電子添文¹⁾ / 適正使用ガイド²⁾
1日1回13.5mgを14日間経口投与した後、 7日間休薬
FIGHT-202試験³⁾のプロトコル
局所進行性または転移性の胆管癌の組織学的または細胞学的診断ある18歳以上の患者で以下を満たすもの
適正使用ガイド²⁾の基準
初回基準量と減量レベル
主な有害事象 (カッコ内は≧Grade3)
注意すべき有害事象 (カッコ内は≧Grade3)
本薬剤が有効なFGFR2融合遺伝子の発現頻度は、 本邦では肝内胆管癌の5.3-13.6%、 肝門部領域胆管癌では3.6%と報告されており稀少フラクションである⁴⁻⁶⁾。 遺伝子変異を検出するために積極的ながん遺伝子診断検査の活用が必要である。
本薬剤は国際共同第II相試験のFIGHT-202試験³⁾において有効性の検討が行われており、 主要評価項目である奏効割合は35.5%であった。 高リン血症が起こりやすく、 定期的な血液検査と、 検査結果に応じた適切な患者指導、 休薬・減量等を行う。 その他、 脱毛症、 味覚異常、 下痢等の有害事象が起こりやすい。
高リン血症が50.5%に出現することが報告されており、 リン酸を多く含む食品 (インスタント食品、 ナッツ類、 レバー、 加工食品等) を控えるように患者指導し、 血液検査で定期的な血清リン値を確認する。 必要時は高リン血症治療薬 (炭酸ランタン等) の内服を開始し、 適宜休薬、 減量も検討する。
重大な副作用として網膜剥離 (6.1%) が報告されており、 定期的な眼科受診を行う。 飛蚊症、 視野欠損、 光視症、 視力低下等が認められた場合には、 眼科受診や投与中止等の適切な対処を行う。
化学療法歴のある切除不能な胆管癌患者において、 FGFR遺伝子に対する選択的阻害薬ペミガチニブの効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験FIGHT-202の結果より、 FGFR2遺伝子の融合または再構成を有する場合にペミガチニブが有効である可能性が示された。
最終更新日 : 2024年8月26日
執筆医 : 北海道大学病院 腫瘍センター 助教 川本 泰之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
13.5mg/日 経口 分1 | 1~ | Day1~14 |
1コース21日間。 |
電子添文¹⁾ / 適正使用ガイド²⁾
1日1回13.5mgを14日間経口投与した後、 7日間休薬
FIGHT-202試験³⁾のプロトコル
局所進行性または転移性の胆管癌の組織学的または細胞学的診断ある18歳以上の患者で以下を満たすもの
適正使用ガイド²⁾の基準
初回基準量と減量レベル
主な有害事象 (カッコ内は≧Grade3)
注意すべき有害事象 (カッコ内は≧Grade3)
本薬剤が有効なFGFR2融合遺伝子の発現頻度は、 本邦では肝内胆管癌の5.3-13.6%、 肝門部領域胆管癌では3.6%と報告されており稀少フラクションである⁴⁻⁶⁾。 遺伝子変異を検出するために積極的ながん遺伝子診断検査の活用が必要である。
本薬剤は国際共同第II相試験のFIGHT-202試験³⁾において有効性の検討が行われており、 主要評価項目である奏効割合は35.5%であった。 高リン血症が起こりやすく、 定期的な血液検査と、 検査結果に応じた適切な患者指導、 休薬・減量等を行う。 その他、 脱毛症、 味覚異常、 下痢等の有害事象が起こりやすい。
高リン血症が50.5%に出現することが報告されており、 リン酸を多く含む食品 (インスタント食品、 ナッツ類、 レバー、 加工食品等) を控えるように患者指導し、 血液検査で定期的な血清リン値を確認する。 必要時は高リン血症治療薬 (炭酸ランタン等) の内服を開始し、 適宜休薬、 減量も検討する。
重大な副作用として網膜剥離 (6.1%) が報告されており、 定期的な眼科受診を行う。 飛蚊症、 視野欠損、 光視症、 視力低下等が認められた場合には、 眼科受診や投与中止等の適切な対処を行う。
化学療法歴のある切除不能な胆管癌患者において、 FGFR遺伝子に対する選択的阻害薬ペミガチニブの効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験FIGHT-202の結果より、 FGFR2遺伝子の融合または再構成を有する場合にペミガチニブが有効である可能性が示された。
最終更新日 : 2024年8月26日
執筆医 : 北海道大学病院 腫瘍センター 助教 川本 泰之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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