概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

用法用量

MITO-8試験³⁾のプロトコル

J Clin Oncol. 2017 Oct 10;35(29):3347-3353³⁾より作図

電子添文の用法および用量
パクリタキセル²⁾ : 1日1回80mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 週1回投与を3週連続する。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用
カルボプラチン : 1日1回300~400mg/m²を投与し、 少なくとも4週間休薬
パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

DEX 3.3mg+ファモチジン 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100mL

NK₁阻害剤+5-HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)

PTX 60mg/m²+5%ブ糖液 250mL (1時間)

CBDCA+生食 250mL (30~60分)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供

エキスパートによるワンポイント

PFS中央値はTC療法とほぼ同等

MITO-7試験¹⁾は、 カルボプラチン、 パクリタキセル両者を週1回投与するweekly TC療法と、 従来のTC療法を比較しました。 パクリタキセルの投与量が60mg/m²とJGOG3016⁴試験⁾の投与量 (80mg/m²) よりも少ないことが特徴です。 この試験の結果、 PFS中央値は、 18.3ヵ月 (weekly TC療法)、 17.3ヵ月 (TC療法)でほぼ同等 (HR=0.96, 0.80-1.16, P=0.66) と言えます (ただ、 非劣性デザインではなかった)。

また、 weekly TC療法は、 TC療法と比べて、 全般的QOLが良好で、 好中球減少、 発熱性好中球減少、 末梢神経障害の頻度が有意に少なかったです。 この結果より、 weekly TC療法は、 標準治療のオプションと考えられますが、 高齢者で合併症をもった方、 初回治療時に合併症をもった方、 PS不良などの方などでは、 良い治療選択肢になると思います。

監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. Randomized Controlled Trial Testing the Efficacy of Platinum-Free Interval Prolongation in Advanced Ovarian Cancer: The MITO-8, MaNGO, BGOG-Ov1, AGO-Ovar2.16, ENGOT-Ov1, GCIG Study. J Clin Oncol. 2017 Oct 10;35(29):3347-3353. PMID: 28825853
  2. クリニジェン株式会社. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/11] 
  3. クリニジェン株式会社. パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2024/03/11]
  4. Dose-dense paclitaxel once a week in combination with carboplatin every 3 weeks for advanced ovarian cancer: a phase 3, open-label, randomised controlled trial. Lancet. 2009 Oct 17;374(9698):1331-8. PMID: 19767092
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年5月16日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

レジメン
weekly TC (Weekly PTX+CBDCA)
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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パクリタキセル (タキソール®) +カルボプラチン (パラプラチン®)
2024年05月16日更新
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用法用量

MITO-8試験³⁾のプロトコル

J Clin Oncol. 2017 Oct 10;35(29):3347-3353³⁾より作図

電子添文の用法および用量
パクリタキセル²⁾ : 1日1回80mg/m²を1時間かけて点滴静注し、 週1回投与を3週連続する。
タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版)¹⁾より引用
カルボプラチン : 1日1回300~400mg/m²を投与し、 少なくとも4週間休薬
パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版)²⁾より引用

前投薬・投与スケジュール例

DEX 3.3mg+ファモチジン 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100mL

NK₁阻害剤+5-HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)

PTX 60mg/m²+5%ブ糖液 250mL (1時間)

CBDCA+生食 250mL (30~60分)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供

エキスパートによるワンポイント

PFS中央値はTC療法とほぼ同等

MITO-7試験¹⁾は、 カルボプラチン、 パクリタキセル両者を週1回投与するweekly TC療法と、 従来のTC療法を比較しました。 パクリタキセルの投与量が60mg/m²とJGOG3016⁴試験⁾の投与量 (80mg/m²) よりも少ないことが特徴です。 この試験の結果、 PFS中央値は、 18.3ヵ月 (weekly TC療法)、 17.3ヵ月 (TC療法)でほぼ同等 (HR=0.96, 0.80-1.16, P=0.66) と言えます (ただ、 非劣性デザインではなかった)。

また、 weekly TC療法は、 TC療法と比べて、 全般的QOLが良好で、 好中球減少、 発熱性好中球減少、 末梢神経障害の頻度が有意に少なかったです。 この結果より、 weekly TC療法は、 標準治療のオプションと考えられますが、 高齢者で合併症をもった方、 初回治療時に合併症をもった方、 PS不良などの方などでは、 良い治療選択肢になると思います。

監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

出典

  1. Randomized Controlled Trial Testing the Efficacy of Platinum-Free Interval Prolongation in Advanced Ovarian Cancer: The MITO-8, MaNGO, BGOG-Ov1, AGO-Ovar2.16, ENGOT-Ov1, GCIG Study. J Clin Oncol. 2017 Oct 10;35(29):3347-3353. PMID: 28825853
  2. クリニジェン株式会社. タキソール®電子添文 (2023年7月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2024/03/11] 
  3. クリニジェン株式会社. パラプラチン®電子添文 (2023年5月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2024/03/11]
  4. Dose-dense paclitaxel once a week in combination with carboplatin every 3 weeks for advanced ovarian cancer: a phase 3, open-label, randomised controlled trial. Lancet. 2009 Oct 17;374(9698):1331-8. PMID: 19767092
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年5月16日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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