HOKUTO通信
7ヶ月前
医師のアルバイト収入の中央値は年500万円ーー。 医師向けキャリア支援サービスなどを提供するメディウェル (札幌市) のアンケートでこんな結果が明らかとなりました。 特に勤務医にとって重要な収入源となるバイトですが、 中にはおいしい案件もあるようで…。
アンケートは2023年4月、 同社に登録している会員医師1702人から回答を得ました。 回答した医師のうちバイトをしている医師は75%に達しました。
気になるバイト収入は以下の表のようになりました。
最多は 「年200万円未満」 (22.7%) ですが、 「年200万以上400万円未満」 と 「年400万円以上600万円未満」 も多いです。 「年1000万円以上」 も16.6%いました。 医師のバイト収入の中央値は年500万円という結果になりました。
実際に条件の良かったバイトを自由記述で尋ねると、
などの記載があった。
バイトの頻度は週1日以上2日未満が43%と最も多いです。 中央値は週1日、 平均値は週1.6日となっています。
また、 バイトの時間帯 (複数回答可) は、 平日の日中 (午前) が67%と最も多く、 平日の日中 (午後) が58%で続きます。 頻度と時間帯を合わせると、 平日の日中に1日バイトするという働き方が多いといえます。
固定の時短帯で継続勤務する定期バイト (非常勤) と1日単位で契約して勤務するスポット (単発) バイトのどちらをしているか尋ねると、 「定期のみ」 46%と最も多く、 スポット・定期両方」 が38%で続きました。 「スポットのみ」 は16%でした。
定期のメリットとしては、 「安定収入が得られる」 「毎回探す手間が省ける」 「予定が立てやすい」 などが挙げられます。 一方、 スポットのメリットは 「空いた時間を有効活用できる」 「いろいろな経験ができる 」 などがあります。
2024年4月に開始される医師の働き方改革では、 バイト先も含めて労働時間に上限が設定されます。 このことがバイト環境に与える影響については「わからない」 38%で最多です。 「良くなる」「どちらかといえば良くなる」 は計21%なのに対し、 「悪くなる」「どちらかと言えば悪くなる」 が41%になりました。
良い影響を受けると考える理由を尋ねると、 「求人・需要が増える」 「ライバル医師が減る」 などが挙げられました。 悪い影響としては、 「時間制限を受ける」 「条件が悪くなる」 などがありました。
アンケートをしたメディウェルは 「バイト勤務は多くの医師にとってキャリアの一部となり、 常勤医で不足するニーズを埋めてきました。 働き方が多様化する中で、 バイトという選択肢の重要性も今後より高まってくる」と分析しています。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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