テロメライシン®注 (スラタデノツレブ)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報 (準備中)

スラタデノツレブ : 放射線療法との併用において、 通常、 成人には1回1mL (1×10¹² vp) を概ね2週間間隔で計3回、 上部消化管内視鏡下に腫瘍内投与する。 腫瘍の大きさ・数に応じて1回2mL (2×10¹² vp) まで増量でき、 1カ所あたり0.2mLを目安に5~10ヵ所へ分割し、 病変全体に行き渡るよう注入する。 放射線療法は本品初回投与3日後に開始し、 2.0Gy/日を週5日、 約6週間継続する。
根治切除および化学放射線療法が適応とならず、 局注可能な病変を有するUICC-TNM第8版 cStage II・IIIの局所進行食道癌患者を対象とした、 国内17施設の非対照・非盲検第II相試験。 Telomelysinは放射線療法との併用で上部消化管内視鏡下に計3回腫瘍内投与され、 主要評価項目は中央判定による投与開始後24週までの局所完全奏効率とした。
【有効性】
- 局所完全奏効率 (中央判定)
24週まで 41.7% (90%CI 27.7–56.7)
18ヵ月まで 50.0% (90%CI 35.3–64.7)
【安全性】主な副作用
- 発熱 51.4%
- リンパ球数減少 37.8%
- 白血球数減少 10.8%
- リンパ球減少症 10.8%
- 食欲減退 5.4%
- 嘔吐 5.4%
- 頭痛 5.4%
- 食道炎 2.7%
- 体重減少 2.7%
- 不眠症 2.7%
OBP101JP試験¹⁾の主な適格基準
- 根治切除及び化学放射線療法が適応とならない局所進行食道癌
- 組織学的に食道癌 (扁平上皮癌、 腺癌等) と診断
- 局注可能な病変を有する
- UICC-TNM第8版でcStage Ⅱ・Ⅲ
免疫チェックポイント阻害薬または食道癌に対する化学療法の治療歴がある患者、 および頸部・胸部・上腹部病変への放射線療法歴があり、 照射野が重複する患者は除外された。
🧑⚕️スラタデノツレブは遺伝子改変アデノウイルスであり、 テロメラーゼ活性が亢進している腫瘍に対して、 上部消化管内視鏡下で腫瘍内に局所注射することで、 アデノウイルスが腫瘍内で増殖し、 最終的に腫瘍融解を来たすことにより抗腫瘍効果を示す腫瘍融解ウイルスの一つです。 承認根拠となったOBP101JP試験では、 主要評価項目である24週までの局所完全奏効割合が41.7%、 18ヵ月時点でも50.0%と報告されており、 局所の有効性が期待できると考えられます。 また、 安全性に関しても、 Grade 3以上のスラタデノツレブに関連する有害事象はリンパ球減少 (37.8%) と発熱 (2.7%) のみに限られ、 忍容性も保たれていました。 ただし、 根治的な手術や化学放射線療法が適応とならない局所進行食道がんに対して放射線療法と併用した場合の結果であることや、 スラタデノツレブ自体が遺伝子組換え製品に該当することから、 カルタヘナ法を遵守し、 適切に取り扱いが可能な施設のみでの実施に限られることに注意が必要です。
腫瘍内に投与されたスラタデノツレブは、 hTERTを高発現する腫瘍細胞に感染すると、 hTERT遺伝子プロモーター制御下でE1A・E1B遺伝子を発現し、 腫瘍内で増殖することで腫瘍細胞を溶解し、 抗腫瘍効果を示すことが期待される¹⁾。
感染症伝播リスク : ヒト・動物由来原材料を使用しており、 感染症伝播リスクを完全には排除できないため、 投与の必要性を十分に検討する。
発熱 : 免疫反応などに伴い、 投与後早期から高頻度に発熱があらわれるため、 患者状態を十分に観察する。
血球減少 : リンパ球数減少、 白血球数減少があらわれることがあるため、 定期的に血液検査を行う。
食道穿孔 : 食道穿孔があらわれることがあるため、 患者状態を十分に観察し、 発現時は適切に処置する。
1) オンコリスバイオファーマ. テロメライシン®注 電子添文. 2026年作成 第1版.
