5-FU 600mg/m²をday1~5、 シスプラチン5-10mg/bodyをday1~5または7に1日8-24時間かけて点滴静注する。 4-6週間ごとに繰り返す。 低用量であるため腎障害の頻度は少ないが、 腎機能障害のある患者や高齢者の適応には注意が必要である。 また長時間の持続点滴を連日繰り返すことより入院が必要である。
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対する二次治療以降に選択される。 根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対しては、 様々な化学療法が報告されているが各レジメンを比較する試験は無く、 保険適用となっている薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
Low-dose FP療法は一次治療として選択されることもあった¹⁾ が、乳房外パジェット病に対して保険適用外であることや、 ドセタキセル療法が広く普及したことから、 二ボルマブやドセタキセルに対して不応、 不耐となった場合に選択される。
22例をまとめた報告¹⁾ではCR 1例、 PR12例、 SD6例、 PD3例であり、 奏効率59%、 OS中央値12ヵ月であった。 Grade 3以上の有害事象は汎血球減少2例、 好中球数減少1例であった。 血液毒性以外のGrade 3以上の有害事象や治療関連死は無かったが、 Grade1-2の消化器症状や腎障害の報告がある。
なお、 これまでの報告は症例報告をまとめた後ろ向きの研究のみであり、 有効性や安全性について検証した前向き試験が無いことに留意する必要がある。
最終更新日 : 2024年9月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 中野英司先生
5-FU 600mg/m²をday1~5、 シスプラチン5-10mg/bodyをday1~5または7に1日8-24時間かけて点滴静注する。 4-6週間ごとに繰り返す。 低用量であるため腎障害の頻度は少ないが、 腎機能障害のある患者や高齢者の適応には注意が必要である。 また長時間の持続点滴を連日繰り返すことより入院が必要である。
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対する二次治療以降に選択される。 根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対しては、 様々な化学療法が報告されているが各レジメンを比較する試験は無く、 保険適用となっている薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
Low-dose FP療法は一次治療として選択されることもあった¹⁾ が、乳房外パジェット病に対して保険適用外であることや、 ドセタキセル療法が広く普及したことから、 二ボルマブやドセタキセルに対して不応、 不耐となった場合に選択される。
22例をまとめた報告¹⁾ではCR 1例、 PR12例、 SD6例、 PD3例であり、 奏効率59%、 OS中央値12ヵ月であった。 Grade 3以上の有害事象は汎血球減少2例、 好中球数減少1例であった。 血液毒性以外のGrade 3以上の有害事象や治療関連死は無かったが、 Grade1-2の消化器症状や腎障害の報告がある。
なお、 これまでの報告は症例報告をまとめた後ろ向きの研究のみであり、 有効性や安全性について検証した前向き試験が無いことに留意する必要がある。
最終更新日 : 2024年9月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 中野英司先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
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