本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

タキソテール® (ドセタキセル) 添付文書¹⁾

エルプラット® (オキサリプラチン) 添付文書²⁾

5-FU® (フルオロウラシル) 添付文書³⁾

投与スケジュール

【1コース】14日間
【催吐性*】L-OHP: 中等度、 DTX/5-FU: 軽度
【FN発症**】低リスク
*制吐薬適正使用ガイドライン2023年10月改訂第3版
**FLOT4試験のFN発生率2%⁴⁾を基に編集部が分類

以下のスケジュールで、 術前4コース、 術後4コースの計8コースを施行する。

ドセタキセル (DTX) : 50mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

オキサリプラチン (L-OHP) : 85mg/m²を2時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

レボホリナート (l-LV) : 200mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

フルオロウラシル (5-FU) : 2600mg/m²を24時間かけて持続静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

FLOT4-AIO試験のプロトコル⁴⁾を基に編集部作成
l-LVはL-OHPと同時に2時間点滴静注も可能

Key Data|臨床試験結果

📊 FLOT4-AIO試験

Lancet. 2019;393:1948-1957.

局所進行切除可能な胃癌又は胃食道接合部腺癌を対象とした第II/III相無作為化比較試験。 周術期化学療法としてFLOT群356例とECF/ECX群 (エピルビシン+シスプラチン+5-FU又はカペシタビン) 360例を比較した。 主要評価項目はOSとされた。

【有効性】FLOT群 (vs ECF/ECX群)

- OS中央値 50ヵ月 (vs 35ヵ月)

  • HR 0.77 (95%CI 0.63–0.94、 p=0.012)
  • 5年OS率 45% (vs 36%)

- DFS中央値 30ヵ月 (vs 18ヵ月)

  • HR 0.75 (95%CI 0.62–0.91、 p=0.0036)

- R0切除率 85% (vs 78%、 p=0.0162)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

- 下痢 61% (10%)

- 嘔吐 34% (2%)

- 悪心 67% (7%)

- 便秘 22% (1%)

- 口内炎 29% (1%)

- 白血球減少 77% (27%)

- 好中球減少 75% (51%)

- 貧血 82% (3%)

- 血小板減少 41% (2%)

- AST上昇 34% (1%)

- ALT上昇 38% (2%)

- 発熱 23% (1%)

- 末梢神経障害 71% (7%)

- 疼痛 53% (6%)

- 脱毛 61% (NA)

- 腎障害 11% (0%)

- 感染症 35% (18%)

- 血栓塞栓症 6% (3%)

- 治療関連死 <1%

各プロトコル

適格基準

FLOT4試験の主な適格基準⁴⁾

- 組織学的に確認された胃又は胃食道接合部 (AEG I–III) の腺癌

- 局所進行 (>T1) 又はリンパ節陽性 (N+)

- 遠隔転移なし (M0)

- 年齢≧18歳

- ECOG PS≦2

- 白血球数>3,000/μL

- 血小板数>10万/μL

- 腎機能 : Cre≦1.5×ULN又はCrCl>50mL/min

- 治療前LVEF>50%

用量レベル

FLOT4-AIO試験では、 血液毒性が発現した場合にDTX及びL-OHPの減量を行う。 5-FUに対する血液毒性での減量規定はない⁴⁾。

腎障害患者に対する用量調整

DTX : 主に肝代謝¹⁾ (CYP3A4) のため腎機能障害時の減量は一般に不要。

L-OHP : CrCl<30mL/minは、 初期投与量85mg/m²を65mg/m²に減量 (CrCL≧20mL/minでは減量不要との報告もある)⁵⁾。 FLOT4-AIO試験のプロトコルでは以下のとおり規定された⁴⁾。