最終更新日 : 2026年6月12日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
執筆協力 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 山本駿
監修 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 加藤健
テロメライシン®注 (スラタデノツレブ)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報 (準備中)

スラタデノツレブ : 放射線療法との併用において、 通常、 成人には1回1mL (1×10¹² vp) を概ね2週間間隔で計3回、 上部消化管内視鏡下に腫瘍内投与する。 腫瘍の大きさ・数に応じて1回2mL (2×10¹² vp) まで増量でき、 1カ所あたり0.2mLを目安に5~10ヵ所へ分割し、 病変全体に行き渡るよう注入する。 放射線療法は本品初回投与3日後に開始し、 2.0Gy/日を週5日、 約6週間継続する。
根治切除および化学放射線療法が適応とならず、 局注可能な病変を有するUICC-TNM第8版 cStage II・IIIの局所進行食道癌患者を対象とした、 国内17施設の非対照・非盲検第II相試験。 Telomelysinは放射線療法との併用で上部消化管内視鏡下に計3回腫瘍内投与され、 主要評価項目は中央判定による投与開始後24週までの局所完全奏効率とした。
【有効性】
- 局所完全奏効率 (中央判定)
24週まで 41.7% (90%CI 27.7–56.7)
18ヵ月まで 50.0% (90%CI 35.3–64.7)
【安全性】主な副作用
- 発熱 51.4%
- リンパ球数減少 37.8%
- 白血球数減少 10.8%
- リンパ球減少症 10.8%
- 食欲減退 5.4%
- 嘔吐 5.4%
- 頭痛 5.4%
- 食道炎 2.7%
- 体重減少 2.7%
- 不眠症 2.7%
OBP101JP試験¹⁾の主な適格基準
- 根治切除及び化学放射線療法が適応とならない局所進行食道癌
- 組織学的に食道癌 (扁平上皮癌、 腺癌等) と診断
- 局注可能な病変を有する
- UICC-TNM第8版でcStage Ⅱ・Ⅲ
免疫チェックポイント阻害薬または食道癌に対する化学療法の治療歴がある患者、 および頸部・胸部・上腹部病変への放射線療法歴があり、 照射野が重複する患者は除外された。
🧑⚕️スラタデノツレブは遺伝子改変アデノウイルスであり、 テロメラーゼ活性が亢進している腫瘍に対して、 上部消化管内視鏡下で腫瘍内に局所注射することで、 アデノウイルスが腫瘍内で増殖し、 最終的に腫瘍融解を来たすことにより抗腫瘍効果を示す腫瘍融解ウイルスの一つです。 承認根拠となったOBP101JP試験では、 主要評価項目である24週までの局所完全奏効割合が41.7%、 18ヵ月時点でも50.0%と報告されており、 局所の有効性が期待できると考えられます。 また、 安全性に関しても、 Grade 3以上のスラタデノツレブに関連する有害事象はリンパ球減少 (37.8%) と発熱 (2.7%) のみに限られ、 忍容性も保たれていました。 ただし、 根治的な手術や化学放射線療法が適応とならない局所進行食道がんに対して放射線療法と併用した場合の結果であることや、 スラタデノツレブ自体が遺伝子組換え製品に該当することから、 カルタヘナ法を遵守し、 適切に取り扱いが可能な施設のみでの実施に限られることに注意が必要です。
腫瘍内に投与されたスラタデノツレブは、 hTERTを高発現する腫瘍細胞に感染すると、 hTERT遺伝子プロモーター制御下でE1A・E1B遺伝子を発現し、 腫瘍内で増殖することで腫瘍細胞を溶解し、 抗腫瘍効果を示すことが期待される¹⁾。
感染症伝播リスク : ヒト・動物由来原材料を使用しており、 感染症伝播リスクを完全には排除できないため、 投与の必要性を十分に検討する。
発熱 : 免疫反応などに伴い、 投与後早期から高頻度に発熱があらわれるため、 患者状態を十分に観察する。
血球減少 : リンパ球数減少、 白血球数減少があらわれることがあるため、 定期的に血液検査を行う。
食道穿孔 : 食道穿孔があらわれることがあるため、 患者状態を十分に観察し、 発現時は適切に処置する。
1) オンコリスバイオファーマ. テロメライシン®注 電子添文. 2026年作成 第1版.
最終更新日 : 2026年6月12日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
執筆協力 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 山本駿
監修 : 国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科 加藤健
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。