場合の有効性及び安全を検討した試験。 主要評価項目とされた全生存期間。

参考文献

  1. アストラゼネカ株式会社. 「アストラゼネカのイミフィンジとトレメリムマブの併用療法、切除不能な肝がんを適応として米国で承認を取得」. [最終閲覧2023/05/09]
最終更新日:2023年5月8日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(消化器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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