投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
50mg/日 経口1日1回 | 1~ | Day1~28 |
1コース42日間。 |
3週間のコースは保険適応外だが、 RESTORE試験で²⁾有効性と安全性が検討された。 |
3週間のコースは保険適応外だが、 RESTORE試験で²⁾有効性と安全性が検討された。
初回基準量と減量レベル
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)¹⁾
主な有害事象
注意すべき有害事象
主な有害事象
注意すべき有害事象
主な有害事象
注意すべき有害事象
1日1回 50mg内服を4週行い2週休薬する4投2休レジメンが基本であるが、 2投1休レジメンは安全性が増し効果は劣らないというRESTORE試験などの結果により、2投1休レジメンもよく用いられる。
神経内分泌癌でのスニチニブ投与法は37.5mg連日投与 (休薬なし) のレジメンであるが、 腎がんにおいては37.5mg連日内服レジメンは、 50mg 4投2休レジメンより効果が劣ることが示されているため適用しないよう注意する。
未治療の転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者において、 スニチニブ投与の効果を、 インターフェロンα (IFN-α) を対照に検証した第Ⅲ相比較試験NCT00083889の結果より、 無増悪生存期間 (PFS) および奏効率 (ORR) 、 患者報告アウトカムに対する有益性が示された。
HR 0.42 (95%CI 0.32-0.54)、 p<0.001
Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) の基準に基づく予後リスクに従って、 3つのカテゴリー (favorable、 intermediate、 poor) に分類。 3つ全てのカテゴリーで、 PFS中央値はスニチニブ群の方がIFN-α群よりも長かった。
初回報告時、 OS中央値は両群いずれも未到達だったものの、スニチニブ群のIFN-α群に対するHRは0.65 (95% CI 0.45-0.9) 、 P=0.02と改善傾向を認めた。
p<0.001
再発または転移を有する淡明細胞型腎細胞癌患者において、 スニチニブを2投1休レジメンで投与した場合の有効性と安全性を、 従来の4投1休レジメンを対照に検証した比較試験RESTOREの結果より、 2投1休レジメンは毒性が少なく、 有効性を損なうことなく6ヵ月後の無再発生存率 (FFS) が高いことが示された。
HR 0.57 (95%CI 0.34-0.95)、p=0.029
HR 0.75 (95%CI 0.44-1.27)
毒性により、 4投2休から2投1休に変更した8人の患者のTTP中央値は29.3ヵ月であった。
HR1.15 (95%CI 0.64-2.04)
最終更新日:2023年9月20日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
50mg/日 経口1日1回 | 1~ | Day1~28 |
1コース42日間。 |
3週間のコースは保険適応外だが、 RESTORE試験で²⁾有効性と安全性が検討された。 |
3週間のコースは保険適応外だが、 RESTORE試験で²⁾有効性と安全性が検討された。
初回基準量と減量レベル
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)¹⁾
主な有害事象
注意すべき有害事象
主な有害事象
注意すべき有害事象
主な有害事象
注意すべき有害事象
1日1回 50mg内服を4週行い2週休薬する4投2休レジメンが基本であるが、 2投1休レジメンは安全性が増し効果は劣らないというRESTORE試験などの結果により、2投1休レジメンもよく用いられる。
神経内分泌癌でのスニチニブ投与法は37.5mg連日投与 (休薬なし) のレジメンであるが、 腎がんにおいては37.5mg連日内服レジメンは、 50mg 4投2休レジメンより効果が劣ることが示されているため適用しないよう注意する。
未治療の転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者において、 スニチニブ投与の効果を、 インターフェロンα (IFN-α) を対照に検証した第Ⅲ相比較試験NCT00083889の結果より、 無増悪生存期間 (PFS) および奏効率 (ORR) 、 患者報告アウトカムに対する有益性が示された。
HR 0.42 (95%CI 0.32-0.54)、 p<0.001
Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) の基準に基づく予後リスクに従って、 3つのカテゴリー (favorable、 intermediate、 poor) に分類。 3つ全てのカテゴリーで、 PFS中央値はスニチニブ群の方がIFN-α群よりも長かった。
初回報告時、 OS中央値は両群いずれも未到達だったものの、スニチニブ群のIFN-α群に対するHRは0.65 (95% CI 0.45-0.9) 、 P=0.02と改善傾向を認めた。
p<0.001
再発または転移を有する淡明細胞型腎細胞癌患者において、 スニチニブを2投1休レジメンで投与した場合の有効性と安全性を、 従来の4投1休レジメンを対照に検証した比較試験RESTOREの結果より、 2投1休レジメンは毒性が少なく、 有効性を損なうことなく6ヵ月後の無再発生存率 (FFS) が高いことが示された。
HR 0.57 (95%CI 0.34-0.95)、p=0.029
HR 0.75 (95%CI 0.44-1.27)
毒性により、 4投2休から2投1休に変更した8人の患者のTTP中央値は29.3ヵ月であった。
HR1.15 (95%CI 0.64-2.04)
最終更新日:2023年9月20日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。