 - CrCl 30–40mL/min : L-OHP 75%に減量
 - CrCl <30mL/min : L-OHP投与中止 

5-FU : 減量不要。 ただし、 末期腎不全患者では代謝物の蓄積により高アンモニア血症を来す可能性が報告されている⁵⁾。

投与開始基準

各コースDay 1の投与は、 以下の条件をすべて満たす場合に開始⁴⁾。 また、 治療遅延回避のため、 FNまたは感染症を伴う好中球減少症、 Grade 4の好中球減少症、 あるいは白血球減少/好中球減少による3日以上の治療遅延を認めた場合は、 以降の全サイクルでG-CSFを2次予防投与する⁴⁾。

 - WBC≧3,000/μL (好中球数にかかわらず)
 - PLT≧10万/μL
 - 非血液毒性
 - 発熱・感染症・好中球減少関連の副作用なし

有害事象発現時の減量・休薬・中止基準

FLOT4-AIO試験のプロトコル⁴⁾を基に編集部作成

レジメンの特徴と注意点

🧑‍⚕️本邦ではupfront surgeryが原則となっているが、 欧米ではFLOT-4試験の結果を受けて、 周術期FLOT療法が広く行われてきた。 FLOT療法では術前・術後に4コースずつ治療が行われ、 比較的有害事象もコントロールしやすいレジメンとされている。 しかし欧米人と異なり、 日本人では白血球減少や好中球減少などの血液毒性が高く、 FNの頻度も高い可能性が、 他癌腫での使用経験から報告されている。 術前治療では、 なるべくdose intensityを高く保ちながら手術に臨めるようにする必要があり、 二次予防でのG-CSFに加えて、 状況によっては一次予防でのG-CSFを検討することも考慮すべきである。 また術後治療は、 FLOT-4試験においても60%程度しか実施できていなかった。 術後治療では、 患者さんの全身状態などを考慮しながら適切に行うことが重要である。 
国立がん研究センター中央病院 消化管内科 廣瀬俊晴先生

作用機序の特徴

ドセタキセルは、 チューブリンの重合を促進し安定な微小管を形成するとともに脱重合を抑制する。 細胞内で異常な微小管束を形成し有糸分裂を停止させる¹⁾。

オキサリプラチンは、 生体内でDACH白金を形成し癌細胞内のDNAと共有結合してDNA鎖架橋を形成する。 DNAの複製及び転写を阻害する²⁾。

フルオロウラシルは、 腫瘍細胞内でF-deoxy UMPがチミジル酸合成酵素を阻害しDNA合成を抑制する。 またRNAにも組み込まれリボゾームとRNAの形成を阻害する³⁾。

レジメン適用時の注意事項

各抗がん薬の電子添文 「重要な基本的注意」 の要約¹⁾²⁾³⁾
▼DTX

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制が高頻度に起こるため、 投与後は頻回に臨床検査を行い、 感染症の発現 (好中球減少、 CRP上昇、 発熱等) に注意し、 必要に応じてG-CSF製剤の使用を考慮する。

過敏症 : 初回および第2回投与時は、 投与開始後数分以内に過敏症状が発現することがあるため、 開始後1時間は頻回にバイタルサインをモニタリングし、 重篤な過敏症状 (呼吸困難、 気管支痙攣、 血圧低下等) 出現時は直ちに投与を中止して適切に対応する。 発現例では再投与しない。

心障害 : 心不全、 血圧低下、 不整脈、 動悸等があらわれることがあるため、 観察を十分に行う。

肝障害 : 重篤な肝障害があらわれることがあるため、 肝機能検査値に注意して観察を十分に行う。

腎障害 : 重篤な腎障害があらわれることがあるため、 腎機能検査値に注意して観察を十分に行う。

播種性血管内凝固症候群 (DIC) : 播種性血管内凝固症候群 (DIC) があらわれることがあるため、 血小板数、 血清FDP値、 血漿フィブリノーゲン濃度等を適宜測定する。

▼L-OHP

末梢神経症状・咽頭喉頭感覚異常 : 低温曝露で誘発・増悪し、 投与ごとに出現するが、 休薬で回復することが多いことを患者に十分説明し、 冷たい飲み物や氷の使用を避け、 低温時は皮膚露出を控えるよう指導する。

