イムルリオ®錠 (イムルネストラント)
【1コース】 28日間
【催吐性】不明
【FN発症】 低リスク*

1日1回400mgを空腹時 (食前2時間以上、 または食後1時間以上) に経口投与
閉経前乳癌および男性には、 LH-RHアゴニスト投与下で使用
N Engl J Med. 2025;392(12):1189-1202.
アロマターゼ阻害剤を含む内分泌療法歴のあるER陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌患者を対象とした第III相無作為化比較試験。 イムルネストラント群331例、 対照群 (フルベストラント又はエキセメスタン) 330例、 イムルネストラント+アベマシクリブ併用群213例に1:1:1に割り付け、 主要評価項目はESR1遺伝子変異陽性集団、 全体集団および併用群のPFSとされた。
【有効性】イムルネストラント群 (vs 対照群)
ESR1変異あり :
- PFS中央値 5.5ヵ月 (vs 3.8ヵ月)
- 制限付き平均生存期間 (19.4ヵ月時点) 7.9ヵ月 (vs 5.4ヵ月)
- ORR 14.3% (vs 7.7%)
- CBR* 46.4% (vs 36.4%)
全患者 :
- PFS中央値 5.6ヵ月 (vs 5.5ヵ月)
- ORR 12.2% (vs 8.4%)
- CBR 46.8% (vs 45.5%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 倦怠感 22.6% (0.3%)
- 下痢 21.4% (0.3%)
- 悪心 17.1% (0.3%)
- 関節痛 14.1% (0.6%)
- AST増加 12.5% (0.9%)
- 背部痛 10.7% (0.6%)
- ALT増加 10.4% (0.3%)
- 貧血 10.1% (2.1%)
- 腹痛 8.9% (0.3%)
- 嘔吐 8.9% (0.6%)
- 食欲減退 8.0% (0.3%)
- 血小板減少症 5.5% (0.9%)
- 好中球減少症 5.2% (2.1%)
- 白血球減少症 5.2% (0.6%)
- 発疹 2.8% (0%)
EMBER-3試験²⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球≧1500/mm³
- 血小板≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧9.0g/dL
- 腎機能 : Cre ≦1.5×ULNまたはCrCl≧50mL/分
- 肝機能 : T-Bil ≦1.5×ULN、 AST/ALT≦3×ULN

尿中排泄率は0.28%と低く腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる²⁾。
Child-Pugh BまたはC : 200mgに減量¹⁾²⁾
強いCYP3A4阻害薬の併用 : 200mgに減量¹⁾²⁾

EMBER-3試験³⁾では、 下記の対応も規定されていた。

🧑⚕️世界的に開発競争が激化している経口SERDですが、 日本で初めて承認された経口SERDがこのイムルネストラントです。 CDK4/6阻害薬併用内分泌療法耐性後、 2次内分泌療法以降での標準的選択肢の一つとなります。 ESR1変異が確認されている必要があること、 また単剤での使用のみが承認されていることが留意点です。
内分泌療法後に増悪したESR1遺伝子変異陽性のホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌を対象とする。 なお、 術前・術後薬物療法としての有効性及び安全性は確立していない。
イムルネストラントは野生型及び変異型エストロゲン受容体α (ERα) に結合する選択的エストロゲン受容体分解剤 (SERD) であり、 ERαを分解してER依存性遺伝子の転写を阻害することで、 ESR1遺伝子変異陽性乳癌に対して腫瘍増殖抑制作用を示す。
光線過敏症 : in vitroおよびin vivo光毒性試験で光毒性が示されており、 EMBER-3試験では治療期間中および最終投与後少なくとも5日間、 直射日光・日焼けサロンを避け、 曝露時は日焼け止め・遮光衣類・サングラスの使用が推奨されていた (光毒性は未報告)²⁾。
該当なし
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- Guardant360® CDx がん遺伝子パネル
1) 日本イーライリリー株式会社. イムルリオ錠200mg 電子添文 2025年12月作成 第1版.
2) 日本イーライリリー株式会社. イムルリオ錠200mg 適正使用ガイド. 2025年12月作成.
3) N Engl J Med. 2025;392(12):1189-1202.
最終更新 : 2026年2月25日
執筆 : 京都桂病院薬剤科 塩飽英二
監修医師 : がん研究会有明病院 乳腺内科 尾崎由記範
イムルリオ®錠 (イムルネストラント)
【1コース】 28日間
【催吐性】不明
【FN発症】 低リスク*

