海外ジャーナルクラブ
2年前
Ahnらは、 多枝冠動脈疾患患者を対象に、 エベロリムス溶出性ステントを用いた経皮的冠動脈インターベンション (PCI) と冠動脈バイパス術 (CABG) の長期的転帰を多施設共同無作為化比較試験で検討 (BEST試験). その結果、 主要有害心イベント、 安全性複合エンドポイント、 全死亡の発生率に、 PCI・CABG間の有意差はなかった. 本研究は、 Circulation誌において発表された.
本研究は2015年にNEJMに報告されたBEST trialの長期予後 (10年以上の追跡) 結果です. 主要評価項目を死亡、 MI、 再血行再建の3つのcomposite outcome(複合アウトカム) にしている点は本研究の大きなlimitationです.
多枝冠動脈疾患患者において、 エベロリムス溶出性ステントを用いたPCIとCABGの長期比較成績は限定的である.
対象は血管造影上で多枝冠動脈疾患を有する患者で以下の2群に無作為に割り付け.
主要評価項目は全死因死亡、 心筋梗塞 (MI) 、 標的病変再血行再建術 (TVR) の複合とした.
追跡期間中央値11.8年 (四分位範囲10.6~12.5年、 最大13.7年)
多枝冠動脈疾患患者において、 延長追跡中の主要有害心イベント、 安全性複合エンドポイント、 全死亡の発生率にPCIとCABGの間に有意差はなかった.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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