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制があらわれることがあるため、 定期的に検査を行い、 観察を十分に行う。

感染症・出血傾向 : 発現または増悪に十分注意する。

過敏症状 : 気管支痙攣、 呼吸困難、 血圧低下等の重篤な過敏症状が複数回投与後や投与数時間後に発現することがあるため、 患者の状態を十分に観察し、 異常時は直ちに投与を中止して適切な処置を行う。

消化器症状 : 悪心、 嘔吐、 食欲不振等の消化器症状がほとんど全例に起こるため、 患者の状態を十分に観察し、 適切に対応する。

薬剤誘発性血小板減少症 : 紫斑、 鼻出血、 口腔粘膜出血等の症状を十分に観察する。

溶血性貧血 : 黄疸等の症状を十分に観察する。

▼5-FU

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制が起こることがあるため、 定期的に臨床検査を行うなど、 観察を十分に行う。

消化器症状 : 激しい下痢などの重篤な副作用が起こることがあるため、 定期的に臨床検査を行うなど、 観察を十分に行う。

感染症・出血傾向 : 発現または悪化に十分注意する。

出典

1) サノフィ株式会社. タキソテール®電子添文情報. 2025年10月改訂 第6版.

2) 高田製薬株式会社. エルプラット®電子添文情報. 2025年9月改訂 第6版.

3) 協和キリン株式会社. 5-FU注®電子添文情報. 2024年6月改訂 第4版.

4) Lancet. 2019;393:1948-1957.

5) 日本腎臓学会、 日本癌治療学会、 日本臨床腫瘍学会、 日本腎臓病薬物療法学会編 : がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022. ライフサイエンス出版.

最終更新日 : 2026年4月14日
執筆 : 京都桂病院 薬剤科 冨士原あゆみ
執筆協力 : 国立がん研究センター中央病院 消化管内科 廣瀬俊晴
監修 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 加藤健

レジメン
FLOT4 (5-FU+l-LV+L-OHP+DTX)
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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フルオロウラシル+レボホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル
胃癌 > 周術期
2026年04月14日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

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エルプラット® (オキサリプラチン) 添付文書²⁾

5-FU® (フルオロウラシル) 添付文書³⁾

投与スケジュール

【1コース】14日間
【催吐性*】L-OHP: 中等度、 DTX/5-FU: 軽度
【FN発症**】低リスク
*制吐薬適正使用ガイドライン2023年10月改訂第3版
**FLOT4試験のFN発生率2%⁴⁾を基に編集部が分類

以下のスケジュールで、 術前4コース、 術後4コースの計8コースを施行する。

ドセタキセル (DTX) : 50mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

オキサリプラチン (L-OHP) : 85mg/m²を2時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

レボホリナート (l-LV) : 200mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

フルオロウラシル (5-FU) : 2600mg/m²を24時間かけて持続静注し、 2週間ごとにDay 1に投与

FLOT4-AIO試験のプロトコル⁴⁾を基に編集部作成
l-LVはL-OHPと同時に2時間点滴静注も可能

Key Data|臨床試験結果

📊 FLOT4-AIO試験

Lancet. 2019;393:1948-1957.

局所進行切除可能な胃癌又は胃食道接合部腺癌を対象とした第II/III相無作為化比較試験。 周術期化学療法としてFLOT群356例とECF/ECX群 (エピルビシン+シスプラチン+5-FU又はカペシタビン) 360例を比較した。 主要評価項目はOSとされた。

【有効性】FLOT群 (vs ECF/ECX群)

- OS中央値 50ヵ月 (vs 35ヵ月)

  • HR 0.77 (95%CI 0.63–0.94、 p=0.012)
  • 5年OS率 45% (vs 36%)

- DFS中央値 30ヵ月 (vs 18ヵ月)

  • HR 0.75 (95%CI 0.62–0.91、 p=0.0036)

- R0切除率 85% (vs 78%、 p=0.0162)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

- 下痢 61% (10%)

- 嘔吐 34% (2%)

