投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
5mg/kg 点滴 | 1~ | Day1,15 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
100mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,15 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80~120mg/日 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1夕~15朝 |
イリノテカンの悪心・嘔吐予防目的に制吐剤を投与する。 例:デキサメタゾン注射液3.3mg2A+パロノセトロン点滴静注バッグ0.75mg |
1コース28日間。 |
CPT-11+S-1をIRISと呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
イリノテカンの悪心・嘔吐予防目的に制吐剤を投与する。
例:デキサメタゾン注射液3.3mg2A+パロノセトロン点滴静注バッグ0.75mg
TRICOLORE試験:治療開始前日または当日の検査値及び臨床症状が全ての基準を満たすことが必要
TRICOLORE試験:IRIS+Bmab併用療法の減量基準に一つでも該当した場合、 1段階減量を実施する。 ただし、 減量は2段階までとし、 減量後に再増量は行わない。 Bmabの減量は行わない。
初回基準量と減量レベル
中止基準に一つでも該当した場合、 投与を中止する。 Bmabの減量は行わない。
休薬基準に一つでも該当した場合、 休薬する。 有害事象が先述の減量基準に該当する場合、 再開時に減量する。
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
転移性直腸結腸癌患者の1次治療において、 IRIS療法(イリノテカン+S-1)+ベバシズマブ(Bmab)のFOLFOX/CAPOX療法+Bmabに対する非劣性が、 無増悪生存期間 (PFS) を指標として証明された。
HR 0.84 (95%CI 0.70-1.02)、 p<0.0001
Post-Hoc解析では、 腫瘍占居部位が左側かつRAS野生型においてIRIS+Bmab群のPFSがより良好であったと報告されている。
HR 0.68 (95%CI 0.48-0.96)、 p=0.028
HR 0.86 (95%CI 0.66-1.13)、 p=0.28
HR 0.71 (95%CI 0.59-0.85)、 p=0.0002
p=0.34
24週の観察期間を通して、 FACT-C TOIに差は認めなかったが、 FACT/GOG-NtxはIRIS+Bmab群で良好であった。
PFS、 OS共に、 RAS変異およびBRAF変異の有無による群間差は認めなかった。
転移性直腸結腸癌患者の2次治療について、 IRIS (イリノテカン+ S-1) 療法のFOLFIRI (フルオロウラシル+レボホリナート+イリノテカン) に対する非劣性が、 無増悪生存期間 (PFS) を指標として証明された。
中間解析
調整HR 1.077 (95%CI 0.879-1.319)、 p=0.039
長期解析
調整HR 1.058 (95%CI 0.869-1.289)、 p=0.022
L-OHP前治療歴に交互作用が認められ、 L-OHP前治療歴がある患者はIRIS群が優れ、 L-OHP治療歴がない患者はFOLFIRI群が優れる傾向を認めた。
中間解析
調整HR 0.909 (95%CI 0.699-1.181)
長期解析
調整HR 0.900 (95%CI 0.728-1.112)、 p=0.0003
最終更新日:2023年11月15日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
5mg/kg 点滴 | 1~ | Day1,15 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
100mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,15 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80~120mg/日 経口 分2朝夕食後 | 1~ | Day1夕~15朝 |
イリノテカンの悪心・嘔吐予防目的に制吐剤を投与する。 例:デキサメタゾン注射液3.3mg2A+パロノセトロン点滴静注バッグ0.75mg |
1コース28日間。 |
CPT-11+S-1をIRISと呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
イリノテカンの悪心・嘔吐予防目的に制吐剤を投与する。
例:デキサメタゾン注射液3.3mg2A+パロノセトロン点滴静注バッグ0.75mg
TRICOLORE試験:治療開始前日または当日の検査値及び臨床症状が全ての基準を満たすことが必要
TRICOLORE試験:IRIS+Bmab併用療法の減量基準に一つでも該当した場合、 1段階減量を実施する。 ただし、 減量は2段階までとし、 減量後に再増量は行わない。 Bmabの減量は行わない。
初回基準量と減量レベル
中止基準に一つでも該当した場合、 投与を中止する。 Bmabの減量は行わない。
休薬基準に一つでも該当した場合、 休薬する。 有害事象が先述の減量基準に該当する場合、 再開時に減量する。
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
転移性直腸結腸癌患者の1次治療において、 IRIS療法(イリノテカン+S-1)+ベバシズマブ(Bmab)のFOLFOX/CAPOX療法+Bmabに対する非劣性が、 無増悪生存期間 (PFS) を指標として証明された。
HR 0.84 (95%CI 0.70-1.02)、 p<0.0001
Post-Hoc解析では、 腫瘍占居部位が左側かつRAS野生型においてIRIS+Bmab群のPFSがより良好であったと報告されている。
HR 0.68 (95%CI 0.48-0.96)、 p=0.028
HR 0.86 (95%CI 0.66-1.13)、 p=0.28
HR 0.71 (95%CI 0.59-0.85)、 p=0.0002
p=0.34
24週の観察期間を通して、 FACT-C TOIに差は認めなかったが、 FACT/GOG-NtxはIRIS+Bmab群で良好であった。
PFS、 OS共に、 RAS変異およびBRAF変異の有無による群間差は認めなかった。
転移性直腸結腸癌患者の2次治療について、 IRIS (イリノテカン+ S-1) 療法のFOLFIRI (フルオロウラシル+レボホリナート+イリノテカン) に対する非劣性が、 無増悪生存期間 (PFS) を指標として証明された。
中間解析
調整HR 1.077 (95%CI 0.879-1.319)、 p=0.039
長期解析
調整HR 1.058 (95%CI 0.869-1.289)、 p=0.022
L-OHP前治療歴に交互作用が認められ、 L-OHP前治療歴がある患者はIRIS群が優れ、 L-OHP治療歴がない患者はFOLFIRI群が優れる傾向を認めた。
中間解析
調整HR 0.909 (95%CI 0.699-1.181)
長期解析
調整HR 0.900 (95%CI 0.728-1.112)、 p=0.0003
最終更新日:2023年11月15日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。