モデーソ®カプセル (ドルダビプロン)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報 (準備中)
【1コース】21日間
【催吐性】未収載²⁾ (NCCN : 未収載³⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*

ドルダビプロン : 成人には625mgを週1回、 空腹時に経口投与する。 体重10kg以上の小児には、 下表の用量を週1回、 空腹時に経口投与する。 食事の2時間前から食後2時間までの服用は避ける¹⁾。 放射線治療歴のない患者での有効性および安全性は確立していない。

成人および体重52.5kg以上の小児で中等度以上のCYP3A阻害薬との併用を避けられない場合は、 本剤を減量する。
- 強いCYP3A阻害薬併用時 : 375mg
- 中等度のCYP3A阻害薬併用時 : 500mg
体重52.5kg未満の小児では用量調節法が確立していないため、 中程度以上のCYP3A阻害剤との併用は可能な限り避け、 CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮する。 併用が避けられない場合は、 患者の状態等に応じて本剤を減量し、 慎重に観察する。
J Clin Oncol. 2024;42(13):1542-1552.
再発・進行性のH3 K27M変異びまん性正中膠腫で、 放射線治療歴を有し、 RANO-HGG基準に基づく測定可能病変を有する小児・成人50例 (小児4例、 成人46例) を対象とした統合解析。 びまん性橋膠腫 (DIPG) 及び原発性脊髄腫瘍は除外された。 海外第I相試験1件 (ONC014)、 第II相試験2件 (ONC006、 ONC013)、 拡大アクセスプログラム1件 (ONC018) 及び単一患者コンパッショネートユース1件 (ONC016) におけるONC201単剤療法の有効性・安全性を評価した。 主要評価項目は、 独立中央判定によるRANO-HGG基準の奏効率とした⁴⁾。
【有効性】

【安全性】
主な治療関連有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 疲労 34% (10%)
- 悪心 18% (0%)
- リンパ球数減少 14% (2%)
- 頭痛 10% (2%)
- 嘔吐 10% (0%)
- 貧血 6% (0%)
- 食欲不振 6% (0%)
- めまい 6% (0%)
- 転倒 6% (0%)
- 片麻痺 6% (0%)
- 斑状丘疹状皮疹 6% (4%)
標準治療歴のある体重10kg以上の再発又は増悪したびまん性正中膠腫患者31例を対象とした国内第I/II相試験 (jRCT2080225115)。 全例に放射線治療歴があった。 第II相パートで有効性と安全性を評価した¹⁾。
有効性 : RANO-LGG基準に基づく独立中央判定の奏効率は0% (90%CI 0–10.5%) であった。
安全性 : 副作用は31例中10例 (32.3%) に認め、 主な副作用は悪心4例 (12.9%) であった。
有効性併合解析とONC006試験では適格基準が一部異なるため、 以下に分けて示す⁴⁾。
有効性併合解析 (ONC006、 ONC013、 ONC014、 ONC016、 ONC018) の主な基準 :
- 2歳以上
- H3 K27M変異が判明している、 脳正中構造に発生したびまん性神経膠腫
- 放射線治療歴があり治療終了から≧90日経過
- KPS又はLPS≧60
- ベースラインMRI前の少なくとも3日間、 ステロイド投与量が安定又は減量中
ONC006試験の主な臓器機能等の基準 :
- 16歳以上
- KPS≧60
- 好中球数≧1,500/μL
- 血小板数≧10万/μL
- Hb>8.0g/dL
- 肝機能 : T-Bil≦2.0×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦ULN、 又は血清CreがULNを超える場合はCrCl≧60mL/min/1.73m²

重度腎機能障害 (eGFR<30mL/min) では、 患者の状態を慎重に観察し、 副作用に注意する¹⁾。 375mg単回投与時、 腎機能正常者と比べCmaxは1.13倍、 AUC₀-infは1.47倍であった¹⁾。 FDA PIでも、 CrCl<30mL/minではAUC約1.5倍、 Cmax約1.1倍の上昇が示されるが、 具体的な用量調整は推奨されていない⁵⁾。

ドルダビプロンは、 caseinolytic protease P (ClpP) に結合し、 ClpPを活性化することにより、 ミトコンドリアの機能障害を引き起こすこと、 ヒストンH3 K27のトリメチル化を増加させて腫瘍の増殖に関与する遺伝子発現を調節すること等により、 アポトーシスを誘導し、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。 なお、 ドルダビプロンは、 ドパミンD2受容体 (DRD2) に対するアンタゴニスト作用も有しており、 DRD2を阻害し、 下流のシグナル伝達を阻害することにより、 腫瘍増殖抑制作用を示す可能性も報告されている¹⁾。
QT間隔延長 : 本剤投与によりQT間隔延長があらわれるおそれがあるため、 投与開始前及び投与中は定期的に心電図及び電解質検査を行い、 患者の状態を慎重に観察する。
- QT間隔延長
- 過敏症
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
1) 大原薬品工業株式会社. モデーソ®カプセル125mg 電子添文 (2026年9月作成 第1版).
2) 日本癌治療学会編.制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版.金原出版.
3) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology.NCCN Guidelines® Antiemesis.Version 1.2026.
4) J Clin Oncol. 2024;42 (13) : 1542–1552。
5) Jazz Pharmaceuticals, Inc. MODEYSO® (dordaviprone) capsules, for oral use : Prescribing Information. Revised August 2025.
6) 大原薬品工業株式会社. モデーソ®カプセル125mgに係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年9月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部医師
モデーソ®カプセル (ドルダビプロン)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報 (準備中)
【1コース】21日間
【催吐性】未収載²⁾ (NCCN : 未収載³⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*