- 悪心 67% (7%)

- 便秘 22% (1%)

- 口内炎 29% (1%)

- 白血球減少 77% (27%)

- 好中球減少 75% (51%)

- 貧血 82% (3%)

- 血小板減少 41% (2%)

- AST上昇 34% (1%)

- ALT上昇 38% (2%)

- 発熱 23% (1%)

- 末梢神経障害 71% (7%)

- 疼痛 53% (6%)

- 脱毛 61% (NA)

- 腎障害 11% (0%)

- 感染症 35% (18%)

- 血栓塞栓症 6% (3%)

- 治療関連死 <1%

各プロトコル

適格基準

FLOT4試験の主な適格基準⁴⁾

- 組織学的に確認された胃又は胃食道接合部 (AEG I–III) の腺癌

- 局所進行 (>T1) 又はリンパ節陽性 (N+)

- 遠隔転移なし (M0)

- 年齢≧18歳

- ECOG PS≦2

- 白血球数>3,000/μL

- 血小板数>10万/μL

- 腎機能 : Cre≦1.5×ULN又はCrCl>50mL/min

- 治療前LVEF>50%

用量レベル

FLOT4-AIO試験では、 血液毒性が発現した場合にDTX及びL-OHPの減量を行う。 5-FUに対する血液毒性での減量規定はない⁴⁾。

腎障害患者に対する用量調整

DTX : 主に肝代謝¹⁾ (CYP3A4) のため腎機能障害時の減量は一般に不要。

L-OHP : CrCl<30mL/minは、 初期投与量85mg/m²を65mg/m²に減量 (CrCL≧20mL/minでは減量不要との報告もある)⁵⁾。 FLOT4-AIO試験のプロトコルでは以下のとおり規定された⁴⁾。

 - CrCl 30–40mL/min : L-OHP 75%に減量
 - CrCl <30mL/min : L-OHP投与中止 

5-FU : 減量不要。 ただし、 末期腎不全患者では代謝物の蓄積により高アンモニア血症を来す可能性が報告されている⁵⁾。

投与開始基準

各コースDay 1の投与は、 以下の条件をすべて満たす場合に開始⁴⁾。 また、 治療遅延回避のため、 FNまたは感染症を伴う好中球減少症、 Grade 4の好中球減少症、 あるいは白血球減少/好中球減少による3日以上の治療遅延を認めた場合は、 以降の全サイクルでG-CSFを2次予防投与する⁴⁾。

 - WBC≧3,000/μL (好中球数にかかわらず)
 - PLT≧10万/μL
 - 非血液毒性
 - 発熱・感染症・好中球減少関連の副作用なし

有害事象発現時の減量・休薬・中止基準

FLOT4-AIO試験のプロトコル⁴⁾を基に編集部作成

レジメンの特徴と注意点

🧑‍⚕️本邦ではupfront surgeryが原則となっているが、 欧米ではFLOT-4試験の結果を受けて、 周術期FLOT療法が広く行われてきた。 FLOT療法では術前・術後に4コースずつ治療が行われ、 比較的有害事象もコントロールしやすいレジメンとされている。 しかし欧米人と異なり、 日本人では白血球減少や好中球減少などの血液毒性が高く、 FNの頻度も高い可能性が、 他癌腫での使用経験から報告されている。 術前治療では、 なるべくdose intensityを高く保ちながら手術に臨めるようにする必要があり、 二次予防でのG-CSFに加えて、 状況によっては一次予防でのG-CSFを検討することも考慮すべきである。 また術後治療は、 FLOT-4試験においても60%程度しか実施できていなかった。 術後治療では、 患者さんの全身状態などを考慮しながら適切に行うことが重要である。 
国立がん研究センター中央病院 消化管内科 廣瀬俊晴先生

