治療スケジュール
概要
監修医師

CBZ:カバジタキセル(ジェブタナ®)

投与量コース投与日
25mg/m² 点滴1~Day1

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/日 経口 分2朝昼1~連日投与

その他

1コース21日間。
レジメン
CBZ+PSL
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

*サノフィ株式会社の外部サイトへ遷移します

用法用量

減量・休薬・中止基準

特徴と注意点

mCRPC治療薬としてPSL10mgはDTX前では16%、 DTX後では3%の奏効率が報告されている。 そのためカバジタキセル単独ではなくPSL併用で用いられることが多い。

関連する臨床試験|TED11576試験¹⁾

日本人における1時間静脈内投与時の海外用量での忍容性を評価することを目的とした試験。 多施設共同、 非盲検、 非無作為化試験でカバジタキセル20又は25mg/m²を3週間間隔で点滴静注し、 プレドニゾロン10mg/日を連日経口投与にて併用し、 忍容性、 安全性及び有効性を検討した。

関連する臨床試験|TROPIC試験²⁾

ドセタキセル (DTX) 治療歴のあるホルモン療法抵抗性の転移性前立腺癌患者において、 カバジタキセル (CBZ) +プレドニゾロン (PSL) の効果を、 ミトキサントロン (MITX) +PSLを対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験TROPICの結果より、 全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。

>>臨床試験の詳細を見る

OS中央値

  • カバジタキセル群 :15.1ヵ月
(95%CI 14.1-16.3ヵ月)
  • ミトキサントロン群:12.7ヵ月
(95%CI 11.6-13.7ヵ月)
HR 0.70  (95%CI 0.59-0.83)、 p<0.0001

PFS中央値

  • カバジタキセル群 :2.8ヵ月
(95%CI 2.4-3.0ヵ月)
  • ミトキサントロン群:1.4ヵ月
(95%CI 1.4-1.7ヵ月)
HR 0.74  (95%CI 0.64-0.86)、 p<0.0001

腫瘍の奏効率

  • カバジタキセル群 :14.4%
(95%CI 9.6-19.3%)
  • ミトキサントロン群:4.4%
(95%CI 1.6-7.2%)
p=0.0005

PSA奏効率

  • カバジタキセル群 :39.2%
(95%CI 33.9-44.5%)
  • ミトキサントロン群:17.8%
(95%CI 13.7-22.0%)
p=0.0002

疼痛の改善率

  • カバジタキセル群 :9.2%
(95%CI 4.9-13.5%)
  • ミトキサントロン群:7.7%
(95%CI 3.7-11.8%)
p=0.63

腫瘍の病勢進行までの期間

  • カバジタキセル群 :8.8ヵ月
(95%CI 3.9-12.0ヵ月)
  • ミトキサントロン群:5.4ヵ月
(95%CI 2.3-10.0ヵ月)
HR 0.61  (95%CI 0.49-0.76)、 p<0.0001

PSA上昇までの期間

  • カバジタキセル群 :6.4ヵ月
(95%CI 2.2-10.1ヵ月)
  • ミトキサントロン群:3.1ヵ月
(95%CI 0.9-9.1ヵ月)
HR 0.75  (95%CI 0.63-0.90)、 p=0.001

疼痛増悪までの期間

  • カバジタキセル群 :11.1ヵ月
(95%CI 2.9ヵ月-未到達)
  • ミトキサントロン群:未到達
HR 0.91  (95%CI 0.69-1.19)、 p=0.52

参考文献

  1. サノフィ株式会社 「ジェブタナ®︎総合版製品情報概要」 2022年6月作成 [最終閲覧:2023/04/07]
  2. Prednisone plus cabazitaxel or mitoxantrone for metastatic castration-resistant prostate cancer progressing after docetaxel treatment: a randomised open-label trial. Lancet. 2010 Oct 2;376(9747):1147-54. PMID: 20888992
最終更新日:2023年12月15日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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カバジタキセル(ジェブタナ®)+プレドニゾロン
2023年12月15日更新

