治療スケジュール
概要
監修医師

IXA:イキサゾミブ(ニンラーロ®)

投与量コース投与日
4mg/body 経口(空腹時)1~Day 1、8、15

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
25mg/body 経口1~Day 1~21

DEX:デキサメタゾン(レナデックス®)

投与量コース投与日
40mg/body 経口1~Day 1、8、15、22

その他

1コースは28日間
レジメン
ILd(IRd)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*ニンラーロ®適正使用ガイドは「武田薬品工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*レブラミド®適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

C16010 (TOURMALINE-MM1試験)¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 血小板減少 (≧Grade3 19%)
  • 好中球減少 (≧Grade3 22%)

主な有害事象

  • 皮膚障害 (51%、 ≧Grade3 6%)
  • 末梢神経障害 (27%、 ≧Grade3 2%)
  • 下痢 (45%、 ≧Grade3 6%)
  • 悪心 (29%、 ≧Grade3 2%)
  • 嘔吐 (23%、 Grade3 1%)

その他重要な有害事象

  • 可逆性後白質脳症症候群

特徴と注意点

イキサゾミブ(Ixazomib:IXA)

  • IXAは経口のプロテアソーム阻害薬再発又は難治性骨髄腫に保険適用.
  • IXAはCYP3A4で代謝されるため相互作用に注意.
  • ヘルペスウイルス感染症予防に抗ウイルス薬の投与を考慮.

レナリドミド(Lenalidomide:LEN)

関連する臨床試験の結果

C16010 (TOURMALINE-MM1試験)¹⁾

概要

  • 再発又は難治性多発性骨髄腫に対する国際共同第3相試験.
  • 再発・難治性多発性骨髄腫へのレナリドミド+デキサメタゾン療法に対するイキサゾミブの上乗せ効果を評価.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:IRd群 20.6ヵ月 vs Rd群 14.7ヵ月 (HR 0.74、 p=0.01).
N Engl J Med. 2016 Apr 28;374(17):1621-34.より引用
  • 全奏効率:IRd群 78% vs Rd群 72% (p=0.04).
  • 完全寛解率 (sCR+CR):IRd群 14% vs Rd群 7.5%.

参考文献

  1. N Engl J Med. 2016 Apr 28;374(17):1621-34.

最終更新:2021年8月13日
執筆担当:北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
ILd(IRd)
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
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イキサゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
2023年05月07日更新

IXA:イキサゾミブ(ニンラーロ®)

投与量コース投与日
4mg/body 経口(空腹時)1~Day 1、8、15

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
25mg/body 経口1~Day 1~21

DEX:デキサメタゾン(レナデックス®)

投与量コース投与日
40mg/body 経口1~Day 1、8、15、22

その他

1コースは28日間

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*ニンラーロ®適正使用ガイドは「武田薬品工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*レブラミド®適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

C16010 (TOURMALINE-MM1試験)¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 血小板減少 (≧Grade3 19%)
  • 好中球減少 (≧Grade3 22%)

主な有害事象

  • 皮膚障害 (51%、 ≧Grade3 6%)
  • 末梢神経障害 (27%、 ≧Grade3 2%)
  • 下痢 (45%、 ≧Grade3 6%)
  • 悪心 (29%、 ≧Grade3 2%)
  • 嘔吐 (23%、 Grade3 1%)

その他重要な有害事象

  • 可逆性後白質脳症症候群

特徴と注意点

イキサゾミブ(Ixazomib:IXA)

  • IXAは経口のプロテアソーム阻害薬再発又は難治性骨髄腫に保険適用.
  • IXAはCYP3A4で代謝されるため相互作用に注意.
  • ヘルペスウイルス感染症予防に抗ウイルス薬の投与を考慮.

レナリドミド(Lenalidomide:LEN)

関連する臨床試験の結果

C16010 (TOURMALINE-MM1試験)¹⁾

概要

  • 再発又は難治性多発性骨髄腫に対する国際共同第3相試験.
  • 再発・難治性多発性骨髄腫へのレナリドミド+デキサメタゾン療法に対するイキサゾミブの上乗せ効果を評価.

結果

  • 無増悪生存期間中央値:IRd群 20.6ヵ月 vs Rd群 14.7ヵ月 (HR 0.74、 p=0.01).
N Engl J Med. 2016 Apr 28;374(17):1621-34.より引用
  • 全奏効率:IRd群 78% vs Rd群 72% (p=0.04).
  • 完全寛解率 (sCR+CR):IRd群 14% vs Rd群 7.5%.

参考文献

  1. N Engl J Med. 2016 Apr 28;374(17):1621-34.

最終更新:2021年8月13日
執筆担当:北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(血液)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。