概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
肺癌診療ガイドライン 2024年版や最新の文献をもとに、 ドライバー遺伝子変異/転座陽性 NSCLCの治療戦略について概説 (リンクを設定したレジメン各論では、 試験概要だけでなく開始基準、減量基準や適正使用ガイドへのリンクなどより臨床で役立つ内容を掲載)

ドライバー遺伝子変異/転座陽性

EGFR遺伝子変異陽性

- Osimertinib (タグリッソ®)

- Osimertinib+Chemo (タグリッソ® 他)

- Gefitinib+CBDCA/PEM (イレッサ®︎ 他)

- Erlotinib+RAM (タルセバ®︎+サイラムザ® )

- Gefitinib (イレッサ®︎)

- Erlotinib (タルセバ®︎)

- Afatinib (ジオトリフ®)

- Amivantamab+Chemo (ライブリバント®他)

新たにPS0-1の1次治療に対するオシメルチニブ+化学療法の記載が追加された。 また、 exon20挿入変異に対する1次治療としてEGFR-MET二重特異性抗体アミバンタマブ併用療法が追加され、 exon18-21挿入変異に対しては、 アファチニブ単剤療法、 オシメルチニブ単剤療法がそれぞれ追加された。 なお、 2025年10月に本邦で発売中止予定のダコミチニブについては推奨が削除された。 

ALK融合遺伝子陽性

- Alectinib (アレセンサ®)

- Brigatinib (アルンブリグ®)

- Lorlatinib (ローブレナ®︎)

- Ceritinib (ジカディア®)

ロルラチニブは2023年版では1次治療 (PS0-1)に対して、2Bであったが、 CROWN試験の更新された報告を踏まえ、 1Bに変更となった。

ROS1遺伝子陽性

- Crizotinib (ザーコリ®︎)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

- Repotrectinib (オータイロ®)

いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1Cである。 なお、 レポトレクチニブはTRIDENT-1試験に基づく追加記載である。

BRAF遺伝子陽性

-Dabrafenib+Trametinib (タフィンラー®+メキニスト®)

前版からの大きな変更はない。

NTRK融合遺伝子陽性

- Larotrectinib (ヴァイトラックビ®)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

前版からの大きな変更はない。

MET遺伝子変異陽性

- Tepotinib (テプミトコ®︎)

- Capmatinib (タブレクタ®︎)

- Gumarontinib (ハイイータン®)

いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1C。 なお、 グマロンチニブはGLORY試験の結果と承認に基づく追加記載である。

RET融合遺伝子陽性

- Selpercatinib (レットヴィモ®)

前版では1Cの推奨であったが、 LIBRETTO-431試験の結果をもって1Bとなった。

KRAS G12C遺伝子陽性

- Sotorasib (ルマケラス®︎)

前版からの大きな変更はない。

HER2遺伝子変異陽性

-T-DXd (エンハーツ®︎)

前版からの大きな変更はない。 

参考文献

日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

レジメン
ドライバー遺伝子変異/転座陽性NSCLCに対する治療方針
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
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ドライバー遺伝子変異/転座陽性NSCLCに対する治療方針

ドライバー遺伝子変異/転座陽性NSCLCに対する治療方針

肺癌診療ガイドライン2024年版 他
2025年04月10日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
肺癌診療ガイドライン 2024年版や最新の文献をもとに、 ドライバー遺伝子変異/転座陽性 NSCLCの治療戦略について概説 (リンクを設定したレジメン各論では、 試験概要だけでなく開始基準、減量基準や適正使用ガイドへのリンクなどより臨床で役立つ内容を掲載)

ドライバー遺伝子変異/転座陽性

EGFR遺伝子変異陽性

- Osimertinib (タグリッソ®)

- Osimertinib+Chemo (タグリッソ® 他)

- Gefitinib+CBDCA/PEM (イレッサ®︎ 他)

- Erlotinib+RAM (タルセバ®︎+サイラムザ® )

- Gefitinib (イレッサ®︎)

- Erlotinib (タルセバ®︎)

- Afatinib (ジオトリフ®)

- Amivantamab+Chemo (ライブリバント®他)

新たにPS0-1の1次治療に対するオシメルチニブ+化学療法の記載が追加された。 また、 exon20挿入変異に対する1次治療としてEGFR-MET二重特異性抗体アミバンタマブ併用療法が追加され、 exon18-21挿入変異に対しては、 アファチニブ単剤療法、 オシメルチニブ単剤療法がそれぞれ追加された。 なお、 2025年10月に本邦で発売中止予定のダコミチニブについては推奨が削除された。 

ALK融合遺伝子陽性

- Alectinib (アレセンサ®)

- Brigatinib (アルンブリグ®)

- Lorlatinib (ローブレナ®︎)

- Ceritinib (ジカディア®)

ロルラチニブは2023年版では1次治療 (PS0-1)に対して、2Bであったが、 CROWN試験の更新された報告を踏まえ、 1Bに変更となった。

ROS1遺伝子陽性

- Crizotinib (ザーコリ®︎)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

- Repotrectinib (オータイロ®)

いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1Cである。 なお、 レポトレクチニブはTRIDENT-1試験に基づく追加記載である。

BRAF遺伝子陽性

-Dabrafenib+Trametinib (タフィンラー®+メキニスト®)

前版からの大きな変更はない。

NTRK融合遺伝子陽性

- Larotrectinib (ヴァイトラックビ®)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

前版からの大きな変更はない。

MET遺伝子変異陽性

- Tepotinib (テプミトコ®︎)

- Capmatinib (タブレクタ®︎)

- Gumarontinib (ハイイータン®)

いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1C。 なお、 グマロンチニブはGLORY試験の結果と承認に基づく追加記載である。

RET融合遺伝子陽性

- Selpercatinib (レットヴィモ®)

前版では1Cの推奨であったが、 LIBRETTO-431試験の結果をもって1Bとなった。

KRAS G12C遺伝子陽性

- Sotorasib (ルマケラス®︎)

前版からの大きな変更はない。

HER2遺伝子変異陽性

-T-DXd (エンハーツ®︎)

前版からの大きな変更はない。 

参考文献

日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(呼吸器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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