概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ワンタキソテール®など (添付文書)

抗悪性腫瘍薬 > タキサン系抗悪性腫瘍薬 ドセタキセル

ジェムザール®など (添付文書/適正使用情報*)

抗悪性腫瘍薬 > 代謝拮抗薬 ゲムシタビン
*日本イーライリリーの外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

本邦での取り扱い*

*GD療法は子宮肉腫に対し、 保険適用になっていなかったが、 2024年2月厚生労働省保険局からの通知で、子宮肉腫を含む進行軟部肉腫に対し保険診療での使用が認められた。

1サイクル3週間でゲムシタビン800-900mg/m²をDay1とDay8に、 ドセタキセル70mg/m²をDay8に静脈内投与。

GeDDis試験²⁾のプロトコル

1サイクル3週間でゲムシタビン675mg/m²をDay1とDay8に、 ドセタキセル75mg/m²をDay8に静脈内投与。

エキスパートによるワンポイント

進行・再発悪性軟部肉腫に対する選択肢

進行・再発悪性軟部肉腫に対しては、 DG療法 (DTX+GEM) は、 第Ⅱ相試験で良好な腫瘍縮小率があり、 期待された療法であったが、 第Ⅲ相試験GeDDis試験で、 従来からのアドリアマイシン単剤療法と比較した結果、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS) に差はなかった。

結果、 進行・再発悪性軟部肉腫に対する標準治療は、 引き続きアドリアマイシン単剤となった。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

KeyData|臨床試験結果

GeDDis試験²⁾

英国の24の病院とスイス臨床癌研究グループ (SAKK) の1つの病院で実施された悪性軟部腫瘍進行例にドキソルビシン単剤とDG療法の有効性と安全性を比較したランダム化比較第Ⅲ相試験。 子宮平滑筋肉腫の患者は257例中71例含まれていた (ドキソルビシン129例中36例とDG療法128例中35例)。

有効性|DG療法群 全128例*

*子宮肉腫35例以外に悪性軟部肉腫93例を含む

- ORR : 20%  (ドキソルビシン 20%)

- mPFS : 23.7週 (ドキソルビシン 23.3週)

- mOS : 67.3週 (ドキソルビシン 76.3週)

いずれもドキソルビシン単独と有意差なし。 子宮肉腫患者のサブグループ解析も同様であった。

出典

1) Gemcitabine and docetaxel versus doxorubicin as first-line treatment in previously untreated advanced unresectable or metastatic soft-tissue sarcomas (GeDDiS): a randomised controlled phase 3 trial. Lancet Oncol. 2017 Oct;18(10):1397-1410. PMID: 28882536

その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年12月6日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

レジメン
DG (DTX+GEM)
こちらの記事の監修医師
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ドセタキセル + ゲムシタビン
2024年12月07日更新
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本邦での取り扱い*

*GD療法は子宮肉腫に対し、 保険適用になっていなかったが、 2024年2月厚生労働省保険局からの通知で、子宮肉腫を含む進行軟部肉腫に対し保険診療での使用が認められた。

1サイクル3週間でゲムシタビン800-900mg/m²をDay1とDay8に、 ドセタキセル70mg/m²をDay8に静脈内投与。

GeDDis試験²⁾のプロトコル

1サイクル3週間でゲムシタビン675mg/m²をDay1とDay8に、 ドセタキセル75mg/m²をDay8に静脈内投与。

エキスパートによるワンポイント

進行・再発悪性軟部肉腫に対する選択肢

進行・再発悪性軟部肉腫に対しては、 DG療法 (DTX+GEM) は、 第Ⅱ相試験で良好な腫瘍縮小率があり、 期待された療法であったが、 第Ⅲ相試験GeDDis試験で、 従来からのアドリアマイシン単剤療法と比較した結果、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS) に差はなかった。

結果、 進行・再発悪性軟部肉腫に対する標準治療は、 引き続きアドリアマイシン単剤となった。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

KeyData|臨床試験結果

GeDDis試験²⁾

英国の24の病院とスイス臨床癌研究グループ (SAKK) の1つの病院で実施された悪性軟部腫瘍進行例にドキソルビシン単剤とDG療法の有効性と安全性を比較したランダム化比較第Ⅲ相試験。 子宮平滑筋肉腫の患者は257例中71例含まれていた (ドキソルビシン129例中36例とDG療法128例中35例)。

有効性|DG療法群 全128例*

*子宮肉腫35例以外に悪性軟部肉腫93例を含む

- ORR : 20%  (ドキソルビシン 20%)

- mPFS : 23.7週 (ドキソルビシン 23.3週)

- mOS : 67.3週 (ドキソルビシン 76.3週)

いずれもドキソルビシン単独と有意差なし。 子宮肉腫患者のサブグループ解析も同様であった。

出典

1) Gemcitabine and docetaxel versus doxorubicin as first-line treatment in previously untreated advanced unresectable or metastatic soft-tissue sarcomas (GeDDiS): a randomised controlled phase 3 trial. Lancet Oncol. 2017 Oct;18(10):1397-1410. PMID: 28882536

その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年12月6日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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