ドルダビプロン : 成人には625mgを週1回、 空腹時に経口投与する。 体重10kg以上の小児には、 下表の用量を週1回、 空腹時に経口投与する。 食事の2時間前から食後2時間までの服用は避ける¹⁾。 放射線治療歴のない患者での有効性および安全性は確立していない。

成人および体重52.5kg以上の小児で中等度以上のCYP3A阻害薬との併用を避けられない場合は、 本剤を減量する。
- 強いCYP3A阻害薬併用時 : 375mg
- 中等度のCYP3A阻害薬併用時 : 500mg
体重52.5kg未満の小児では用量調節法が確立していないため、 中程度以上のCYP3A阻害剤との併用は可能な限り避け、 CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮する。 併用が避けられない場合は、 患者の状態等に応じて本剤を減量し、 慎重に観察する。
J Clin Oncol. 2024;42(13):1542-1552.
再発・進行性のH3 K27M変異びまん性正中膠腫で、 放射線治療歴を有し、 RANO-HGG基準に基づく測定可能病変を有する小児・成人50例 (小児4例、 成人46例) を対象とした統合解析。 びまん性橋膠腫 (DIPG) 及び原発性脊髄腫瘍は除外された。 海外第I相試験1件 (ONC014)、 第II相試験2件 (ONC006、 ONC013)、 拡大アクセスプログラム1件 (ONC018) 及び単一患者コンパッショネートユース1件 (ONC016) におけるONC201単剤療法の有効性・安全性を評価した。 主要評価項目は、 独立中央判定によるRANO-HGG基準の奏効率とした⁴⁾。
【有効性】

【安全性】
主な治療関連有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 疲労 34% (10%)
- 悪心 18% (0%)
- リンパ球数減少 14% (2%)
- 頭痛 10% (2%)
- 嘔吐 10% (0%)
- 貧血 6% (0%)
- 食欲不振 6% (0%)
- めまい 6% (0%)
- 転倒 6% (0%)
- 片麻痺 6% (0%)
- 斑状丘疹状皮疹 6% (4%)
標準治療歴のある体重10kg以上の再発又は増悪したびまん性正中膠腫患者31例を対象とした国内第I/II相試験 (jRCT2080225115)。 全例に放射線治療歴があった。 第II相パートで有効性と安全性を評価した¹⁾。
有効性 : RANO-LGG基準に基づく独立中央判定の奏効率は0% (90%CI 0–10.5%) であった。
安全性 : 副作用は31例中10例 (32.3%) に認め、 主な副作用は悪心4例 (12.9%) であった。
有効性併合解析とONC006試験では適格基準が一部異なるため、 以下に分けて示す⁴⁾。
有効性併合解析 (ONC006、 ONC013、 ONC014、 ONC016、 ONC018) の主な基準 :
- 2歳以上
- H3 K27M変異が判明している、 脳正中構造に発生したびまん性神経膠腫
- 放射線治療歴があり治療終了から≧90日経過
- KPS又はLPS≧60
- ベースラインMRI前の少なくとも3日間、 ステロイド投与量が安定又は減量中
ONC006試験の主な臓器機能等の基準 :
- 16歳以上
- KPS≧60
- 好中球数≧1,500/μL
- 血小板数≧10万/μL
- Hb>8.0g/dL
- 肝機能 : T-Bil≦2.0×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : 血清Cre≦ULN、 又は血清CreがULNを超える場合はCrCl≧60mL/min/1.73m²

重度腎機能障害 (eGFR<30mL/min) では、 患者の状態を慎重に観察し、 副作用に注意する¹⁾。 375mg単回投与時、 腎機能正常者と比べCmaxは1.13倍、 AUC₀-infは1.47倍であった¹⁾。 FDA PIでも、 CrCl<30mL/minではAUC約1.5倍、 Cmax約1.1倍の上昇が示されるが、 具体的な用量調整は推奨されていない⁵⁾。

ドルダビプロンは、 caseinolytic protease P (ClpP) に結合し、 ClpPを活性化することにより、 ミトコンドリアの機能障害を引き起こすこと、 ヒストンH3 K27のトリメチル化を増加させて腫瘍の増殖に関与する遺伝子発現を調節すること等により、 アポトーシスを誘導し、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。 なお、 ドルダビプロンは、 ドパミンD2受容体 (DRD2) に対するアンタゴニスト作用も有しており、 DRD2を阻害し、 下流のシグナル伝達を阻害することにより、 腫瘍増殖抑制作用を示す可能性も報告されている¹⁾。
QT間隔延長 : 本剤投与によりQT間隔延長があらわれるおそれがあるため、 投与開始前及び投与中は定期的に心電図及び電解質検査を行い、 患者の状態を慎重に観察する。
- QT間隔延長
- 過敏症
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
1) 大原薬品工業株式会社. モデーソ®カプセル125mg 電子添文 (2026年9月作成 第1版).
2) 日本癌治療学会編.制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版.金原出版.
3) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology.NCCN Guidelines® Antiemesis.Version 1.2026.
4) J Clin Oncol. 2024;42 (13) : 1542–1552。
5) Jazz Pharmaceuticals, Inc. MODEYSO® (dordaviprone) capsules, for oral use : Prescribing Information. Revised August 2025.
6) 大原薬品工業株式会社. モデーソ®カプセル125mgに係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年9月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。