CBZ:カバジタキセル(ジェブタナ®)

投与量コース投与日
25mg/m² 点滴1~Day1

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/日 経口 分2朝昼1~連日投与

その他

1コース21日間。

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

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用法用量

減量・休薬・中止基準

特徴と注意点

mCRPC治療薬としてPSL10mgはDTX前では16%、 DTX後では3%の奏効率が報告されている。 そのためカバジタキセル単独ではなくPSL併用で用いられることが多い。

関連する臨床試験|TED11576試験¹⁾

日本人における1時間静脈内投与時の海外用量での忍容性を評価することを目的とした試験。 多施設共同、 非盲検、 非無作為化試験でカバジタキセル20又は25mg/m²を3週間間隔で点滴静注し、 プレドニゾロン10mg/日を連日経口投与にて併用し、 忍容性、 安全性及び有効性を検討した。

関連する臨床試験|TROPIC試験²⁾

ドセタキセル (DTX) 治療歴のあるホルモン療法抵抗性の転移性前立腺癌患者において、 カバジタキセル (CBZ) +プレドニゾロン (PSL) の効果を、 ミトキサントロン (MITX) +PSLを対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験TROPICの結果より、 全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。

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OS中央値

  • カバジタキセル群 :15.1ヵ月
(95%CI 14.1-16.3ヵ月)
  • ミトキサントロン群:12.7ヵ月
(95%CI 11.6-13.7ヵ月)
HR 0.70  (95%CI 0.59-0.83)、 p<0.0001

PFS中央値

  • カバジタキセル群 :2.8ヵ月
(95%CI 2.4-3.0ヵ月)
  • ミトキサントロン群:1.4ヵ月
(95%CI 1.4-1.7ヵ月)
HR 0.74  (95%CI 0.64-0.86)、 p<0.0001

腫瘍の奏効率

  • カバジタキセル群 :14.4%
(95%CI 9.6-19.3%)
  • ミトキサントロン群:4.4%
(95%CI 1.6-7.2%)
p=0.0005

PSA奏効率

  • カバジタキセル群 :39.2%
(95%CI 33.9-44.5%)
  • ミトキサントロン群:17.8%
(95%CI 13.7-22.0%)
p=0.0002

疼痛の改善率

  • カバジタキセル群 :9.2%
(95%CI 4.9-13.5%)
  • ミトキサントロン群:7.7%
(95%CI 3.7-11.8%)
p=0.63

腫瘍の病勢進行までの期間

  • カバジタキセル群 :8.8ヵ月
(95%CI 3.9-12.0ヵ月)
  • ミトキサントロン群:5.4ヵ月
(95%CI 2.3-10.0ヵ月)
HR 0.61  (95%CI 0.49-0.76)、 p<0.0001

PSA上昇までの期間

  • カバジタキセル群 :6.4ヵ月
(95%CI 2.2-10.1ヵ月)
  • ミトキサントロン群:3.1ヵ月
(95%CI 0.9-9.1ヵ月)
HR 0.75  (95%CI 0.63-0.90)、 p=0.001

疼痛増悪までの期間

  • カバジタキセル群 :11.1ヵ月
(95%CI 2.9ヵ月-未到達)
  • ミトキサントロン群:未到達
HR 0.91  (95%CI 0.69-1.19)、 p=0.52

参考文献

  1. サノフィ株式会社 「ジェブタナ®︎総合版製品情報概要」 2022年6月作成 [最終閲覧:2023/04/07]
  2. Prednisone plus cabazitaxel or mitoxantrone for metastatic castration-resistant prostate cancer progressing after docetaxel treatment: a randomised open-label trial. Lancet. 2010 Oct 2;376(9747):1147-54. PMID: 20888992
最終更新日:2023年12月15日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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