【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)
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HOKUTO編集部

7ヶ月前

【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)

【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)
2024年4月に、 厚生労働省が公開する「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 診療の手引き」が更新されました。 なお、 この第10.1版をもって、 診療の手引き編集委員会による改訂は終了とのこと。今回は、「治療マネジメント」の中でも特に "外来治療のポイント" を抜粋してご紹介します。 
⚠本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

外来診療における抗ウイルス薬

成人の外来診療における抗ウイルス薬の選択

【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)
厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版 P26を基に作図

COVID-19の重症度分類

【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)
厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版 P23より作図

COVID-19の重症化リスク評価

【改訂ポイント】COVID-19外来における抗ウイルス薬の選択 (診療の手引き 第10.1版)
厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版 P26より作図

外来診療のポイントまとめ

低リスクは経過観察も選択肢の一つ

重症化リスクの低い軽症患者では、 特別な医療によらなくても、 経過観察のみで自然に軽快することが多い。 重症度評価のため、 パルスオキシメーターによるSpO₂の測定が望ましい。

厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版より引用

高リスクは早期抗ウイルス薬を検討

重症化リスクの高い患者では、 診断時は軽症と判断されても、 発症後数日から2週目までに病状進行の可能性がある。 また高リスク患者に対して、 早期に抗ウイルス薬を投与することは、 入院や死亡を減らすことが期待される。

厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版より引用

対症療法、ステロイドは症例に応じて行う

解熱鎮痛薬や鎮咳薬などの対症療法を必要に応じて行う (非ステロイド性抗炎症薬がCOVID-19 の予後を悪化させるというエビデンスはない)。 また、 軽症~中等症Ⅰの患者に対し、 ステロイド薬は使用すべきではない (他疾患で使用中のステロイド薬を中止する必要はない)。

厚生労働省.COVID-19診療の手引き 第10.1版より引用

各薬剤の詳細情報はこちら

パキロビッド®︎パック

一般名 : ニルマトレルビル・リトナビルシート

メーカー : ファイザー株式会社

用法・用量 : 通常、 成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、 ニルマトレルビルとして1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、 5日間経口投与する。

ベクルリー®︎点滴静注

一般名 : レムデシビル

メーカー : ギリアド・サイエンシズ株式会社

用法・用量 : 通常、 成人及び体重40kg以上の小児にはレムデシビルとして、 投与初日に200mgを、 投与2日目以降は100mgを1日1回点滴静注する。 通常、 体重3.5kg以上40kg未満の小児にはレムデシビルとして、 投与初日に5mg/kgを、 投与2日目以降は2.5mg/kgを1日1回点滴静注する。 なお、 総投与期間は10日までとする。

ラゲブリオ®︎カプセル

一般名 : モルヌピラビル

メーカー : MSD株式会社

用法・用量 : 通常、 18歳以上の患者には、 モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、 5日間経口投与する。

ゾコーバ®︎錠

一般名 : エンシトレルビル

メーカー : 塩野義製薬株式会社

用法・用量 : 通常、 12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mgを、 2日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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