1日1回400mgを空腹時 (食前2時間以上、 または食後1時間以上) に経口投与
閉経前乳癌および男性には、 LH-RHアゴニスト投与下で使用
N Engl J Med. 2025;392(12):1189-1202.
アロマターゼ阻害剤を含む内分泌療法歴のあるER陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌患者を対象とした第III相無作為化比較試験。 イムルネストラント群331例、 対照群 (フルベストラント又はエキセメスタン) 330例、 イムルネストラント+アベマシクリブ併用群213例に1:1:1に割り付け、 主要評価項目はESR1遺伝子変異陽性集団、 全体集団および併用群のPFSとされた。
【有効性】イムルネストラント群 (vs 対照群)
ESR1変異あり :
- PFS中央値 5.5ヵ月 (vs 3.8ヵ月)
- 制限付き平均生存期間 (19.4ヵ月時点) 7.9ヵ月 (vs 5.4ヵ月)
- ORR 14.3% (vs 7.7%)
- CBR* 46.4% (vs 36.4%)
全患者 :
- PFS中央値 5.6ヵ月 (vs 5.5ヵ月)
- ORR 12.2% (vs 8.4%)
- CBR 46.8% (vs 45.5%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 倦怠感 22.6% (0.3%)
- 下痢 21.4% (0.3%)
- 悪心 17.1% (0.3%)
- 関節痛 14.1% (0.6%)
- AST増加 12.5% (0.9%)
- 背部痛 10.7% (0.6%)
- ALT増加 10.4% (0.3%)
- 貧血 10.1% (2.1%)
- 腹痛 8.9% (0.3%)
- 嘔吐 8.9% (0.6%)
- 食欲減退 8.0% (0.3%)
- 血小板減少症 5.5% (0.9%)
- 好中球減少症 5.2% (2.1%)
- 白血球減少症 5.2% (0.6%)
- 発疹 2.8% (0%)
EMBER-3試験²⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球≧1500/mm³
- 血小板≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧9.0g/dL
- 腎機能 : Cre ≦1.5×ULNまたはCrCl≧50mL/分
- 肝機能 : T-Bil ≦1.5×ULN、 AST/ALT≦3×ULN

尿中排泄率は0.28%と低く腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる²⁾。
Child-Pugh BまたはC : 200mgに減量¹⁾²⁾
強いCYP3A4阻害薬の併用 : 200mgに減量¹⁾²⁾

EMBER-3試験³⁾では、 下記の対応も規定されていた。

🧑⚕️世界的に開発競争が激化している経口SERDですが、 日本で初めて承認された経口SERDがこのイムルネストラントです。 CDK4/6阻害薬併用内分泌療法耐性後、 2次内分泌療法以降での標準的選択肢の一つとなります。 ESR1変異が確認されている必要があること、 また単剤での使用のみが承認されていることが留意点です。
内分泌療法後に増悪したESR1遺伝子変異陽性のホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌を対象とする。 なお、 術前・術後薬物療法としての有効性及び安全性は確立していない。
イムルネストラントは野生型及び変異型エストロゲン受容体α (ERα) に結合する選択的エストロゲン受容体分解剤 (SERD) であり、 ERαを分解してER依存性遺伝子の転写を阻害することで、 ESR1遺伝子変異陽性乳癌に対して腫瘍増殖抑制作用を示す。
光線過敏症 : in vitroおよびin vivo光毒性試験で光毒性が示されており、 EMBER-3試験では治療期間中および最終投与後少なくとも5日間、 直射日光・日焼けサロンを避け、 曝露時は日焼け止め・遮光衣類・サングラスの使用が推奨されていた (光毒性は未報告)²⁾。
該当なし
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- Guardant360® CDx がん遺伝子パネル
1) 日本イーライリリー株式会社. イムルリオ錠200mg 電子添文 2025年12月作成 第1版.
2) 日本イーライリリー株式会社. イムルリオ錠200mg 適正使用ガイド. 2025年12月作成.
3) N Engl J Med. 2025;392(12):1189-1202.
最終更新 : 2026年2月25日
執筆 : 京都桂病院薬剤科 塩飽英二
監修医師 : がん研究会有明病院 乳腺内科 尾崎由記範
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。