海外ジャーナルクラブ
1年前
Barnellらは、 大腸癌スクリーニング検査を受ける45歳以上の参加者を対象に、 非侵襲的マルチターゲット便RNA (mt-sRNA) 検査 (ColoSense) の性能を第Ⅲ相臨床試験CRC-PREVENTで検討した。 その結果、 mt-sRNA検査は大腸癌および進行腺腫に対して高い感度を示し、 免疫学的便潜血検査 (FIT) と比較しても検出感度が有意に改善した。 本研究は、 JAMA誌において発表された。
mt-sRNA検査は癌検出感度94%ということですので、 スクリーニング検査として極めて有用です。
大腸癌スクリーニングにおける非侵襲的検査は、 大腸癌および前がん病変の高い感度検出を必要とし、 特に45歳以上の平均的リスクを持つ集団における妥当性が求められる。
大腸癌スクリーニング検査を受ける45歳以上の参加者:8,920例
mt-sRNA検査 (ColoSense) および市販のFIT
大腸癌および進行腺腫の検出に対するmt-sRNA検査の感度と、 大腸内視鏡検査で陰性と判断された場合の特異度
対象者8,920例のうち、 36例が大腸癌、 606例が進行腺腫を有していた。
mt-sRNA検査は、 FITと比較し、 大腸癌、 進行腺腫の検出感度が有意に改善していた。
大腸癌の検出感度
進行腺腫の検出感度
45歳以上の参加者を対象にしたmt-sRNA検査は、 大腸癌および進行腺腫に対して高い検出感度を示し、 FITと比較しても検出感度が有意に改善していた。 大腸内視鏡検査で陰性と判断された場合の特異度は、 既存の分子診断検査と同等であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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