作用機序の特徴

ドセタキセルは、 チューブリンの重合を促進し安定な微小管を形成するとともに脱重合を抑制する。 細胞内で異常な微小管束を形成し有糸分裂を停止させる¹⁾。

オキサリプラチンは、 生体内でDACH白金を形成し癌細胞内のDNAと共有結合してDNA鎖架橋を形成する。 DNAの複製及び転写を阻害する²⁾。

フルオロウラシルは、 腫瘍細胞内でF-deoxy UMPがチミジル酸合成酵素を阻害しDNA合成を抑制する。 またRNAにも組み込まれリボゾームとRNAの形成を阻害する³⁾。

レジメン適用時の注意事項

各抗がん薬の電子添文 「重要な基本的注意」 の要約¹⁾²⁾³⁾
▼DTX

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制が高頻度に起こるため、 投与後は頻回に臨床検査を行い、 感染症の発現 (好中球減少、 CRP上昇、 発熱等) に注意し、 必要に応じてG-CSF製剤の使用を考慮する。

過敏症 : 初回および第2回投与時は、 投与開始後数分以内に過敏症状が発現することがあるため、 開始後1時間は頻回にバイタルサインをモニタリングし、 重篤な過敏症状 (呼吸困難、 気管支痙攣、 血圧低下等) 出現時は直ちに投与を中止して適切に対応する。 発現例では再投与しない。

心障害 : 心不全、 血圧低下、 不整脈、 動悸等があらわれることがあるため、 観察を十分に行う。

肝障害 : 重篤な肝障害があらわれることがあるため、 肝機能検査値に注意して観察を十分に行う。

腎障害 : 重篤な腎障害があらわれることがあるため、 腎機能検査値に注意して観察を十分に行う。

播種性血管内凝固症候群 (DIC) : 播種性血管内凝固症候群 (DIC) があらわれることがあるため、 血小板数、 血清FDP値、 血漿フィブリノーゲン濃度等を適宜測定する。

▼L-OHP

末梢神経症状・咽頭喉頭感覚異常 : 低温曝露で誘発・増悪し、 投与ごとに出現するが、 休薬で回復することが多いことを患者に十分説明し、 冷たい飲み物や氷の使用を避け、 低温時は皮膚露出を控えるよう指導する。

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制があらわれることがあるため、 定期的に検査を行い、 観察を十分に行う。

感染症・出血傾向 : 発現または増悪に十分注意する。

過敏症状 : 気管支痙攣、 呼吸困難、 血圧低下等の重篤な過敏症状が複数回投与後や投与数時間後に発現することがあるため、 患者の状態を十分に観察し、 異常時は直ちに投与を中止して適切な処置を行う。

消化器症状 : 悪心、 嘔吐、 食欲不振等の消化器症状がほとんど全例に起こるため、 患者の状態を十分に観察し、 適切に対応する。

薬剤誘発性血小板減少症 : 紫斑、 鼻出血、 口腔粘膜出血等の症状を十分に観察する。

溶血性貧血 : 黄疸等の症状を十分に観察する。

▼5-FU

骨髄抑制 : 重篤な骨髄抑制が起こることがあるため、 定期的に臨床検査を行うなど、 観察を十分に行う。

消化器症状 : 激しい下痢などの重篤な副作用が起こることがあるため、 定期的に臨床検査を行うなど、 観察を十分に行う。

感染症・出血傾向 : 発現または悪化に十分注意する。

出典

1) サノフィ株式会社. タキソテール®電子添文情報. 2025年10月改訂 第6版.

2) 高田製薬株式会社. エルプラット®電子添文情報. 2025年9月改訂 第6版.

3) 協和キリン株式会社. 5-FU注®電子添文情報. 2024年6月改訂 第4版.

4) Lancet. 2019;393:1948-1957.

5) 日本腎臓学会、 日本癌治療学会、 日本臨床腫瘍学会、 日本腎臓病薬物療法学会編 : がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022. ライフサイエンス出版.

最終更新日 : 2026年4月14日
執筆 : 京都桂病院 薬剤科 冨士原あゆみ
執筆協力 : 国立がん研究センター中央病院 消化管内科 廣瀬俊晴
監修 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 加藤健

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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